なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

センダングサ属が一杯~宇治川10月散歩(1)

2018-10-19 08:16:11 | 植物
今日から新シリーズ、10月の宇治川散歩です。
普段散歩するのは宇治橋をはさんで上流・下流各1~2km。
今回は、下流左岸を歩いてみました。
右岸と違い、左岸は高水敷の歩道が途中で途切れてしまう上、堤防上は歩道のない車道なので、歩く人がほとんどいません。
それでも、右岸とは違う植物が豊富に見られるので、時々衝動的に歩きたくなります。

今回、お散歩中にセンダングサの仲間(キク科センダングサ属)を色々見かけました。
その中でも、ダントツに沢山咲いていたのがこのコセンダングサ。
北アメリカ原産の帰化植物で、日本でもすっかり秋のおなじみさんです。



花は、キク科特有の筒状花の集合体で、舌状花はありません。
遠めには地味な部類ですが、よく見ると結構可愛いです。
真ん中から伸びる柱頭は毛が生えています。



散歩道沿いを塞ぐように延々とセンダングサが続いていました。
今の時期はいいですが、これが全部種になったら・・・と考えると、ちょっとコワイです。
種はご存知、先が鉤型になった引っ付き虫。



                  チョウが蜜を吸いに来ていました。ヒョウモンチョウの仲間でしょうか。

                  

実もできていました!
写真、撮ってたので追加しました。




アメリカセンダングサもほんの少しだけ咲いていました。
その名の通り、北アメリカ原産。
コセンダングサに似た花が咲きますが、総苞片が緑の花びらのように花を取り巻いているのが特徴です。



山田池公園などではアメリカセンダングサばかり見かけるのですが、宇治ではコセンダングサが主流です。
どちらも繁殖力が強そうなので、たまたまだとは思いますが・・・


宇治橋上流に行くと、なんと歩道の隙間からセンダングサが沢山生えてきていました。
関東以西に自生する在来種・・と思っていましたが、とても古い時代に帰化した植物なんだそうです。
こちらは筒状花の周りに、1~5枚の黄色い舌状花が取り巻いています。
5枚の花を探しましたが、どうしても見つからず、4枚が最高でした。



こんな感じで、いかにも雑草然と咲いていますが、今時結構珍しいです。

          


そして、今回初めて見つけたセンダングサの仲間がこれ。
白い部分が比較的大きめの、アイノコセンダングサのようです!



アイノコセンダングサはコセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と言われているそうで、
黄色い筒状花の周りを白い筒状花または小さい舌状花が取り巻いています。
今回見つけた花は、舌状花タイプでした。

          


コシロノセンダングサは今回見かけませんでした。
こちらは、3年前に白浜で見かけたコシロノセンダングサ。
ここでは、コセンダングサなどはほとんど見かけず、ほぼこのコシロノセンダングサでした。

  
  (2015/11撮影 和歌山県白浜市


ちなみに、有名な園芸植物のウィンターコスモスもセンダングサの仲間です。
言われてみたら、面影ありますね。

          
          (2017/12撮影 宇治市)


最後はこちら。
さあ、何の花かお分かりでしょうか?



え、コセンダングサ?
それにしてはちょっと総苞片が違う・・・

これ、実はコスモス(キク科コスモス属)なんです。



最後に訪れた天ヶ瀬ダムの花壇に植えられていたコスモス。
周りの舌状花が落ちてしまうと、センダングサに似ていたという話・・・

もう少したつと、黒い種が・・・
こうなると、センダングサとは少し違うのが分かりますね。




長々と、最後まで見てくださってありがとうございました。
特に断ったもの以外、2018/10/13撮影です。






コメント (18)
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