ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

■日影茶屋

2006-08-14 22:13:40 | 逗子・葉山のレストラン

ひかげちゃや(会席料理/葉山) 

*「料亭は日本文化最後の砦」

創業300年余、全国的にもその名を知られる日影茶屋が、長年に亘る旅館としての営業を休止し、日本料理屋として再スタートしたのは昭和47年のことだそうです。
戦後の高度成長期に、いち早く西欧のライフスタイル(テーブルと椅子席)を取り入れ、お客が気軽に会席を楽しめるよう尽力することにより、老舗に新しい時代の息吹を吹き込んだ日影茶屋は、昔も今も変わらぬ葉山のステイタスシンボルです。



大きな窓から中庭を臨むテーブル席で、リーズナブルな日影弁当や茶屋膳をいただくのも悪くないけれど、私にとって此方はあくまでも「特別な日にビシッと身なりを正して利用する」晴れの日用のレストラン。
錦鯉が泳ぐ池の見える「離れの個室」を予約(+2,100円)し、一番高い(とはいえ雰囲気込みだと思えばかなりお得)15,750円のお料理をいただいてこそ、日影茶屋に行ってきましたと言えるのだと思うし、そうしてから評価することがお店に対する礼儀ではないかと思います。



個室でいただく会席コースは「お任せ」なので、何が出てくるかは当日のお楽しみですが、予約の際に苦手なものなどを聞いてくれます。
印象的だったお料理は、去年9月の「初秋のお料理」。肝醤油が添えられたかわはぎの薄造り、松茸とおこぜの蒸し物、伊勢海老まるごと一尾の唐揚げ、焼き茄子と鱧の琥珀寄せ、などなど。奇をてらった創作料理ではなく、食材の良さで勝負の正統派日本料理です。
季節ごとの旬の食材を使った一品料理も豊富なので、お酒をメインに酒肴感覚で選んでみるのもいいかも知れません。
3~4人での利用なら、是非お薦めしたいのが鯛めし。佐島で捕れた大きな鯛を土鍋でお米と一緒に炊いてくれます。おこげが香ばしくてとっても美味しい。5,000円~7,000円(人数による)という価格設定も良心的。
和テイストがたまらない趣のバー久楽でも21:00まで日影茶屋と同じお料理がいただけます。



とにかくドップリ「非日常感」に浸れるところが魅力のお店です。「料亭は日本文化最後の砦」とは女将さんの弁。なるほど言い得て妙ですね。
ならば、客としては料理だけでなく存分にその雰囲気も楽しみたいところ。明るい時間帯の利用なら、食後にゆっくりとお庭を散歩させてもらうのもいいのでは。
番頭さんや女将さん、仲居さんたちがきびきびと働いているところも見ていて気持ちいいですね。お店を愛し、自分の仕事に誇りを持っていることが伝わってきます。

日影茶屋
□11:30~14:30 17:00~21:00
□水曜定休(祝祭日の場合は営業)
□神奈川県三浦郡葉山町堀内16
□046-875-0014
※バス利用の際は、JR逗子駅(3番乗り場)より『葉山一色』又は『福祉会館行き』に乗車し、5つ目の停留所「鐙摺(アブズリ)」で下車、バス進行方向へ歩き左手すぐ

近くにはフレンチレストラン ラ・マーレ・ド・茶屋、洋菓子店 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤがあります。葉山マリーナも目と鼻の先、立地条件の良さはこのエリアで最高と言えるかも。

2013/04/13 画像1点差し替え(ぐるなび)、1点追加

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