一番見たい景色はもう見てしまった・・・
とはいえ、まだ時間は早いし、目的地の隠元橋までそれほどの距離ではないので1時間もあれば楽勝。
ということで、他の花たちをみながら下流に向けて出発です。
いつの時期もそうですが、特にこの時期目につくのがツル性の植物・・・
その中でも宇治川畔に君臨しているのがマメ科とヒルガオ科です。
まずはマメ科から・・・
今回初めてこんなに繁殖しているのを見かけました。
ツルマメです。マメ科ダイズ属。日本全国に分布します。
ツルが絡まってぐっちゃぐちゃになっていました。
もう一つのマメ科は、堤防で一番の勢力を誇っているクズ。
マメ科クズ属で日本全国に分布し、世界中に帰化しています。
クズはこんなに沢山生えてるのに、本くず粉はどうしてあんなに高いのでしょう。
きっと根っこが深いので、収穫してでんぷんを取り出すのが大変なのでしょうね。
甘~い香りですぐに分かります。ちょっとべたつく感じの香りですね。
お次は、こちらも最盛期のマメアサガオ。おっと、マメって付いてるけどここからはヒルガオ科です。
北米原産の帰化植物。サツマイモ属です。
ピンクの花もありますが、左岸で見かけたのはなぜか白が主流。蕊が赤紫なのが特徴です。
同じくヒルガオ科で最近あちこちで見かけるようになった、アメリカアサガオ。
熱帯アメリカ原産の帰化植物で、こちらと次のマルバアメリカアサガオも、サツマイモ属です。
葉が普通の観賞用のアサガオみたいに三分裂しているので、最初にみたときは逃げ出したのかと思いましたが、花は小さいです。
少し小さいですが、葉っぱの形のわかる写真がありました。
でもって、よく似ていますがこちらは葉が丸いマルバアメリカアサガオです。
花を見ただけではほとんど区別が付きません。
生えている場所も近く、隣り合っていることすらあります。不思議!
こちらも葉の形のわかる写真を・・・
そして昔ながらのヒルガオも綺麗に咲いていました。
花茎にひれがなかったので、ヒルガオだと思います。
こちらはヒルガオ属、日本全国に分布する在来種です。
他にも、河原や堤防にはいろいろなつる植物が見られましたが、今日はこの二つの科に絞ってご紹介。
次回は、下流左岸散歩の最終回です。
さて、何が見られたでしょう?
(つづく)
【撮影:2019年9月16日 宇治川下流左岸】