京都府立植物園の続きです。
一番好きな植物生態園、今の時期はさすがに咲いている花は少なく・・・
でもサラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)はまだかなり咲いていました。
試験管ブラシと評される花穂、伊吹山では8月下旬に咲きますが、低地ではかなり遅いですね。
何回行っても蕾ばかり、咲くのかなと思っていましたが、ようやく咲いているところを見られました。
ツリフネソウもあれほど沢山咲いていたのに、今回はほんの数輪の名残の花のみ・・・
ちょっと寂しいですね。
おっと、緑のミニししとうのような実が沢山生っていました。
お~これは遊べますね!
いい具合に太った実を探して、手できゅっと押すとパンと弾けてきゅるんと丸まります。
その時に、中から種が弾け飛びます。
弾け飛ぶと同時に、さやが外れて地面に落ちますが、下の写真はたまたま落ちなかった実。
ごらんください、こんな風にバネのようになって遠くまで種を飛ばすのです。
皆さんはカタバミの実を触って種を飛ばす遊びをしたことがありますか?
このツリフネソウの種飛ばしはそれに通じるものがあります。
やり始めると止まらず、しばらくここに留まってぱちん、ぱちんと楽しんでいました。
それにしても子供が通らなかったですね。
通ったら教えてあげようと思ったのに・・・
時間をえらく使ってしまいました。
近くのススキの根元に、なんとまだナンバンギセル(ハマウツボ科ナンバンギセル属)の花が。
こちらも名残の花でしょうか。イワシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)と
タテヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)です。
マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)も一輪だけ。
なんだかちょっと寂しいですね。
名残の花だけではありません。今が最盛期の花も。
ホトトギス(ユリ科ホトトギス属)です。
銀色の蕊が美しいツルソバ(タデ科イヌタデ属)です。
生態園の花はこのくらいでしょうか。
あのオハラメアザミももう終盤でした。
カツラの甘い香りを楽しみながら、生態園を後にしました。
次に向かったのは桜ゾーンにある秋のサクラエリアです。
何種類か花が咲いていましたが、普段この時期には見られない花も・・・
こちらはフユザクラ。今の時期に咲く花ですね。
サクラ・アーコレード。春に比べると色が薄いですね。
あのピンクの花は何サクラでしょうか。
え~、樹名板にはカワヅザクラ。
これは迷い咲き?
そして、この時期に一番咲きそうな名前のジュウガツザクラです。
ぽつぽつでしたね~
写真を撮っていたら、またヒッヒッという声が・・・
なんと二羽のジョウビタキが追いかけっこしていました。
縄張り争いでしょうか。
そのうち一羽は出ていき、一羽が残りました。
気のせいか、得意そうな顔に見えます。
次にシクラメンを見て・・・
こちら、原種シクラメンです。
紅白も・・・
モミジ園のわずかに色づいたイロハモミジを見て・・・
梅園方向へ。
もちろんウメは咲いていませんが、地面に動く鳥の影あり!
え~ん、動きが早すぎます。
なんとか顔が写っていたのがこちら。
あなたはだあれ?
最初はアオジかと思いましたが、お腹が黄色っぽくありません。
カシラダカでしょうか??
ということで、名残の花、咲き始めの花と冬鳥さんをみられたので、満足しました。
最後に、なぜか目の前にぬっとあらわれたアオサギちゃん。
びっくりするやんか~
通る人がみな驚いて写真を撮っていましたよ。
頭に黒い髪の毛が生えているみたいですが、幼鳥ですね。
今回の京都府立植物園はここまで。
もっと冬になったら、温室中心になるのでしょうね~
【撮影:2022/10/29 京都府立植物園】