昼間は暑いですが、朝夕は少し涼しくなりましたね。
涼しくなって、これからどんどん温かい具沢山のお味噌汁が美味しい季節になりますね~
さあ、さっそくお味噌のおつゆを作りましょう。
あれ!夏の間に傷んでる><
なーんてことにならないように、お味噌にミソナオシの茎や葉を入れましょう。
ほら、こんなに美味しくなりました♪
というのは作り話ですが、このミソナオシ、茎葉をお味噌に入れると味が改善するといわれているのは本当です。
生態園の片隅、メタセコイアが沢山生えている近くにぽつんと一本生えています。
今回、初めてこの木に花が咲いているのを見つけました!
なんと可愛い蝶形の花。
それもそのはず、ミソナオシはマメ科ミソナオシ属。
ちょっとナツフジにも似た緑がかった白が綺麗です。
でも、8月末ではまだ花はわずかで、ほとんどがこんな蕾でした。
地味だ・・・
ミソナオシを初めて見たの3年前の2月。すっかり落葉した木にいかにもマメ科の実がぶら下がっていました。
周り中寒々した中で、ちょっとねじれたようなマメっぽい実に興味を持ちました。
いつ芽吹いて、いつ花が咲くかわからないまま、気が向いたら観察。
結果、マイアルバムには8月、9月,10月,12月,1月の写真が残りました。
8月は今回初めて見たトップの花ですが、去年撮った9月下旬の写真には緑のお豆さんが・・・
10月の写真は葉です。細かい毛が生えていて、水を弾くようです。
今はミソナオシ属ですが、これまではヌスビトハギ属に属していたようで、葉は三小葉からなります・・・
というのは受け売りで、実際の木はいつ行っても(冬以外)、葉がぼさぼさに繁っていて、三小葉とは気づいていませんでした。
12月のとある日に撮った写真がこちら。
すっかり落葉した木にまるで藻類の顕微鏡写真のようにも見えるこんな実が・・・
すごく沢山実りました!!
年を越した実はだんだん茶色く干からびて・・・
2月になっても3枚目の写真のように残っています。
残念ながら春から初夏の写真はありません。
おそらく、3月から7月は、実が残りつつ、葉が出て繁る期間になるのだと思います。
来年はさぼらず写真を撮らなくては・・・
ということで、本日はマイナーな植物、でも気になる植物、ミソナオシのご紹介でした。
もし京都府立植物園に行かれることがあって、生態園でこの木を見られたらちょこっと思い出してくださいね。
補足でーす。
本種は関東以西に分布する落葉低木ですが、京都では自生が少なくレッドデータブックに載っています。
(だから植物生態園にあったのですね)
また、名前の由来は「味噌の味を直す」ことには違いないのですが、これは積極的に美味しくするわけではないようです。
本種には防カビ作用があって、カビが生えるのを抑えることから、冷蔵庫のない時代に重宝したとのこと。
そのような作用から、地方によっては「ウジゴロシ」などの別名もあるようで、これを聞くと途端に食欲が失せました・・・
(重井薬用植物園さんのサイト等を参考にさせていただきました。)
(おわり)