ロードバイクに乗るときに読む本エイ出版社このアイテムの詳細を見る |
エンゾ早川の文章は好きだ。自転車雑誌に載っているとついつい買ってしまう。
ストイックにだがマニアックでなく、自転車を楽しんで乗っている感じが良く出ていて、こちらも思わず自転車に乗りたくなってしまう。
その入門書である。ロングライドを楽しむにはクロモリフレーム、シクロクロスという選択、なんて章を読むとふむふむとうなずいてしまう。
しかし、ロード乗りのドレスコードで、自分の自転車と関係ない会社のジャージは厳に慎まなければならない、なんてのを読むと私は恥じ入ってしまう。私はジャージを買ったときは単にデザインだけで選んでしまったのだ。さすがにコルナゴやディスカバリーチャネルのジャージを買うといバカな事はしなかったが、冬はカンパニョ-ロで、夏用はスペシャライズドである。今から思うと間抜けだが、初心者という同情の余地はあるのではないか。でも、エンゾ早川が言うんであれば、やっぱりジャージ換えなくてと思ってしまう。
さらに問題なのはフォームだ。骨盤を立てると書いてあればなるほど、と思わないでもないが、らくだのこぶを作る、などと言われても背中がむずむずするだけだ。肩が凝ってくる。腕はリラックスなんでいわれるとかえって力が入ってしまう。挙句の果てに、今までOKだったお尻まで痛くなった。かくして、この本のおかげでなんか調子が悪いのだ。決してエンゾさんのせいではないのだが。
快適に乗るためには、体重を支えているお尻と腕のバランスを自分なりの最適なものにしなければならないというとで、あまり、フォームにこだわるのもどうかと思う。
いづれにせよ、いまエンゾ早川の呪いにかかっているのだ。