ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

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東北関東大震災 美味しい食べ物届け隊 #1

2011-05-13 01:48:33 | 東北関東大震災 支援活動
◆すぐにでも温かい食事がほしい避難所はありませんか?場所は問いません。100人分くらいまでの食事を1週間以内に届ける準備があります◆

*有名シェフのカレー大会

5月初旬、イタリアンレストラン サローネグループ統括マネージャーの藤巻一臣さんを中心とする、被災地の避難所への炊き出しボランティアチームが結成されました。
結成報告はTwitterのタイムライン上なのですが、瞬く間に支援の輪が広がり、現地の看護師の方ともすぐに連絡が取れたと聞いています。
有名レストランのシェフ3名を含むチームは、2台の車で5/9に第1回目の炊き出しに出発。
向かったのは、福島第一原発から50キロ地点にある二本松市の避難所です。
活動の様子はTwitter上で逐一報告されましたが、あっという間に流れてしまうので、記録としてなんとか残せないものかと、ツイートをもとにブログで記事を作成することにしました。


藤巻一臣さんのTwitterからの編集です。

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2011/5/9

・出発します

今日は福島県二本松市に炊き出しに行ってきます。
避難区域に指定され避難されたの波江町の皆さんに食事と洋菓子、お酒を持って行ってきます。
今回の炊き出しは梶村シェフの熱い気持ちがきっかけなんだ。昨日も営業で寝ずに炊き出し。熱いおとこだ。

・北に来るほど自衛隊車両が増えてくる

首都高を抜けて東北道に入ると「災害支援」と書かれた自衛隊車両が頻繁に北上している。SAに入ると駐車はまばらであるが一番外側の車線は自衛隊の車両がズラリと並んでいる。こんな光景は今まで一度も見たことはなかった。まるでこの先が戦場であるかのようだ。

・二本松の山々

インターチェインジを降りてみるとのどかな風景。5月の陽光に葉桜になりかけた桜。とても美しい風景だった。しかし何か違和感を感じる。人が一人も歩いていないのだ。雑誌や新聞やTVで伝えられない非情な現実に言葉がなかった。そこは福島第一原発から50キロ地点。

・準備OK

・ピクルス

避難所で歓声があがったのは最初は浅野ファームの野菜の美味しさ。もちろん梶村シェフの腕もあるが野菜がはんぱなかった。

・三者三様
梶村シェフのビーフカレー、荻野シェフの鹿カレー、川手シェフのチキンカレー。

・鬼のようなガトオショコラ
堀内パティシエが仕込んだガトオショコラ。カシスソース付き!

・売り切れ

カレーを取りにきた時疲れた顔してた初老の女性か少し照れ笑いしながらお代わりに来てくれた時は泣きそうになった。

葡萄酒蔵ゆはらさんから提供いただきましたワイン、ビール、お酒はさすがに真っ昼間から酒盛りもなんなんで運営者の方に託しました。ほんとはお酒を注いで話をしたかった。

・撤収
今回の福島炊き出し隊のプロデューサー及びオーガナイザー、縁の下の力持ち、及び実働部隊の皆さんです。@haritooito @KOROTA_AO @itooonsen @nousum @ecofarmasano @yuharafu
皆様お疲れ様です!


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静かな戦場だった。
穏やかな春の日の小鳥が囀る戦場がそこにあった。
福島の人達はどんな思いで暮らしているのだろう。
今日カレーを食べていた人達は皆一様にミネラルウォーターを飲んでいた。
あまりにも辛い誰も言葉に出来ない戦場だった。

メディアや自分の想像ではいかんともしがたい。
とんでもない悲惨な世界が車で3、4時間で存在するんだ。
福島の人は前を向いて生きてなんていない。今絶望の真っ只中だ。

今俺は世田谷に住んでいる。
いきなり高尾の山の中に「すぐに身の回りのものをもって避難しろ。」
それでもってもう家に近づくことも出来ないとする。
耕した先祖伝来の畑も建て替えたばかりの家も丹精込めて育てた家畜もぜんぶほっぽらっかしだ。
どう希望を持てというんだ。そんな人達に。
50キロも遠くに避難させられて、たぶんもう故郷の土を踏むことは出来ないであろうお年寄りは哀れだ。

地震や津波、原発。紙面や画面では全く伝わってこない恐ろしい光景だった。
今やっと気が付いた。なんということが起こってしまったんだ。



ご協力ありがとうございました!

藤巻さんは、初めての炊き出し翌日のTwitterで「やってみなけりゃわからない」とつぶやいています。
「1度目より2度目、2度目より3度目。より精度を上げてピンポイントで的確な炊き出しを続けていきたい」
避難所に詰めている看護士さんからの直接情報で、石巻や陸前高田には3度の食事が冷たいおにぎり、魚肉ソーセージ、缶詰なんていう所もあると聞き愕然としたそうです。

震災から2ヶ月、地震や津波の生々しい映像が記憶から薄れつつあったとしても、避難所にはまだ帰る家のない被災者の方々が大勢います。
むしろ大変なのはこれからです。
避難所で生活している人たちが1人もいなくなるまで、続けていくことにこそ意味があるのです。
私も精一杯まきおさんたちの活動を支援させていただこうと思います。

今後も美味しい食べ物届け隊の活動は逐一ブログでご報告します。
コメント
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