ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

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11/05/08のダイアリー

2011-05-08 23:15:16 | a day in the life

Today's Special
私の黄金週間はミキティ一色でした。
リアルタイムで毎日ブログ更新するのはレストラン関係でなくても大変だわ。
コメントやメールがいつになくガンガン来たし、返信だけで1日終わっちゃった。

11/05/08のツイログ
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■アニュ ルトゥルヴェ・ヴー/110507

2011-05-08 01:51:04 | 東京のレストラン

アニュ ルトゥヴェヴー(フランス料理/広尾)

<2011年5月ネタ絶賛消化中>
【2014年5月に当時の日付で記事を編集しています】
こつ然と消えてしまった二代目Cyber-shotで撮影した画像がVistaくんに残っている限り、すでに閉店のお店だろうと、賞味期限切れのネタであろうと、全てブログにUPします。

*舌をかみそうな店名の意味は「ありの~ままの~♪」

GWもそろそろ終わりという、爽やかな5月の夕べ。広尾でちょっと豪華な女子会と洒落こみました。
「ありのままのあなたを見つける」という名のそのお店は、商店街のはずれにひっそりと佇んでいました。
ランチ経験者のメンバーが案内してくれなければ、うっかり見逃してしまうほどのさりげなさです。

とりあえずグラスシャンパーニュで乾杯!

ウォールナットと白を基調としたシックなレイアウトの店内は、天井が高く、テーブル間隔もゆったりで居心地は抜群。ひとつの食材をふたつの料理に仕立て、同時に提供するというコンセプトの「ムニュー ドゥ コンパレゾン」(12,000円)をいただきました。
食材の旬は限られているのに、

既存のコースではシーズン中にひとつの料理しか提供できないことを残念に思った下野昌平シェフのアイディアだそうです。
ふたつの料理を比較することで、まったく異なる美味しさを知ることができるというわけ。
いくつも穴の開いた飾り皿は、3種類のひと口オードブルの器をセットするためのもの。
スタッフが運んでくる銀色のトレイから自分の好みの器を選んで、穴にはめ込みます。



キャロットラペ、カリフラワーのムース、貝柱のサラダ仕立て



桜海老のクルスティヤンとキャビアのサンド
駿河湾産桜海老のピューレを薄く伸ばして焼き上げ、キャビア入りサワークリームをサンド。手でつまめるアミューズながら、リッチで上品なテイストはさすがフレンチ!



パンはふっくら焼き立てを目の前で4人分に切り分けてくれます。
バターは普通のものと無塩の2種類。セッティングもおサレ(・∀・)


A                  B    
白アスパラガスのコンパレゾン
A:白アスパラガスのドフィノア仕立て
オーダーが入ってから茹でてくれるホワイトアスパラガスに、ドフィノアソースをたっぷりかけてまるごと1本いただきます。旬のアスパラガスは茹でただけでも十分美味しいので、個人的にはあまりいじらない方が好ましいのです。ソースを別にしてつけながら食べられる盛り付けだとうれしかったな。
B:ブランマンジェ カランケのオリーブオイルの香り
ホワイトアスパラガスのブランマンジェにキャビアと薄くスライスされた生のホワイトアスパラガスを添えて。クリーミーなブランマンジェにキャビアの塩気が程好いアクセント。ふわふわの食感と生アスパラのシャキシャキした歯応えが対照的で面白い。


烏賊のコンパレゾン
上:55℃でコンフィした山口県 萩産の子持ちヤリイカ フヌイユの香り
フヌイユ(ウイキョウ)のエスプーマの中には、55℃のオリーブオイルでコンフィした子持ちヤリイカが。低温でじっくりと調理されただけあって、とても柔らかい。
下:筍のフリット ホタルイカのソース
カラッと揚がった「合馬の筍」は香ばしさと歯応えがたまりません。添えられたホタルイカのソースがびっくりするほど美味!! なんとなく和の趣を感じさせる一品。


スープ
空豆のコンソメ、新しい自家製パンが登場
大量の空豆を丁寧に皮剥きし、じっくり濾して作ったコンソメは、想像以上に淡白で繊細な味わい。一粒添えられたシロップ漬けの空豆はとても美味しかったけれど、私は冷たいポタージュスープの方が好みかな。

山口県萩産 本日の鮮魚とポワロージュンヌのポワラージュ
肉厚の鱸をふっくらと蒸し焼きにし、おかひじきでサンド、バターソースをたっぷりかけて、ポワロー葱をこれまたたっぷりトッピング。王道フレンチという印象のオーソドックスなお料理ながら、コース全体を通して前衛的な他のお皿と上手くバランスが取れています。

鴨のコンパレゾン
マダムビュルゴーのシャラン鴨胸肉のロティ 白と赤のソース
「火入れ」に定評がある、下野シェフのスペシャリテ。その評判通り、美しいロゼ色に焼きあがったシャラン鴨は、ジューシーで旨みたっぷり。白は玉ねぎ、赤はビーツという2種類のソースは思いの外あっさりめながら、お肉そのものの美味しさを上手く引き立てています。

本日のアンプロ ヴィザシオン
鴨で出汁をとったコンソメスープ。お肉自体よりずっと野性味を感じさせる濃厚なテイストにびっくり。コース前半に空豆のコンソメが登場したけれど、これだけ肉肉しいともうスープじゃないって感じ(笑)

お肉を食べ終わった時点で、まだ赤ワインが残っていたので、チーズをオプションで追加しました。



好みを聞いてくれるので、私は牛の白カビとウォッシュ系を3種お願いしました。
ウォッシュの状態がとっても良くて大満足



さくらのコンパレゾン
左上:さくら餅のアイス 右上:さくらのパンナコッタ 春の泡と共に
桜の葉の香りと甘じょっぱいテイストが不思議なアイスクリームは、和菓子の桜餅よりはかなり濃厚。さくらのパンナコッタは焼き菓子の下に。ちょこんと乗っている桜の塩漬けが可愛らしい。
中:食後の小菓子
デセールの後にもお楽しみが。最後のお茶とともにいただきました。
左下:温かいビスキュイルーレ 右下:食後のお飲物
熱々の小さな器で供されるビスキュイルーレは、ロールケーキの面影がまったくない斬新なスタイル。生地を器の底に敷き、上に温かいカスタードソースがたっぷりと注がれて、ベリー系のフルーツをトッピング。ケーキというよりはフルーツグラタンのような感じでしょうか。カスタードの濃厚さをミントのエスプーマで調整しています。
食後のお飲物はハーブティ。ビスキュイルーレがかなりしっかりしたデセールなので、食後のお口をスッキリさせるにはコーヒーよりいいと思います。



店内のセラーには、ブルゴーニュ、ボルドーを中心に常時400種ほどのワインがスタンバイ!
お料理に合わせて、ソムリエさんがバイ・ザ・グラスでセレクトしてくれる「ワインコース」なるものがあると聞き、お願いしてみました。





ワインコースで登場したワインたち
1段目
Mark Kreydenweiss Andlau Riesling
アンドロー リースリング
産地:アルザス/フランス
生産者:マルク・クレイデンンヴァイス
品種:リースリング100%
2段目
Gilles Bouton & Fils Saint-Aubin Les Argilliers
サン-トーバン レ ザルジエール
産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ジル・ブートン・エ・フィス
品種:シャルドネ100%
3段目
Yves Cuilleron Saint-Joseph Lyseras
サン-ジョセフ リズラ
産地:コート・デュ・ローヌ/フランス
生産者:ドメーヌ イヴ・キュイユロン
品種:マルサンヌ50%、ルーサンヌ50%
4段目
左:Nicolas Rossignol Savigny-Les Beaune
サヴィニー レ ボーヌ
産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:ニコラ・ロシニョール
品種:ピノ・ノワール100%
右:Clarence Dillon Clarendelle Rouge
クラレンドル ルージュ
産地:ココート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:クラレンス・ディロン
品種:メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
5段目
Chateau de Cerons Cerons
セロン
産地:グラーヴ(ボルドー)/フランス
生産者:シャトー ド セロン
品種:セミヨン68%、ソーヴィニョンブラン30%、ミュスカデル2%

ご近所のレフェルベソンスや青山のフロリレージュと共に、予約が取れないフレンチレストランとして頭角を現してきた名店というイメージが先行し、もっと堅苦しい雰囲気のお店かと思っていたけれど、接客も気さくで意外にアットホームな雰囲気でした。ワインのセレクトも素晴らしかったし。
今回は異なる調理法による食材の魅力を楽しむというコンセプトのコースだったけれど、私はオーソドックスなものの方が美味しくいただけたようです。好みで評価が分かれるお店かも。
コースにバイ・ザ・グラスでワインをいただいて、約2万3千円。
高いと思うか安いと思うかも人それぞれといったところでしょうか。

ア・ニュ
a nu retrouvez-vous
□11:30~16:00 (L.O 13:30) 18:00~24:00(L.O)
□火曜定休
□渋谷区広尾5-19-4 SR広尾ビル1F
□03-5422-8851



11/05/07のツイログ
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