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<2014年2月ネタ絶賛消化中>
【2016年6月に当時の日付で記事を編集しています】
数少ないシエナの生産者が手掛けるビオワイン
Santa 10 Santa Subito
サンタ スビト
トスカーナの中心に位置するキャンティ地区。そのすぐ单の歴史ある街シエナの郊外に位置するのがサンタ10。シエナに5軒ほどしか残っていないカンティーナのうちの1つで、1.5haの葡萄畑と480本のオリーヴの樹を含む8haの土地を所有している、生産量は500ケースのみという極々小さな造り手です。
パーチナのステファノ&ジョヴァンナ夫妻の指導もあり、徹底したビオディナミを実践し、可能な限り人為的介入を排除したワイン造りを目指しています。
醗酵には葡萄畑に住む自然酵母のみを使用し、フィルターもかけません。栽培、収穫、醸造、ボトリングまでの全工程を人間の手によってのみ行っています。
「母親から葡萄畑と中世の小さい塔を相続して、塔の地下の部屋を修復していたら、そこはその昔ワイン貯蔵庫であったことが判明したんだ。その時、ワイン造りという選択は正しかったと確信したよ」
オーナーのジャンニ・マッソーネは、会計士とワイン造りを両立させ、奥様は大学の数学教師を辞めて自宅で小さなアグリツーリズモを経営することでジャンニのワイン造りの夢を支えています。
家族はカンティーナで暮らし、子どもたちは畑で遊んでいます。特徴的なエチケットは家族をイメージしたもの。
「生活の象徴である家、人生とワイン造りの象徴である木、4つの葉は家族4人を表しているんだ」
生活とワイン造りを通して家族が成長していく、という思いが込められているのです。
色は濃い目のガーネット。完熟黒果実の濃密な香りに少々土臭さが感じられる野性的なワイン。控え目な酸とまろやかなタンニンがエレガントさも加え、複雑な味わいながらバランスは良く、素朴な郷土料理によく合います。IGTトスカーナとは対照的な1本。
産地:トスカーナ/イタリア
生産者:サンタ ディエチ
品種:サンジョヴェーゼ20%、カナイオーロ20%、チリエジョーロ20%、コロリーノ20%、トレッビアーノ20%
一緒にいただいたお料理は こちら ★店舗情報/LA BOTTEGA GOLOSA
ラ ボッテガ ゴローザ(イタリア料理/湯河原)
<2014年2月ネタ絶賛消化中>
【2016年6月に当時の日付で記事を編集しています】
初訪問店については、すでに閉店していようと、賞味期限切れのネタであろうと、全て新記事を作成します。
※再訪店でTwitterの写真付きツイートによる実況がなかった場合は、後日画像をスライドショーで貼り付けています。
*湯河原でトスカーナ気分
LA BOTTEGA GOLOSAとは、日本語にすると「グルメなお店」らしい。
食べ歩き仲間の食べログレビュア某氏から「湯河原の山の中にすごい一軒家イタリアンがある!」とお誘いを受けたのは年が明けて間もなくのこと。
よりにもよって予約日前日が記録的な大雪となり、電車のダイヤがガタガタに乱れる状況下、1時間遅れでなんとか湯河原に到着。
溶けかかった積雪に足を取られ、自宅から逗子駅まで普段の3倍以上の時間をかけて歩く間に2度も転倒し、流血&びしょ濡れになりながら根性で辿り着いた湯河原にはしかし、どこを見ても雪が積もった形跡はありません(驚)。タクシーの運転手さんに聞いたところによると、地熱が雪を溶かし積もらないそうです(さすが温泉の町)!!
店舗?外観
突き当りの木戸が入口です。
タクシーで10分足らずの距離とはいえ、駅前からどんどん山の上を目指す立地はやはり辺鄙w
地理的には幕山浄水場や幕山梅林方面(鍛冶屋貯水タンク近く)で、一面みかん畑が広がるのどかなエリアです。
店内風景
手作り感満載のサンルーム風ダイニング。
シェフの自宅におよばれしたような寛ぎの空間です。窓の外には山の緑が広がり、天井はガラス張りなので採光もたっぷり。
ただし真夏は暑そう(空調設備なし)だなぁ。
本日のメニュー
通常のランチメニューは5,000円コースのみなのだけど、今回は幹事の某氏がシェフに相談して8,000円の特別コースを用意していただくことに。
コンセプトは「トスカーナの郷土料理」
とりあえず泡
グラススプマンテ(プロセッコ)で乾杯(^O^)/
キクイモのスフォルマティーノ、フォアグラコンフィ、蕪のクレーマ
スフォルマートとはフォルマート(形がある)の反対で「形のない」と言う意味。
マッシュした菊芋を型に入れてオーブンで湯煎焼き。濃厚なフォアグラと地物の蕪の甘みが絶妙です。
ソプレッサータ サルーミ添え
ソプレッサータという調理名の由来は「圧縮する」という言葉。
豚の頭(耳、舌、頬肉など)を香辛料を加えて煮込み、そのスープに溶け出したゼラチンで固めるおつまみ感覚のお料理。
脂身が気にならず、思いの外さっぱりといただけます。対照的に手作りサラミはとても肉肉しい。付け合わせの野菜、セミドライの柿とキーウィは湯河原で採れたもの。新鮮な食材をふんだんに使えるのは地産地消の強みですねー。
パン
天然酵母を使ったベッカライ和っしょいのカンパーニュ。
さらに山を上ったところにある人気のパン屋さんで、こちらでランチのついでにパンを買い込む人も多いそうです。
2杯目
グラスで白ワイン追加(^O^)/
リボッリータ
トスカーナ(主にフィレンツェ)でおそらく一番有名な郷土料理。
固くなったバゲットを余ったスープに突っ込んで、リ・ボリート(煮直し)して食べたのが始まりといわれています。
こちらは庶民の家庭料理とは思えないリッチな仕上がり。地野菜たっぷりで、さりげなくローズマリーが効いています。
ピンチ
シエナ発祥といわれる、もちもちの極太麵。ピチを「ピンチ」と呼ぶのはモンタルチーノ地域らしいのだけど、ラグーではなくパン粉で仕上げる調理法が「モンタルチーノスタイル」。
カリカリの食感が面白い。私はラグーよりこっちの方が好みかな。
セコンドに合わせて選んだ赤
2人なのでポンイツワインは1本だけw
イタリア修業時代には何軒ものワイナリーを訪ねて歩いたというシェフが「トスカーナの曲者ワイン」と称したこちらを所望。
Santa 10 Santa Subito
サンタ 10(ディエチ)のサンタ スビト。IGTトスカーナとは対照的な野性味あふれるビオワインは、郷土色の強い肉料理によく合います。
産地:トスカーナ/イタリア
生産者:サンタ ディエチ
品種:サンジョヴェーゼ20%、カナイオーロ20%、チリエジョーロ20%、コロリーノ20%、トレッビアーノ20%
ワインについての詳細は こちら
セコンドはペポーゾ
ペポーゾは、ルネッサンス期に考え出されたといわれるトスカーナの煮込み料理。赤ワインとたっぷりの粒胡椒で煮込まれた短角牛はトロトロに柔らかく、粒胡椒のピリッと刺激的なアクセントで赤ワインが進みます。
ドルチェ
栗粉クレープ マスカルポーネチーズ
栗の粉を練って作られるケーキはトスカーナ地方の郷土菓子。古来から栗は山間部や丘陵地に住む人々にとって重要な栄養補給食品でした。マスカルポーネをクレープで包み、蜂蜜と胡桃をトッピング。素朴ながら味わい深いドルチェです。
食後酒のラインナップ!
選択肢がこんなに(゜∀゜;ノ)ノ
さすがシェフがワインに造詣が深いだけありますなー!!
稀少デザートワインと自家製のリモンチェッロをいただきました。
コーヒー
大満足スペシャルランチ終了。酒代込みで支払いは1人15,000円ちょうど。
この日の来客は(前日の大雪によるキャンセルもあり)昼夜合わせて私たち1組だけだったので、食事が終わってから後藤俊二シェフとしばらくお話ししました。
イタリアでの料理修業を含め、数々の名だたるレストランで腕を振るったのち、独立開業を経て湯河原に落ち着いたのはどのような経緯だったのかと(数年前は江ノ島にお店があったと聞き、とても驚きました)。
2008年に北青山のお店を閉めたのは、店舗の老朽化による「立ち退き」で、その後は土地勘のある長野で土地探しをされたとのこと。水道管が凍結するほどの冬季の気候に断念し、エリアを南下し、箱根、熱海を巡って最終的には湯河原に落ち着いたのだそうです。江ノ島のお店は、客とお店の距離が近すぎる土地柄に馴染めず早々に引き上げたと。自分のペースを乱されることなく、料理に対する拘り追求したいという思いから、今の状態が最もしっくりくると仰っていました。
かのフォリオリーナに通ずる「料理人のロマン」でしょうか。
最後にとんでもないサプライズが(゜∀゜;)
2013年春、コマチーナ@鎌倉で催されたバルトリ会。そこで「15年前、7種類のデ バルトリのワイン(それぞれ60本)を売り切るのに5年もかかってしまったことがヴィナイオータ史上最大のトラウマ」と語った太田社長。このヴェッキオ・サンペーリこそ、その420本のうちの1本なのでした!!
ちなみにこちら、後藤シェフの私物なのですが「4人以上集められたら特別価格で提供します」との爆弾発言が!!!
どんな手を使ってもなんとかします(≧∇≦)と心に誓ったのは言うまでもありません。
■LA BOTTEGA GOLOSA
□11:30~13:30(L.O) 17:30~20:00(L.O)
※昼夜共、前日午前中までの完全予約制
□不定休
□神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋832-19
□0465-62-6949
14/02/15のツイログで実況済み
<2014年2月ネタ絶賛消化中>
【2016年6月に当時の日付で記事を編集しています】
初訪問店については、すでに閉店していようと、賞味期限切れのネタであろうと、全て新記事を作成します。
※再訪店でTwitterの写真付きツイートによる実況がなかった場合は、後日画像をスライドショーで貼り付けています。
*湯河原でトスカーナ気分
LA BOTTEGA GOLOSAとは、日本語にすると「グルメなお店」らしい。
食べ歩き仲間の食べログレビュア某氏から「湯河原の山の中にすごい一軒家イタリアンがある!」とお誘いを受けたのは年が明けて間もなくのこと。
よりにもよって予約日前日が記録的な大雪となり、電車のダイヤがガタガタに乱れる状況下、1時間遅れでなんとか湯河原に到着。
溶けかかった積雪に足を取られ、自宅から逗子駅まで普段の3倍以上の時間をかけて歩く間に2度も転倒し、流血&びしょ濡れになりながら根性で辿り着いた湯河原にはしかし、どこを見ても雪が積もった形跡はありません(驚)。タクシーの運転手さんに聞いたところによると、地熱が雪を溶かし積もらないそうです(さすが温泉の町)!!
店舗?外観
突き当りの木戸が入口です。
タクシーで10分足らずの距離とはいえ、駅前からどんどん山の上を目指す立地はやはり辺鄙w
地理的には幕山浄水場や幕山梅林方面(鍛冶屋貯水タンク近く)で、一面みかん畑が広がるのどかなエリアです。
店内風景
手作り感満載のサンルーム風ダイニング。
シェフの自宅におよばれしたような寛ぎの空間です。窓の外には山の緑が広がり、天井はガラス張りなので採光もたっぷり。
ただし真夏は暑そう(空調設備なし)だなぁ。
本日のメニュー
通常のランチメニューは5,000円コースのみなのだけど、今回は幹事の某氏がシェフに相談して8,000円の特別コースを用意していただくことに。
コンセプトは「トスカーナの郷土料理」
とりあえず泡
グラススプマンテ(プロセッコ)で乾杯(^O^)/
キクイモのスフォルマティーノ、フォアグラコンフィ、蕪のクレーマ
スフォルマートとはフォルマート(形がある)の反対で「形のない」と言う意味。
マッシュした菊芋を型に入れてオーブンで湯煎焼き。濃厚なフォアグラと地物の蕪の甘みが絶妙です。
ソプレッサータ サルーミ添え
ソプレッサータという調理名の由来は「圧縮する」という言葉。
豚の頭(耳、舌、頬肉など)を香辛料を加えて煮込み、そのスープに溶け出したゼラチンで固めるおつまみ感覚のお料理。
脂身が気にならず、思いの外さっぱりといただけます。対照的に手作りサラミはとても肉肉しい。付け合わせの野菜、セミドライの柿とキーウィは湯河原で採れたもの。新鮮な食材をふんだんに使えるのは地産地消の強みですねー。
パン
天然酵母を使ったベッカライ和っしょいのカンパーニュ。
さらに山を上ったところにある人気のパン屋さんで、こちらでランチのついでにパンを買い込む人も多いそうです。
2杯目
グラスで白ワイン追加(^O^)/
リボッリータ
トスカーナ(主にフィレンツェ)でおそらく一番有名な郷土料理。
固くなったバゲットを余ったスープに突っ込んで、リ・ボリート(煮直し)して食べたのが始まりといわれています。
こちらは庶民の家庭料理とは思えないリッチな仕上がり。地野菜たっぷりで、さりげなくローズマリーが効いています。
ピンチ
シエナ発祥といわれる、もちもちの極太麵。ピチを「ピンチ」と呼ぶのはモンタルチーノ地域らしいのだけど、ラグーではなくパン粉で仕上げる調理法が「モンタルチーノスタイル」。
カリカリの食感が面白い。私はラグーよりこっちの方が好みかな。
セコンドに合わせて選んだ赤
2人なのでポンイツワインは1本だけw
イタリア修業時代には何軒ものワイナリーを訪ねて歩いたというシェフが「トスカーナの曲者ワイン」と称したこちらを所望。
Santa 10 Santa Subito
サンタ 10(ディエチ)のサンタ スビト。IGTトスカーナとは対照的な野性味あふれるビオワインは、郷土色の強い肉料理によく合います。
産地:トスカーナ/イタリア
生産者:サンタ ディエチ
品種:サンジョヴェーゼ20%、カナイオーロ20%、チリエジョーロ20%、コロリーノ20%、トレッビアーノ20%
ワインについての詳細は こちら
セコンドはペポーゾ
ペポーゾは、ルネッサンス期に考え出されたといわれるトスカーナの煮込み料理。赤ワインとたっぷりの粒胡椒で煮込まれた短角牛はトロトロに柔らかく、粒胡椒のピリッと刺激的なアクセントで赤ワインが進みます。
ドルチェ
栗粉クレープ マスカルポーネチーズ
栗の粉を練って作られるケーキはトスカーナ地方の郷土菓子。古来から栗は山間部や丘陵地に住む人々にとって重要な栄養補給食品でした。マスカルポーネをクレープで包み、蜂蜜と胡桃をトッピング。素朴ながら味わい深いドルチェです。
食後酒のラインナップ!
選択肢がこんなに(゜∀゜;ノ)ノ
さすがシェフがワインに造詣が深いだけありますなー!!
稀少デザートワインと自家製のリモンチェッロをいただきました。
コーヒー
大満足スペシャルランチ終了。酒代込みで支払いは1人15,000円ちょうど。
この日の来客は(前日の大雪によるキャンセルもあり)昼夜合わせて私たち1組だけだったので、食事が終わってから後藤俊二シェフとしばらくお話ししました。
イタリアでの料理修業を含め、数々の名だたるレストランで腕を振るったのち、独立開業を経て湯河原に落ち着いたのはどのような経緯だったのかと(数年前は江ノ島にお店があったと聞き、とても驚きました)。
2008年に北青山のお店を閉めたのは、店舗の老朽化による「立ち退き」で、その後は土地勘のある長野で土地探しをされたとのこと。水道管が凍結するほどの冬季の気候に断念し、エリアを南下し、箱根、熱海を巡って最終的には湯河原に落ち着いたのだそうです。江ノ島のお店は、客とお店の距離が近すぎる土地柄に馴染めず早々に引き上げたと。自分のペースを乱されることなく、料理に対する拘り追求したいという思いから、今の状態が最もしっくりくると仰っていました。
かのフォリオリーナに通ずる「料理人のロマン」でしょうか。
最後にとんでもないサプライズが(゜∀゜;)
2013年春、コマチーナ@鎌倉で催されたバルトリ会。そこで「15年前、7種類のデ バルトリのワイン(それぞれ60本)を売り切るのに5年もかかってしまったことがヴィナイオータ史上最大のトラウマ」と語った太田社長。このヴェッキオ・サンペーリこそ、その420本のうちの1本なのでした!!
ちなみにこちら、後藤シェフの私物なのですが「4人以上集められたら特別価格で提供します」との爆弾発言が!!!
どんな手を使ってもなんとかします(≧∇≦)と心に誓ったのは言うまでもありません。
■LA BOTTEGA GOLOSA
□11:30~13:30(L.O) 17:30~20:00(L.O)
※昼夜共、前日午前中までの完全予約制
□不定休
□神奈川県足柄下郡湯河原町鍛冶屋832-19
□0465-62-6949
14/02/15のツイログで実況済み
14/02/15のツイログ ★店舗情報/ラ・ボッテガ・ゴローザ/binot