震災から1年、陸前高田市の「奇跡の一本松」
*もう1年。たった1年。2011年は一生忘れられない1年に・・・
2万を超える尊い命が一瞬のうちに海に呑み込まれた未曽有の災害から、昨日で1年経った。
あっという間のような気がするけれど、未だに不自由な暮らしを強いられている被災地の方々にとっては長い1年だったことだろう。
観測史上最強のM9.0の地震が引き起こした津波や火災などによる甚大な被害だけではなく、原発での爆発が原因で放射能汚染の危険まで孕む、まさに最悪の年となった。
TVでは数日前からひっきりなしに当時の被災地の映像が映し出されている。
映画のCGの派手な演出とは対照的な津波の映像。
淡々と町を覆い尽くし、全てを奪って去っていく、あまりに静かな恐怖だった。
人の姿が失せた住宅地をさまよう痩せこけた犬や猫、繋がれたまま餓死した牛、地獄絵のよう。
涙なしには見られなかった。
大自然の前で人間はあまりに無力だ。
昨日の14:46、逗子の海に手を合わせて黙祷した。
暖かく穏やかな春の午後の日差しを反射して、静かな波がキラキラと輝いていた。
いつもと変わらぬ美しい地元の海。
震災で亡くなった方々に祈りを捧げると共に、いつまでも穏やかであってくれと願わずにいられなかった。
自然に涙がボロボロ溢れてきた。
もう1年、いやたったの1年だ。
昨年の3.11以降、いてもたってもいられず被災地に何度も足を運び、支援活動を続ける人たちをたくさん知った。
本当に微力ながら、後方支援という形で関わることもできた。
人と人との絆の尊さを知る半面、Twitterを通して人の心の醜さも垣間見た。
明日、全てを失うことになったとしても、後悔することなく生きていこうと思う。
今の自分にできることを精いっぱい。
2011年は一生忘れられない年になると思う。