なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

残りの草花全部です、ゲンノショウコなど~宇治川10月散歩(7)

2018-10-26 05:30:16 | 植物
これまで色々な花をご紹介してきましたが、今日は残りぜーんぶ大放出します!
(単に面倒になっただけだったりして・・・)

色も形も色々。時々虫付き。
楽しんでいってくださいね~!

何気に50音順・・・^^;
撮影は断らない限り、10月13日です。

アカツメクサ(マメ科シャジクソウ属)
欧州・アジア・アフリカ原産の帰化植物。
標準和名はムラサキツメクサ。
それにしても、クローバーの仲間の属名をシャジクソウ属というのは初めて知りました。
宇治川堤防のおなじみさんで、3月、8月以外はいつでも見られます。




アレチハナガサ(クマツヅラ科クマツヅラ属)
南米原産で、本州以南に分布しているそうです。
ヤマトシジミと一緒にお楽しみください。




イヌホオズキ(ナス科ナス属)
ひょっとしてアメリカイヌホオズキかも・・・
この写真でお分かりになる方、どうぞ教えてくださいませ。




オトコエシの実(オミナエシ科オミナエシ属)
このオトコエシ、上流のつり橋付近に毎年にょっきり生えてきます。
北海道から九州まで分布する在来種。
今の時期は実が沢山。一緒に見えている黄色い花は、先日ご紹介したセンダングサです。




カナムグラ(アサ科カラハナソウ属)
日本全土に生育する在来種で、いたるところで見られるつる性の植物です。
アメリカなどに進出し、かの地でやっかいな外来種になっているとか・・・
雌雄異株で、写真は雌株の実。
カラハナソウ属には、ビールの苦味の元のホップがあります。




クサネム(マメ科クサネム属)
日本全土に分布します。
もうほとんどお豆になっていましたが、一部花が残っていました。
小さい小さい花ですが、マメ科の魅力がたっぷり!




ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)
日本全土に分布する「現の証拠」。
天ヶ瀬ダムの近くで、今年初めて野生の花を見ることが出来ました。
もう終わりかけでしたが、まだ弾けている実はありませんでした。



踏んでしまうような場所に生えていました・・・




ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)
寒くなってくると、夕方まで花が開いています。
このツユクサ、少し色が薄く見え、綺麗でした。




ネナシカズラ(ネナシカズラ科ネナシカズラ属)
前にご紹介した、葉緑体を持たない全寄生植物。
ラーメンのようなつるは異様でしたが、花は意外に可愛いです。
今年初めて見た株は、イシミカワに巻きついていました。
その後同じ場所を見に行ったら、イシミカワが見えなくなっていたので、枯れたのかもしれません・・
あな、おそろしや!




ママコノシリヌグイ(タデ科イヌタデ属)
説明は不要ですよね。
つるの棘を見て、命名した人の人格を疑います・・・




ミゾソバ(タデ科イヌタデ属)
今年初めて見つけました!
宇治川畔ではわりと少ないのですが、見られて良かったです。
別名ウシノヒタイは、葉の形から。




メマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)
北米原産の帰化植物。
夏の花という印象があったので、今頃まで咲いていたことに驚きました。
ツユクサと同じく、寒くなると真昼間に咲いています。
良く見ると、若い実や茶色の実も付いていました。




ランタナ(クマツヅラ科シチヘンゲ属)
こちらだけ、右岸の植物です。何年も前から大きな株が気になっていましたが、今回ようやく写真が撮れました。
色は黄色から明るめのピンクに変化するようです。
(撮影:10月19日)



アオスジアゲハ吸蜜中・・・




宇治川畔で見た草本類、以上。
木本はまた今度!




















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まだまだ元気なヒルガオ科など~宇治川10月散歩(6)

2018-10-25 05:53:04 | 植物
宇治川散歩道に咲いていた花、どの花も美しく、早くブログに出してよって催促されているようです。
元気な黄色や地味~の次は、そんな中からブルー主体のヒルガオ科とキク科をご紹介します。

まずはヒルガオ科サツマイモ属から・・・

アメリカアサガオ
ブルーが美しいヒルガオの仲間で、江戸時代に観賞用に移入されたようです。熱帯アメリカ原産。
次のマルバアメリカアサガオと似ていますが、葉がアサガオ同様に3つに切れ込んでいることで区別できます。
花期は夏~秋。
実は写っていませんが、毛が生えています。




マルバアメリカアサガオ
アメリカアサガオに似ていますが、葉に切れ込みがないことから「マルバ」。
花期も同じで、夏の終わり頃から咲き始め、10月頃まであちこちで姿を見ることができます。
こちらも実は毛深く、普通のアサガオとは区別できます。




アサガオ栽培種でしょうか。
こちらは宇治川に行く手前の田んぼの畦で見かけました。
葉はマルバアメリカ同様に心形で、中央から光が射しているような姿に惹かれました。




ホシアサガオ



これまではマメアサガオ(ピンク、白)が咲いていましたが、まずピンクが消え、白がわずかに。
そして今の主流がこちらのホシアサガオです。
前にも説明しましたが、蕊の色が白いです。




マメアサガオ



とはいえ、白いマメアサガオはまだあちこちで花を咲かせていました。
実になっているものも多く、こんな光景も・・・

 


ブルー系といえば、こんな花も。
ヨメナ(キク科シオン属)



葉の切れ込みが少なく毛も少ないこと、総苞がめくれず整っていることから、ノコンギクではなくヨメナと認定。
違っていたらご指摘ください。

 


小さいけれど、一応ブルー系・・・か。
ヒロハホウキギク(キク科ホウキギク属)・・・か。小さすぎて自信ありません。




いつも元気なヒメジョオンも健在です。
キク科ムカシヨモギ属。
猛暑の候には少なくなっていましたが、また盛り返しています。




最後はキク科つながりで、ヨモギの花。
キク科ヨモギ属。
地味すぎて、これまで花を見たことがないと言う方も結構いらっしゃるかも・・・




明日も宇治川の花、続きます・・・





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地味~を食べてみた:エノコログサのお味は?

2018-10-24 05:25:25 | 植物
昨日は地味~だけどなかなか面白いイネ科などをご紹介しました。
この季節、一番良く見かけるイネ科といえばこちら。



10月13日に歩いた宇治川散歩道で見かけたエノコログサ。
実が熟し、半分くらい落ちてしまっていました。

時は遡って、10月4日、自宅の庭に生えたエノコログサを収穫して玄関で干していました(写真1)。
十分乾き、これ以上吊るしておいたら実が落ちそうだったので、一旦空き箱に移動させました(写真2)。

(写真1)                       (写真2)
 


そのまま忘れること2週間、エノコログサの写真を見て「あ、あれ食べてみなくっちゃ」と思い出したのでした。
穂を振るだけで実がぽろぽろと落ちてきます。
短時間でこんな感じに。採れた実(写真3)と、残った穂(写真4)。

(写真3)                       (写真4)
 


ゴミもほとんどなく、綺麗にとれました。
これをフライパンに入れて炒っていきます(写真5)。しばらくするといい匂いがしてきて茶色に変身(写真6)。

(写真5)                       (写真6)
 

途中、フライパンの温度が上がって、何度も安全装置が働き火が消えます。
賢すぎるのも考えものですね。

実のアップの比較。左が炒る前(写真7)、右が炒った後(写真8)。

(写真7)                       (写真8)
 

まずそのまま食べてみます。

・・・・ぷちっとした食感で、香ばしい味がします。
食べられないことはなさそう。
でも何粒かに一粒、まるで砂を噛むような食感の粒が・・・
炒りすぎなのか、ちょっといただけない感触です。

塩粒やのりと混ぜてふりかけにしようと思っていたのですが、微妙な感じだったので諦めました。
作り方がシンプルすぎたのでしょうか。
それとも、もっと大きな株の実でないとだめなのでしょうか。
課題を残して、今回の実験は終了しました。

せっかく炒った実、捨てるのももったいないので、玄関先にまいて鳥のえさにすることにしました。
翌日、影も形もなくなっていたので、鳥さんにはご馳走だったようです(^◇^;)



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地味~はお好き?イネ科など~宇治川10月散歩(5)

2018-10-23 05:07:55 | 植物
10月中旬の宇治川、鮮やかな色合いの花に混じって、地味~な花も沢山咲いていました。
むしろ、地味~の方が数としてははるかに多いです。
へたっぴな写真ですが、今日はそんな花にスポットを当ててみました。

まず道沿いにずーっと生えていたこの草。
イネ科は間違いない。
スズメノヒエに似てるけど、背が高くて毛深い・・・
葯が黒じゃなくて茶色・・・



こういうときは、「スズメノヒエの仲間」でググってみます。
ふむふむ、背が高くて、小穂に毛が生えていて、葯の色が薄いのは・・・
タチスズメノヒエ(イネ科スズメノヒエ属)に決定~^^/

花をアップで見てみます。



緑色の毛深い粒のようなものが「小穂」と呼ばれるもので、中に複数の花が入っています。
(小穂の構造も色々複雑のようですが、そこは省略)
花の時期には、外に花柱と葯が出てきます。
上の写真で、ブラシのような毛の生えた茶色いものが花柱、薄茶のぶら下がっているのが葯で、ここから花粉が出てきます。

・・・と、シッタカしましたが、ネット情報を駆使してまとめただけです^^;


次もイネ科で・・・
セイバンモロコシ(イネ科モロコシ属)
モロコシと名前が付いているのに、毒があってやっかいなヤツという話は前にも書きましたね。
最近ぐんぐん増えています。



こちらも花が咲いていました。
外に飛び出した花柱がダンスしてるみたい。
葯がみえないのは、もう落ちてしまったからでしょうか。




図鑑だ、図鑑だとおだてて(煙たがって?)くださるので、お堅い記事になっちゃいました。
あとはトントントンと・・・

これはアオジソ(シソ科シソ属)でしょうか。
と、思いましたが、エゴマのようです。
ピエロさん、ありがとうございました!
なぜか一箇所だけ生えていました。




こちらはよく似た花穂ですが、すごく小さい花で頑張ってもこのサイズしか無理でした。
イヌコウジュ(シソ科イヌコウジュ属)のようです。



ヒメジソとよく似ていますが、葉の鋸歯がヒメジソより細かいそうです。
横に並んでいないので分からないのですが、結構細かかったので、イヌコウジュ認定しました(左)。
近くでバッタをぐるぐる巻きにしたクモの姿が・・・余談でした(右)。

 


こちらもボウボウ生えていたカラムシ(イラクサ科ヤブマオ属)。
葉が虫に食われ、実がだらしなくぶら下がり、なんとも見栄えがしない姿・・・




おっ、あの赤いのは?
コニシキソウ(トウダイグサ科ニシキソウ属)がその名の通り紅葉していました!



実際にはこんな感じでへばりついて生えていました。




最後はオオニシキソウの花と実。
美しいと思うのですが、私だけでしょうか。




今日の写真も10月13日に撮った宇治川左岸の花たちです。
素敵な場所・・・に見えるかもしれませんが、2時間散歩しても一度も人に出会わない場所です。












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意外な出会いヤノネボンテンカなど~宇治川10月散歩(4)

2018-10-22 05:19:10 | 植物
時には道なき道を歩きながら、ようやく宇治橋付近までやってきました。
ずーっと工事中で通行止めになっていた道が通れるようになり、ウキウキしながら歩きます。
最初にJR宇治川橋梁、次に宇治橋が見えてきます。

JRの鉄橋の下には、鉄ちゃんらしい若者がカメラを構えて待っています。
その横で発見したのがこのお花。



おお、これは!
ずっと前から心惹かれている、ヤノネボンテンカではありませんか。
一部で野生化しているとは聞いていましたが、こんなところで出会えるとは・・・



フヨウやムクゲと同じアオイ科ですが、これらがフヨウ属(ハイビスカス属)であるのに対して、ヤノネボンテンカ属。
てっきり同じと思っていたのですが・・・
南米原産の落葉低木で元は観賞用です。
白に近いピンクの花弁と中央の濃い赤のコントラストが美しいです。
「矢の根」の由来は、少し細長い葉の根元がえらが張ったような形で矢じりのようだからだそう。
別名、タカサゴフヨウ。

うなじも綺麗(左)、蕾も可愛いです。種も見えていますね(右)。

 

直立せずに這うように伸びていきます(左)。  蕊のアップ(右)。

 

この写真の場所以外にも、堤防のブロックの隙間に沢山生えていました。

鉄橋や橋の近くには、他にも色々な花。
背景にこれらの橋が入るだけで、なんとなく様になるように思え、見境なくパチパチ。

オオイヌタデ(タデ科イヌタデ属)
河川工事の生き残りです。




ノゲイトウ(ヒユ科セロシア属)
まさにわが家のノゲイトウと同じ遺伝子を持つノゲイトウ・・・
もう種が沢山できていました。



左に見えているタデ科。
こんな花が咲いていました。
葉を齧ると・・・辛い!
ヤナギタデ(ホンタデ)でした。こちらも生き残りです。




ヒヨドリバナ(キク科ヒヨドリバナ属)も咲いていました。
宇治橋はなかなかいい感じの橋でしょう。
街路樹(?)はチャノキ(茶の木)なんですよ。




実は、このヤノネボンテンカだけではなく、フヨウも野生化しています。
2.5kmほど下流にある隠元橋のたもとに、にょきっと生えて、毎年ピンクの花を沢山つけています。
今年もしっかり咲いていました。




これで、ハイビスカスなどが野生化してくれたら嬉しいのですが。
どなたか宇治に来られるとき、持ってきてくださいませんか?(笑)
コメント (14)
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