<2014年2月ネタ絶賛消化中>
【2016年7月に当時の日付で記事を編集しています】
*平成に甦った幻の「プリンスメニュー」
大正15年から平成元年まで逗子に実在した日本初のリゾートホテル、
なぎさホテル をご存知でしょうか?
1926年、逗子海岸沿いに建設された湘南で唯一の洋式ホテル。大正天皇が葉山御用邸で崩御した際は、皇族の16宮家が利用したり、戦後しばらく進駐軍に接収されるも、文化人や政治家などさまざまな著名人が訪れたことで知られている、いわばかつての逗子のランドマーク的存在です。
で、なぎさホテルには、皇室が訪れた時にだけ提供していたという幻の料理がありました。
「天皇陛下が皇太子であられた頃、好んで召し上がった」というそのメニューは
マレー風チキンカレー 。
なんと逗子の隠れ家フレンチ
asile で食べられるというFacebook情報を聞きつけ、さっそく伺いました。
カレーソースはさらっとしていて色は薄め。甘口っぽく感じるけれど、じわじわと辛さがやってくる感じ。鶏肉は煮込まずソテーしたものがゴロゴロ入っています。
普通のカレーと違う点は、玉葱を中火で1時間じっくりと炒め、小麦粉の代わりにすりつぶしたジャガイモを使います。皇太子さまはソテーしたチキンにこのカレーをかけ、パンといただいていたそうですが、asileバージョンはブイヨンバターライス。野菜の旨みがたっぷりのまろやかでさっぱりしたテイストです。たしかに白飯にはあまり合わないかも。
さすが献上カレーだけあって上品でヘルシーな美味しさでしたが、やはり庶民の私的には
よこすか海軍カレー の方がしっくりくるかなぁ。
リンク元の記事
14/02/24のダイアリー *asile
★店舗情報/
asile
「プリンスメニュー」として門外不出だったレシピを「なんとか次の世代に残したい」という有志の方々の働きかけにより、なぎさホテルで料理長を務めていた宮内蓮三氏がレシピを伝授することを決断。数年を経て、2013年春、ついに商品化が実現しました。なお、売上金の一部をなぎさホテル復建の『カレー基金』として積み立てられる案もあるそうです。
昭和と共に姿を消した、かつての逗子のランドマーク
なぎさホテル について詳しく知りたい方は
こちら でどうぞ。
【2016年7月追記】
ただいまブログのメンテナンス中で、過去記事を見直しているのですが、この記事は2014年2月24日に
リアルタイムで作成 しておきながら、下書き状態にしたまま公開していなかったものです。
いちおう当時の日付のまま加筆を加えず更新しましたが、内容については少々補足が必要と思われます。
なぎさホテルカレー商品化の発起人は、逗子の
凛桜(蕎麦店)の女性オーナーさんなのですが、現在お店は閉店しているようです。
レトルト商品化された逗子なぎさホテルカレー、2014年2月の時点ではAmazonでも購入可(現在は取扱なし)だったし、逗子駅前のスズキヤにも置いてあったけれど、今もあるかどうかは未確認です。ネットで見られる当時の紹介記事を見る限り、貼ってある公式ページのリンクはクリックするとキャバクラ関連の記事に飛ぶし、カレー基金のプランも生きているかは怪しいところ。
個人的にはなぎさホテルの再建はぜひとも実現してほしいところですが。。。