朝9時前から歩き始めた奈良散歩、最後の元興寺極楽堂到着時点で午後3時過ぎ。
歩数はすでに2万歩超え。
ここ見たらもう一杯かき氷食べるぞ~と心に誓いつつ、中に入ります。
世界遺産・元興寺、創建は奈良時代初期の718年。
南都七大寺の一つとして繁栄しましたが、平安遷都に伴い徐々に衰退。
平安中期には「荒廃すさまじい」と言われるほど堂宇が朽ち果て倒れ、室町時代には火災で焼失してしまったそうです。
その時に焼け残ったのが、昨日の小塔院と、大塔・観音堂、そしてこの極楽堂・僧房だったとのこと。
その三寺院が残る形で、現在に至っています。
こちらが極楽堂(本堂)で、国宝に指定されています。
昔は横の禅堂(こちらも国宝)とつながって僧房だったそうですが、鎌倉時代に改築して今の形になったそうです。
なだらかな屋根が奈良らしく、おおらかでいいですね~
横に回ると沢山の石塔が目につきます。
これは「浮図田」と言って、まるで田んぼ稲のように石塔が整然と並んでいることから名づけられたそうです。
左奥に見える建物が、禅堂(国宝)です。
明治時代に極楽堂は荒れ果てましたが、戦後ご住職の尽力で復興が進んだそうです。
発見された数々の文化財を研究するための「元興寺文化財研究所」も設立され、極楽堂と僧房が世界文化遺産に指定されるに至りました。
本堂の屋根は飛鳥時代の瓦が一部そのまま使われています。赤い瓦がそうだそうです。
仏足石の前にお供えされたお花、暑さでしおしおに・・・玉ねぎかと思ったら、ザクロでした。
手水場に備えられたお花に秋の風情を感じました・・・
そろそろ傾きかけた日差しを浴びて灯りが点ったようになった花たち・・・
疲れを癒されました。
でもこれで終わりではありません!かき氷、かき氷・・・
とふたたびならまちに戻りましたが、行きたい店は長蛇の列・・・
よく考えたら、昼食はかき氷だけでした。何かお腹に入れなくては・・・
お肉屋さんの店先でコロッケをテイクアウトしてかじりながら帰りましたとさ^^;
最後に・・・市内各所からよく見える興福寺の五重塔です。
これで50mだそうで、元興寺の塔がかつて57mというのは、高い建物がなかった江戸時代には相当目立ったでしょうね。
(おしまい)
【撮影:2019年9月14日 ならまち】