今日は阪神淡路大震災から21年目。宝塚大橋の下の中洲に「生」の文字が今年も作られました。今年は初めて見に行きましたが、橋の上からでは字の形がよくわかりませんが。
映画「阪急電車」にも登場しました。電車に乗ると真下に見えます。
赤い屋根の建物は、宝塚歌劇団の大劇場です。
さすがに宝塚、劇場の周りでは歌劇団の学生さんらしい、いかにも男役の髪型の女性や、赤く髪を染めた美しい劇団員らしい女性が歩いていました。
家人が車の中から見て、女優さん美人だな~と喜び、劇場出口前に数人でたむろする女性の一団には、この寒いのにスターを待っているのか?寒いのに!と驚いていました。あんたはほんとに何にも知らないのね~。妻のやってることも想像はついてないな(笑) ※出待ち入り待ちはやってません。
誰のファンでも待つのは珍しいことじゃないのよ!と言っといてやりました。スターさんの顔を見られるのなら、寒さなんかなんのその~!なのだ。 思わず話がそれました・・(ー_ー)
大阪フェスでのジュリーのMCで、ある言葉が心に残りました。それは21年前に、私自身が思った言葉そのものだったから。ジュリーは東日本大震災の被災者に向けての言葉だと思います。『世の中にはどうしようとなくても それでも生きてゆく。人はそうして生きてきた』
私は運良く家族は怪我もせずに済んだけど、知人の中には震災前日に結納を済ませたばかりの娘さんを亡くした人。初孫を産んだばかりの娘さん一家全員を亡くした人もいました。ある日、銭湯で娘さん一家を亡くした人を見かけたけれど、かける言葉も見つかりませんでした。傍目には何事も無かったように ただ湯に浸かっている知人を見て、もし知らない人が見て誰がこの人の身の上に起った悲劇を想像できるでしょうか。
『人間はそれでも生きて行くんやな』21年前にそう思いました。どんな胸の潰れるような悲しいことがあっても、人は毎日を生きる。それからも『それでも人間は生きるんやな』と思うことが折に触れ、度々あります。
ジュリーが大阪フェスのMCで『それでも生きてゆく』と言ったことに、不思議な符牒を感じました。
大雨のたびに消失し、その度に新たに「生」の文字は作られます。何度も諦めずに繰り返す、それこそが生きることだと言っているかのようです。