饗宴レストラン／101124

シェフルールよこはま（フランス料理／横浜）

【2012年3月に当時の日付で記事を編集しています】
2010年11月のグルメネタもあとわずか。

＊テーマは「ツール・ド・フランス」！

2009年11月の「プレ・ノエル 2010年7月の「地魚と旬の野菜」に続き3回目の開催となる「饗宴レストラン」に参加すべく、グル友かおりんを誘って、早くもクリスマスモードの横浜までいそいそとおでかけ。

横浜フレンチを代表する（画像左から）シェ・フルール横濱の飯笹シェフ、ストラスブールの小山シェフ、エリゼ光の六川シェフ、この3名がそれぞれに腕をふるい共通のテーマに沿ってコース料理を完成させるという、なんとも魅力的なグルメイベントであります。

スタートは19：00。
3回目の饗宴レストランの会場となったのは、飯笹シェフのシェ・フルール横濱。横浜駅から川沿いに少し歩いた閑静な住宅地の一角にあります。

駅前の喧騒から離れた、隠れ家っぽい雰囲気が楽しめるこじんまりとしたレストランです。

アペリティフ
開宴までのひと時、オレゴンの絶品スパークリング アーガイルを飲みながら、しばし歓談。シャルドネ65%ピノノワール35%から造られるアーガイルブリュットは、明るい黄金色、グレープフルーツのようなフレッシュな果実味、ほんのりとヴァニラの香り、きめの細かい泡立ちが魅力。

長い余韻が楽しめ、後味にはたっぷりのミネラルが感じられます。
というわけで、いただいたお料理とワインをご紹介します。

一口オードブル
おなじみキッシュロレーヌ。その名の通りロレーヌ地方の温かいキッシュです。

今回の饗宴レストランのテーマは「ツール・ド・フランス」。
各地方の郷土料理が続々と登場しました。

■Cycles Gladiator Chardonnay Central Coast 2008
サイクルズ グラディエーター
シャルドネ　セントラルコースト 2008
ピーチやパイナップル、オーク樽の香り。完熟したトロピカルフルーツを思わせる果実味の中にバニラのニュアンス。複雑でふくよかな味わいです。
産地：モントルー（カリフォルニア）／アメリカ
生産者：ハーン・エステーツ
品種：シャルドネ100%

前菜盛り合わせ
7つの地方のお料理がひと口ずつ楽しめる贅沢なオードヴル。
A．豚肉のリエット（バスク）、B．オマール海老のタルタル（ブルターニュ）
C．フォアグラと無花果のテリーヌ（ナント）、D．グジェールの牛頬肉の赤ワイン煮詰め（ブルゴーニュ）
E．カスレ（トゥーレーヌ）、F．牡蠣のグラタン（シャンパーニュ）
G．無農薬人参のムース（ビシー）
見た目も美しく、食べてしまうのが惜しくなってしまう（食べちゃったけど）


パン
椎茸と鰹節を練り込んで焼き上げたバゲットとチーズ、シェ・フルールでお馴染みの自家製パンの2種類。

魚料理
長井漁港産の海の幸を贅沢に使ったブイヤベース。

ヤガラや大きな天然赤座海老など、高級な魚介がたっぷり！
バゲットを浸して食べるのがマルセイユ風。

■Domaine ST George White Zinfandel rose 2008　
ロゼ：ドメーヌ セント・ジョージ
ホワイト・ジンファンデル 2008
うっとりするほど美しい薔薇色、いちごみたいに甘酸っぱい香り。口に含むと、レモン、クランベリー、熟した洋ナシやラズベリーなどのフルーティな果実味があふれ出す、フレッシュなロゼワイン。ジンファンデルの起源はイタリアの土着品種プリミティーヴォとも言われ、これを白ワインの醸造法で造ると、ホワイト・ジンファンデルとなるそうです。
産地：ソノマ（カリフォルニア）／アメリカ
生産者：ドメーヌ セント・ジョージ　
品種：ジンファンデル

肉料理
ヴァンテ産 伝説の鴨「カナールデマレ」のロースト ルーアン風。
カナールデマレとは「沼地の鴨」という意味。
絶滅しかかっていたスーラン鴨を交配により甦らせたのだそう。
野性味溢れるジビエとはまったく別物の、繊細なテイストには目から鱗という感じ。
フォアグラと血を使ったソースは濃厚で力強く、カリフォルニアのピノによく合いました。

■Melville Pinot Noir Santa Rita Hills Estate
メルヴィル ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ
エステート 2008
黒みを帯びた深いガーネット、カリフォルニアのワインとは思えないくらい濃くて重厚感あふれる赤。スミレの花のようなやさしい香り、タンニンがしっかりしてやや苦みが強め、飲み込む直前にふんわりと果実味が現われます。アカデミー受賞映画『サイドウェイ』では、主役4人がアウトドアでワインを楽しむシーンに登場します。
産地：サンタバーバラ（カリフォルニア）／アメリカ
生産者：メルヴィル
品種：ピノ・ノワール100%

デザート
群馬の見城さんが栽培した幻の洋梨コミスタワー（六川）
赤ワイン漬け、シャーベット、グラタン仕立ての三段構成です。
パンドエピスのムース（小山）、タスマニア産レザーウッド・ハニーのロールケーキ（飯笹）
3人のシェフの個性が存分に発揮された最強デザートでした。

■Brown Brothers Moscato
ブラウン・ブラザーズ モスカート
緑がかった明るい麦わら色、完熟マスクメロンを思わせるエキゾチックな風味、アルコール度数は6%と低めで、微発泡性の甘口白。口に含むと、トロピカルな果実味がいっぱいに広がります。
産地：ヴィクトリア／オーストラリア
生産者：ブラウン・ブラザーズ
品種：マスカット・アレキサンドリア100%

コーヒー（又はオーガニックハーブティー）
コーヒーをチョイス。生チョコが添えられて登場

横浜の名シェフ3人による饗宴イベントもこれで一巡り、内容が回を追うごとにパワーアップして、ゲストの満足度も大きくなっているように感じました。
実際満席になるまであっという間だったし。。。
これだけの贅沢ディナーが15,000円ポッキリだなんて、ほとんど奇跡というほかない。

Cyber-shot DSC-T20
■シェ・フルール横濱
□11：30～15：30（L.O 14：00） 17：30～23：00（L.O 21：30）
□水曜定休
□横浜市西区北幸2-12-26 Felice横浜
□045-342-6292
※前回のシェ・フルール横濱は こちら

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