11/20 Thu.
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鎌倉 丸山亭 の新酒祭り‘09でいただいたワインをご紹介
毎年恒例、鎌倉の老舗フレンチ
丸山亭 でのボージョレ・ヌーヴォー祭り、今年も解禁日の11/19~23日までの5日間、賑々しく開催されました。
私は20日の金曜日、会社帰りに1人で参加。
いいかげん記事を作成しないと賞味期限が、、、というわけでGO。
今年もブルゴーニュの巨星、ルイ・ジャドのボージョレ「プリムール」を紅白で。
名ワイナリーが連なるブルゴーニュ地方の中でも、「最高の作り手」の一つとして世界的にその名を知られるルイ・ジャド社。
ジャヴレ・シャンベルタン村からサントネー村までのコート・ドール全域、さらに1996年にはボージョレ地区のシャトー・デ・ジャックを入手し、自社畑の範囲は総面積105ヘクタール。
コート・ドール地区に所有する自社畑のほとんどが(格付けのないボージョレは例外)グラン・クリュとプルミエ・クリュで占められているという大ドメーヌでもあります。
ヌーヴォー(新酒)とは、その年のワインを一番最初に楽しむために特別製造するものですが、ルイ・ジャドでは、毎年通常のボージョレ・ヴィラージュを醸造する過程で特にフルーティな仕上がりのキュヴェを「プリムール」(ヌーヴォーと同意語)として出荷しています。
そのため大量生産も出来ないので、非常に希少価値でもあります。
フレッシュな果実味のみが特徴の一般的なヌーヴォーワインとは別もの、というか、若々しくフルーティな個性を持つ本物のワインなのです。
■Lois Jadot Macon Blanc Villages Primeur
ルイ・ジャド マコン ブラン ヴィラージュ プリムール
マコンはボジョレー地区のお隣り。なので、この白いヌーボーは新酒ではあるけれど「ボジョレー」ではないらしい。
少量生産ゆえに、ファンの間では毎年奪い合いになる白ワインの新酒。瑞々しい花の香り、シトラス系フルーツのようにフレッシュで爽やかな味わい、しかもすっきりとした辛口です。食前酒の代わりに、ひと口オードブルと共にいただきました。
産地:マコネ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:
メゾン・ルイ・ジャド
品種:シャルドネ100%
■Antoine Chatelet Beaujolais Nouveau
アントワーヌ・シャトレ ボージョレ・ヌーヴォー
ブルゴーニュの大手ネゴシアンとしてニュイ・サン・ジョルジュを本拠地とするアントワーヌ・シャトレ社は、フランス国内はもちろん、海外でも高い評価を得ています。最新テクノロジーを取り入れた独自の伝統的製法により生み出されたワインは、30社以上の航空会社、世界各地の有名レストランでも取り扱われています。
新酒らしいフレッシュで豊かな果実味。やや甘い口当たりですが、酸味とのバランスが良く取れています。口に含むと、ラベルに描かれた赤いベリー系フルーツの甘酸っぱさがいっぱいに広がります。鴨とフォアグラのテリーヌと共に。
産地:ローヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:アントワーヌ・シャトレ
品種:ガメイ100%
■Mommessin Beaujolais Nouveau La Cuvee Lydie Nonfilter
モメサン ボージョレ・ヌーヴォー キュヴェ・リディ ノン・フェルトレ
モメサン社の葡萄調達責任者リディ・ネスムの名前を冠した、ワンランク上のプレミアムヌーヴォー。
伝統的なマセラシオン・セミカルボニック法(炭酸ガス浸漬法)で長時間発酵させ、瓶詰め前のフィルターがけを行わないことにより、充実したアロマと深い味わいが生まれます。
ラベルにはポップ・アートを採用し、気軽に飲める新酒のイメージを表現しています。
産地:マコネ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:モメサン
品種:ガメイ100%
■Domaine du Tracot Beaujolais Villages Nouveau
ドメーヌ・デュ・トラコ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー
1902年以来、所有する畑を一貫して家族で継承し続ける非常に小さなワイナリー。ランティニエ村の無農薬で育てた極上の葡萄を丁寧に摘み取り、全工程手作業によるワイン造りを実践している、ボジョレーの中でも非常に貴重な造り手です。使う葡萄は樹齢30~45年の古樹のもので、ノン・フィルトレ(無ろ過瓶詰め)することにより、新酒らしからぬ濃厚でまったりした味わいのワインが出来上がります。
このヌーヴォー、美味しかったなぁ。
タンニンもたっぷりで、煮詰めた苺ジャムのようなねっとりとした果実味に圧倒されました。若いワインなので複雑味はないですが、フレッシュとかフルーティとか、そういう爽やかさもありません。ダークチェリー、プラム、ブラックベリー、、、赤果実ではなく黒だもの。
鶉のローストと共に。添えられていた栗のピューレとドンピシャだった!
産地:ランティニエ(ボージョレ)/フランス
生産者:ドメーヌ・デュ・トラコ
品種:ガメイ100%
■Louis Jadot Beaujolais-Villages Primeur
ルイ・ジャド ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール
そしてこちらがルイ・ジャドの「赤のプリムール」。今年も3Lのマグナムボトルで供されました。
マセラシオン・セミカルボニック法を用いて醸造するため、密閉タンク内に自然発生する二酸化炭素を利用します。また、ルイ・ジャド社プリムールの特長として、比較的発酵開始温度を高く、タンク内に置く時間も長く設定。そうすることにより、ガメイ種の色や独自の香りがより引き出されるそうです。
紫がかった濃いルビー色、花のようなエレガントな香り。若さの中にも成熟感があり、なんともまろやかで柔らかな口当たりです。牛肉の赤ワイン煮と共に。
産地:ボージョレ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ルイ・ジャド
品種:ガメイ100%
他にもこんなワインが。
お店にはなんと10種類スタンバイしていました!
今年のボージョレ地区は素晴らしく好天気に恵まれ、8月は大変な猛暑となり、葡萄が凝縮、乾燥しましたが、9月初旬に雨が降り、葡萄が安定して最高の状態になったそうです。2009年のヌーヴォーは「近年稀にみる美味しさ」だったみたいですね。
ボージョレ・ヌーヴォーと共に堪能したお料理については、後の記事でじっくりと!
※前回(一昨年)のヌーヴォー祭りは
こちら、お料理編は
こちら