なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

雰囲気を楽しむマメ科たち~京都府立植物園2019年8月末(3)

2019-09-08 05:28:18 | 植物

生態園をそぞろ歩き、花を見つけるたびにパチパチ。
そして家に帰ってから撮った写真をコピーして、花の名前・日付・場所でリネーム。
そこまで作業してやっとその日見た花を振り返ることができます。
・・・というのは、これまでも何度かお話しした通り。
今回もその作業をして眺めてみると、ん?結構マメ科多い?
実は、マメ科は好きな科(というのも変ですが)のひとつです。
あの蝶型のキュートな花を見ていると、「可愛い♪」と頬が緩みます。
そして撮るのが難しいことでもピカイチ(泣)

つまらない前置きを読ませないでと言われる前に、今日はそのマメ科特集。
最初は、咲き始めのこの花を・・・



これだけ見てもなかなか難しいですが、フジカンゾウ(マメ科ヌスビトハギ属)です。
なるほど、言われてみれば花の形や付き方がヌスビトハギに似てるかも。
でも花付きが良く、華やかな感じですね。(左)
フジカンゾウのフジは藤。葉っぱが藤に似てるから。
花だけ見ると綺麗だけど、全体は結構まとまりがなく、全体を美しく撮るのは超至難の業です(右)

 

次に沢山みられたのがこちら。
これこそ、雰囲気だけの写真ですが、お判りでしょうか。



そう、本家本元ヌスビトハギです。
昔は引っ付き虫になる実がうっとおしく、花も見栄えがしないと敬遠していました。
でも今は北米原産のアレチヌスビトハギが主流となり、本家は山野に行かないとみられなくなりました。
そうなると、「和の風情が素敵」と思うのですから、人間って勝手ですね(笑)
花の少しだけアップと(左)、名前の由来となった盗人の足跡の形の実です(右)。
なぜこれが足跡なのかは謎ですが・・・

 

お次は湿地ゾーン奥に咲いていた2種類。
最初は黄色の花と、細かい複葉が綺麗なこちら。



カワラケツメイ(マメ科カワラケツメイ属)です。
遠目にクサネムかと思ったのですが、花の形が全然違います。
こちらは蝶型ではなく、五弁花。
全草や果実を乾燥させてお茶にするそうです。利尿作用があるそうですが、出すぎても困る・・・

     

もう一つはこちら。初見です。



最初はネコハギかと思いましたが、花が優しい感じ。
「マキエハギ」の名札がありました。
肥沃な場所では生存競争に負けてしまう繊細な萩だそうで、京都では絶滅危惧種に指定されているそうです。

ラストは、秋といえば・・・のマメ科。



萩の中でも一番有名なミヤギノハギです!
自生種という説と、園芸種という説があるそうですが、どっちでもいいです。
くさかんむりに秋という漢字が似合う花ですね~

      

実はもう一つマメ科の木の花があったのですが、そちらはもうちょっと後でご紹介しますね。
おっと、昨日出してしまいましたが、ひょうきん物のタヌキマメもマメ科でした。
これからどんどん増えそうですが、とりあえず一区切りということで・・・

(つづく)

【撮影:2019/8/31 京都府立植物園】

コメント (6)
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