前ブログの「菅政権は信頼できないかも」は、とりあえず撤回とします。
市井の感覚を政治に反映できると期待した管直人首相である。やっとその期待を具体的に表明したような気がする 。
闇献金や紐付き政治資金にまみれた被告人でどんなに豪腕、政治力が有ったとしても、また、先祖代々毛並みが良くて大金持ちでその根源は戦争犯罪者や武器商人の末裔の輩より、どんなにかマシな政治家なのだと思う。
膨大な国家資金に群がる電力業界や開発メーカー、産学結託学会、天下り官僚、そして地元の補助金欲しさの貧しい人々と、もう一つ実は綿々と繋がった国際金融シンジケートとそれに操られる政治家や貴族の末裔達が、確かに日本に居る。
少なくとも、管直人は、これとは一線を劃せる、これからフリーハンドな政治家だと期待したい。
民主党のエネルギー基本計画は、小沢、鳩山の時代に作成されたマニュフェストといえる。
例え、その時代に管直人もその一派に居たとしても、主力で居たわけではない。これを見直しご破算にしたとしても、彼の政治的姿勢に瑕疵が存するものではない。
例え、今回の表明がマスコミの言うパフォーマンスといわれようとも、良いではないか。
政治家がパフォーマンスを演ずるのは当たり前だし、自らの信じる政策や信念を実現するのに、彼は失うものを持たないように思う。
このところ、小沢や鳩山の亡霊たちが俄かに管降ろしに動き出したのも、今回の原発見直し政策を出されるのを恐れたのではとするのは、思い過ぎであろうか?
ともあれ、前述の様々な利益収奪陣営の反国家的な、反社会的な、反人類的な所業を止めさせる一石に、大賛成である。
国家的展望からいったら、原発廃止、省エネ社会への志向、自然再生可能エネルギー技術の開発等などは、最良施策といえる。
大震災、原発災害を経て人類の未来を開く転回の契機となることで、この不幸を少しでも癒すことになればと祈る。