さらに上流に進みます。
山際でまず見つけたこの実。ヤマウドの若い実でした。
たった1本だったので、春に食べるほどではありませんが、生えているんだ~と思った次第。
そして少し進むといきなり現れました。見たかったあの花が・・・
あまり時間がないのに、あえて宇治川上流に行った理由は、前回咲き始めだったこの花がみられないかと思ったから。
カエデドコロです。
薄暗かった上、揺れるので興奮して撮った写真はどれもボケボケ・・・
雰囲気だけお楽しみください(このセリフ何度書いたか・・・)。
気をよくして先に進みます。でもこの先にあったのは、カラムシ、カラムシ、カラムシ・・
葉は虫に食われてボロボロ、花は見栄えのしないこと・・・
でもちょっと待ってください。
前にミヤマイラクサをご紹介したときの記事を覚えておられるでしょうか。
イラクサ科の花の付き方を・・・上には雌花、下には雄花の二段式。
このカラムシも全く同じでした。
細長い雌花に・・・
よく見ると可愛い白い花が咲いていた雄花。
そして、穴あきの原因のこの芋虫。調べてみたら、フクラスズメというガの幼虫のようでした。
名前からふっくらしたスズメのようなガなのかと思い調べたら、木の皮のような地味~なガでした・・
雑木林などに住んでいるそうです。
ところでこのカラムシ、宇治市植物公園の有用植物園にも栽培されています。
なぜか? それはカラムシの茎から取れる強靭な繊維が、なんと6000年前から布や網などに利用されていたから。
日本書紀の昔から生産が奨励され、その後どの時代においても作り続けられていたそうです。
現代では国の重要無形文化財に指定されている「小千谷縮・越後上布」の原料だそう(Wikipedia引用)。
雑草といって侮るなかれ・・・ですね!
同じくイラクサ科のおなじみさん、コアカソです。
ネットで調べたら、これも上下で雌花、雄花が分かれているそうですが、そんな風に見える株は全然ありません・・・
写真で見えているのはこの後実になるので、雌花なんだと思いますが・・・
そんなことを考えながら歩いていると(ウソ)、つり橋が見えてきました。穏やかです。
つり橋のふもと、水際にいつも咲いている花たち。今回も出会えました。
トウコマツナギと・・・
オトコエシです。
この写真はまだマシですが、水不足で、他の株はどれもシオシオになっていました。
一方、山際の方では大きな株に、綺麗な花が沢山咲いていました。
水分があるからでしょうね~
つり橋を渡って帰ることにします。
そうそう、その前にあの花を見てみなくては・・・
(つづく)
【撮影:2019年9月7日 宇治川上流左岸】