なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

高松塚古墳で意外な出会い~ナンバンギセルなど

2018-10-01 05:55:39 | 植物
台風24号、各地での停電などの被害や、首都圏での運転見合わせなど、まだまだ大変な状況が続いているようです。
被害にあわれた方には、心よりお見舞い申し上げます。

そんな中、暢気かもしれませんが、今日はまた明日香レポートの続きです。
たった1週間前なのに、ずっと昔のように感じます(涙)

さて、棚田を満喫したあと、どこに行こうかな~
それほど混まない場所ということで、地元民オススメの高松塚古墳へ。

高松塚古墳といえば、教科書に極彩色の中国風衣装を着た女官の姿が載っていたのを覚えています。
ただ、発掘現場などに飛んでいくような考古学ファンではないので、これまで一度も訪れたことがありませんでした。

「広いからきっと何か咲いてるよ」の言葉に、勇んでGO!
古墳に行く途中の広場に、ありました、ありました。

ナンバンギセル(ハマウツボ科ナンバンギセル属)



ススキなどのイネ科に寄生して咲く、寄生植物です。
葉緑素をもたないため、葉もなし。
光るピンクのグラデーションが妖しい美しさ・・



実は石舞台古墳の近くにも、ナンバンギセルの群生があったそうなのですが、花期はすでに終わっていました。
なので、ここで見られて本当にラッキー。


振り向くと、広場に逆箒形の枝を広げるケヤキの大木。
空には鰯雲。
秋ですね・・・




ヒメジョオンや・・




ハギの花も。




ヒヨドリバナにとまるベニシジミ・・
羽がぼろぼろになっていましたが、生きて蜜を吸っている。




まだ子供のバッがヨモギの茎にとまっていました。



メヒシバの穂にも。




そうそう、ヨモギの花が咲いていました。
私もじっくり見たのは初めて。




そして高松塚古墳に到着。
円墳と呼ばれる丸い墳墓です。



この古墳は1970年に発見され、四方四神や人物、星座を描いた壁画は藤原京時代(8世紀)に作られたものとは思えないほど鮮やかに残っていたそうです。
その後、石室内に描かれた絵にカビがはえてきたので、大規模な修復作業を行うことが決定され、2007年には12枚全ての石が温度空調完備の修復施設に移されました。
なので、この墳墓の中には今は石室が入っていません。


古墳の近くでみかけた赤い実は・・・



ガマズミでした!

赤くなりかけの実や、



           返り咲きの花も・・・

           


木の下に目をやると、ヌスビトハギ!




近くにおられた警備員の方から、「今、下の建物で修復中の石が公開されてるよ」との情報をゲット。
ガラス越しですが修復中の石室の石の本物を見ることができるとのこと。
普通は予約が必要なのですが、もう終了時間近くということもあって、当日受付で見せていただくことができました。



写真撮影禁止でしたが、想像以上に綺麗な色彩が残った女子群像や、青龍の壁画などを見ることができ、幸運でした。
考古学に興味のある方は、文化庁のホームページで確認して、見学に行かれてはいかが?

さて、今日のブログのタイトルの意味ですが、ひとつはナンバンギセル。
もうひとつは、この高松塚古墳の壁画公開でした。

明日香ワンデートリップのレポートはこれで終了。
すっごく楽しかったので、またぜひ行きたいです。
今度は台風のない春がいいな~
花粉はつらいけど・・・





コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする