前に教えていただいた「日本レコード大賞60年の歴史」は12月30日にBS-TBSで昼12時から放送です。ジュリーの受賞シーンが放送されるそうです。→今年で60回を迎える年末の風物詩「輝く!日本レコード大賞」
年末のせいか、TVはスペシャル番組ばっかりで、見たい番組が全くない!(9時からはタッキーを見てます、なんで引退すんの)というわけで、午後7時から有線の録画だけしてみる気は無かった(すでに何度も見てるので)「太陽にほえろ」を見ました。2話も続けて見ちゃったよ。
見ていた当時は文句も言わずに見ていたはずですが、21世紀になるとマカロニ刑事のやりたい放題に、そんな刑事おるか?コンプライアンスはどうなってんねん?刑事クビ!とか色々突っ込みながら見ました。
20話は、ジュリーがゲスト。
1972年の若いジュリーは、GSの殻がまだ残ってはいるものの、ソロとしてヒット曲も出て認められてきたころでした。番組内で「不良時代」が流れたのが懐かしい・・ これを聴くとアルバムジャケットのジュリーの後ろ姿と「ジュリー祭り」を思い出します。市川森一さんの脚本は暗くて影があって、大っぴらには言えない秘密の匂いがする。
裕次郎さんのボスは、ドッシリ座って電話してるだけですが、若きショーケンが、三つ揃いのスーツで走る走る走る! 番組から流れ出る70年代当時の風俗も懐かしくて、そこも注目して見ました。
ものすごく簡単な粗筋。脅迫されている愛する叔母を守るために、ジュリー演じる美大生が脅迫者の老婆を絞め殺す。美大生はショーケンのマカロニ刑事に最後は射殺されてしまう。(射殺して)ご免なさい ご免なさい!と、身も世もないほどにグダグダの姿で泣き叫ぶショーケンの演技は、始めて見たわけではない。でも何度見ても うわぁ~ 凄いな・・と、半ば呆れ、そしてちょっと感心してしまう。
このボロボロなほどの体当たりの演技は、稚拙にも見える。けど 若いショーケンには、人の心を掴んでしまうものがある。口跡なんて、いまいちのとこも有るけど、若さと勢いが確かに感じられる。茶目っ気と稚気とスマートさが同居していて、ヤンチャで賢そうには見えないが(笑)それも魅力です。それを思えば、今は年相応に枯れはったね。
そういえば、うちはジュリ風呂なのに ショーケンのことしか書いてないわ~ ジュリーの演技は、台詞も表情もところどころがまだ青かった。書けば書くほど、ジュリーとショーケンの個性は相反していると改めて思いました。その相反している2人が共演しているから、この番組は魅力なのでしょう。YOUTUBEで見られます。
ドラマの最後に、美大生ジュリーが中学時代に書いた
「恋人」と題する、叔母を描いた油絵。
似てない(^^;) どちらかというとヘタ。真面目に見ていたのに
最後にこの絵が出てきて、わろた・・
次に放送された星由里子さんゲストの「バスに乗ってたグーな人」。
この当時は「グー」という言葉が流行っていたのかな。星さんがとても綺麗。着ている洋服がシャネル風の凄く高そうなツイードのスーツや、当時の最先端であろうファッションで、服を見ているだけで楽しかった。流れるBGMは、五木さんの ヘ ヘイ♪ ヘイ♪(待っている女)ゃ、山本リンダさんの当時の流行歌で懐かしい。
ショーケンは危機一髪を何度も乗り越えて、犯罪解決!でも、かなり無理の有る筋でした。今の刑事ものは、もっと物語に破綻が無いし、科学的な捜査が進んでいるので、今の刑事ものと随分作り方が違うな~ でも「太陽にほえろ」はアクション刑事もので、刑事が主役だから これでいいのか。