なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

いよいよならまち名物、かき氷だ!~奈良散歩2019年9月(4)

2019-09-25 05:22:18 | お出かけ

そもそも今回の特集を「かき氷散歩」としながら、ちっともかき氷が出こない!
という声が奈良南部方面から聞こえてきたような・・・

お待たせしました!
そろそろ気温も上がり、かき氷が恋しい時間帯となりました。
ネコちゃんに激励されながら歩くことしばし、ついにならまちに入りました。
最初に出てきたのが、奈良の有名な酒蔵の春鹿。
利き酒イベントに惹かれてつい入りそうになりましたが、かき氷優先ということで思いとどまりました。



通りには観光人力車が走り、のどかな光景です。
(引っ張ってる人は大変そうですが・・・)



通りをウロウロ歩いていきます。
この辺でおやっと思いました。ならまちって、そのへんにかき氷やさんが沢山あるんじゃなかったの!?
途中には、歴史ありそうな薬屋さん。



入場無料のならまち資料館。
ちなみに吉祥堂と書かれた看板の下にぶら下がっている赤い物体は、「身代わり申」。



 

資料館のHPによると、「「庚申(こうしん)さん」のお使いの申をかたどったお守りで、魔除けを意味し、
家の中に災難が入ってこないように吊るしている。災いを代わりに受けてくださることから「身代り申」と
よばれている。」とのこと。
手作りの身代わり申は結構なお値段ですが、キーホルダーは手ごろなので、結構な人が手に取っていました。

いくら歩いてもかき氷屋さんぽいところがない・・・
庶民的な食堂に「かき氷あります」と書かれていても、ちょっと普通っぽすぎて残念な気が・・・
あれ、ついに猿沢の池に出てしまいました。



仕方なく文明の利器を頼ることに・・・
「かき氷、ならまち」でググって、一番近い氷屋さんを探します。
暑くなってきて、人も増えてきました。



おっと、この近くにありそうです♪
ここだ! 和菓子屋さんが経営するお店に、入る前から期待が高まります。
店舗の二階にある喫茶室は畳敷きで、膝の悪い私にはちょっと辛かったけど、空いていて助かりました。
ここでいただいたのが、「黒蜜きなこ、わらび餅と刻みくるみ入り」という和風かき氷です。
んま~い^^v



とっても軽く、そのくせ中に入っているクルミがアクセントとなり、わらび餅で腹持ちもよく・・・
と、いいこと尽くめでした。
ちなみにこのお店の名は「春日庵」。「奈良かき氷ガイド」にもランキングにも入っている名店です。
1階の和菓子屋さんの銘菓、さつま焼はとてもおいしいそうです。
(二階の喫茶ではお茶とともに出来立てを注文することができるそうです)



前には、かき氷3杯なんてありえない!って思っていましたが、少なくとも2杯は食べられそう。
ちなみに、奈良には「氷室神社」という全国でも珍しい氷の神様を祀る神社があり、その縁で奈良がかき氷の聖地となったとのこと。
平安時代には氷室で保存された氷を使って貴族がかき氷を食べたというのですから、とんでもなく贅沢な話ですよね。

<オマケ>
かき氷屋さんを探し回っているときに、ここならまちには社寺が多いな~と思いました。
名前だけですが、ご紹介します。
左から順に、正覚寺、十念寺、阿弥陀寺、陰陽道ゆかりの霊符神社、西光院、

    

聖光寺、安養寺、中将姫誕生霊地(誕生寺)、称名寺

     

もらったマップにはまだ他にもお寺や神社があるようです。
ゆっくり回ると楽しいので、ぜひどうぞ!

(つづく)

【撮影:2019年9月14日 ならまち】


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山辺の道を通って新薬師寺へ~奈良散歩2019年9月(3)

2019-09-24 05:15:53 | お出かけ

白毫寺を後にして新薬師寺に向かいます。



いかにも古い街道っぽいこの道。
実は山辺の道の一部分。
山辺の道といえば、天理から桜井あたりを思い浮かべますが、この奈良市内に近い春日山までの道程も山辺の道だそうです。
初めて知った・・・

確かに道にはこんな赤い前掛けをした石仏様や、



なぜか石の鉢の上に令和の由来を書いた板が置かれ・・・

      

突然現れた湿地にはカセンソウや・・



ジュズダマが繁り・・・



自然が街道に溶け込んでいます。



ほどなく新薬師寺に到着!
新薬師寺は天平19年(747年)、聖武天皇の病気平癒を願った光明皇后創建の古刹です。
シンプルなお堂は、奈良特有のおおらかで美しい造りです。



左横の入り口から中に入ります。
取り急ぎ御朱印をいただこうとご朱印帳を差し出すと、なんと「団体の方がこられたので、30分以上かかります。」とのこと。
え~! 実は拝観料を払うときに御朱印もらうかどうか聞かれ、貰うと答えると拝観料とともに支払うシステムになっていたのです。
ということで、キャンセルするわけにもいかず、とりあえず御朱印帳を預け、先に境内を見て回ることにしました。
ところが、さきほどの白毫寺と違い境内は整備され、花など咲いていません。
ということで、本堂の屋根。



お庭と池



ボダイジュですね。



マンリョウの緑の実。



奈良名物、崩れかけた土塀。う~ん、上手く撮れない><



そうこうしているうちに、30分経過。
再度本堂に向かいます。やれやれ、団体さんのお参りも済み、中はひっそりとしています。
無事、御朱印をもらうこともできました。
やっとゆっくり拝観です。
ここ新薬師寺のご本尊は当然薬師如来、その周りを有名な十二神将が取り囲んでいます。
お薬師さんは親しみのあるお目々ぱっちりの下膨れのお顔。私たちの願いを聞き入れてくださりそうな優しそうなお姿です。
奈良~平安初期に作られた国宝。
そして、十二神将はそれぞれの干支の守り神。 厳しく力強いお姿で、薬師如来を信仰する私たちを守ってくださるそうです。 
自分だけではなく、身内や友人の干支の神将にろうそくを備えて、健康をお祈りします・・・

清々しい気持ちになって、本堂を後にしました。本堂の横にはまだまだ元気な百日紅が・・・



境内の石仏群。



新薬師寺を後にして、いよいよ本命のかき氷をいただきに、ならまち方面に向かいます。
新薬師寺は意外とならまちに近いようなので、あと少し頑張れば美味しいかき氷に出会えそうです。

もうちょっとやで~とネコちゃんに声を掛けられ・・・



最近売り出し中のネコハギに出会いました。



(つづく)

【撮影:2019年9月14日 奈良市新薬師寺】   


 

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奈良を一望、白毫寺~奈良散歩2019年9月(2)

2019-09-23 06:04:42 | お出かけ

白毫寺の続きです。
「ながめのよいお寺」の看板に偽りなしのこの景色!
沢山の木々のがまるで額縁のようになり、眼下に奈良市街の光景が広がります。



振り向くと、なぜか宝蔵の周りはトレニアが群生!



最盛期は過ぎていましたが、まだまだ見事でした(左)。それにしても、よく見るとトレニアの花の中は面白い(右)。

 

トレニアを撮りながら宝蔵の横手に回ると、石仏が並んだ小径が現れました。



上手く撮れないけれど、すごく雰囲気があります。



木陰にはひっそりとヒメヤブランの花。



薄暗い林の中にも沢山の石仏。



そして真っ赤な幟が目立つ不動明王の石仏。



二体仲良く・・・



こちらが入り口だったのですね・・・



      

風が爽やかで気持ちいいです。でも少し疲れたので休みましょうか。
ちょうどベンチもあるし・・・って、こんなに苔むしてたら座られへんやん!



やっと明るいところに戻ってきました。
そうそう、白毫寺のもうひとつの有名な花がこの樹齢450年の五色椿です。



春にはこの五色椿以外にも沢山の椿が咲くそうです。その頃にももう一度来てみようかなと思いました。
本堂脇の百日紅に別れを告げ・・・



美しい景色を眺めながら、白毫寺を後にしました。



受付横を通るとき、「こんどは花が咲いているかどうか電話でお尋ねくださいね」と申し訳なさそうに挨拶されました。
いえいえ、大丈夫ですよ。十二分に楽しみましたから!



さて、次は近くにある新薬師寺に向かうことにしました。

(つづく)

【撮影:2019年9月14日 奈良市高円山白毫寺】     

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萩を求めて白毫寺~奈良散歩2019年9月(1)

2019-09-22 06:41:14 | お出かけ

この三連休はあいにくのお天気となりましたが、先週はとてもいいお天気でした。
気温も上がりそうだったので、まさにかき氷日和!と張り切って奈良まで出かけることにしました。

大げさにいうほどでもなく、宇治から奈良までは電車のタイミングさえ合えば1時間ほどで到着です。
朝早く出てきてしまったので、いきなりかき氷というのもなんだかな~
というわけで、まずは関西花の寺第十八番札所、白毫寺に行くことにしました。
というのも、ここは萩の寺として有名で、9月中旬から10月にかけて萩の花が見られるということだったから。
前に行ったのはもう30年以上前・・・
ググって行き方を調べると、奈良駅前から奈良交通バス市内循環に乗り、高畑住宅下車、徒歩20分とのこと。
20分か~そこそこの距離ですね。
バス停降りて近くのコンビニで飲み物調達、キバナコスモスに見送られながらせっせと歩き始めました。



横をぶお~んとバスが通り抜けました。
え~バスあるやん!と思って調べたら1日数本しかないレアなバスだったようです。
遠くに見えるなだらかな山が高円山。そのふもとに白毫寺があります。



歩いても歩いても着きません。心配になってGoogleマップで確認するとなんと曲がり角を行き過ぎていました。
戻ってようやく正しい道へ。道標も見えてきました。もうすぐです。



着きました!って、ここからまだ上るようです。
「ながめのよい花の寺」・・・そりゃ上るわけですね。



石段の隙間に生えたウリクサなど撮りながら・・・



ようやく門が見えてきました。
さすが萩の寺!石段の両側はハギがびっしり・・・って咲いてないやん!



少しだけ咲いた花を目いっぱい目立たせながら撮った写真。



門をくぐって拝観料をおさめます。その先もずっと萩、萩、萩。
蕾だけど・・・



それでも上に行くにつれて、少しずつ咲いている花もみられました。



奈良名物、土塀とともに白萩です。



ようやく着きました。爽やかにカエデがお出迎えです。向こうに見えるのが本堂。



本堂は江戸時代の再建ですが、奈良時代の様式を継ぐ造りとのこと。



数多くの仏像は本堂奥の宝蔵に収められ、拝観が可能です。
まずは、ご本尊の阿弥陀如来に手を合わせます。
脇侍の勢至菩薩と観音菩薩は膝をつき、前かがみのお姿。
珍しいなあと思っていたら、これは往生者を浄土に迎えるお姿だそうです。
なんとありがたい・・・
気持ちが安らいだところで、横を見ると、なんと閻魔王と太山王がすごい形相で睨んでおられました。
気づかないうちに悪いことをいっぱいしているに違いない私は、こちらもしっかり拝んで宝蔵を後にしました。

本堂から外を見るとまだまだ鮮やかな百日紅が目に飛び込んできました。



(つづく)

【撮影:2019年9月14日 奈良市高円山白毫寺】

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公園一周、サデクサ初見です!~山田池公園2019年9月(3)

2019-09-21 06:00:37 | 植物

池に立って羽繕い中のアオサギちゃん。
ぼーっと立っているので、どうしても写真を撮りたくなります。
真剣な表情が可愛い。



この辺りは昔ゴキヅルがあったので、今回も一生懸命探しましたが見つかりませんでした。
その代わり、タデ科の植物を発見!



茎にトゲがあるので、ママコノシリヌグイやヤノネクサに似ていますが、葉の形が基部の張り出した鉾型(左)。
おそらくサデクサだろうと思います。
初めて見ました! かなり群生していました(右)。

 

このサデクサを撮るため、他の場所から池に近づくと、奥の方の水たまりに沢山のカルガモが集結していました。



人目がないので、すごく寛いでいます。ごめん、邪魔して・・・



菖蒲園の横を通って水生花園方向へ。昔はここにつり橋風の橋があったのですが、改修工事でただの橋に・・・
自分の家族や両親、甥っ子を連れて何度もそのつり橋を渡った記憶があるので、ちょっと残念です。



こんな橋でした。1枚だけ写真が・・・相当傷んでますね。

      
      (2018/7)

右手はスイレン池。まだ数輪咲いていました。



左手は前にもご紹介したミズカンナの群生。



びよよよ~んの花をもう一度どうぞ!



さらに進むとコウホネの池があるのですが、すべて刈られていました。
ガマの池のガマの穂は健在。その横にはサワギキョウが爽やかにまだ咲いていました!



アジサイ園には何もないのですが、なぜか一輪だけ咲いていた!?



すっかり気をよくして帰路につきます。
少しオレンジ色になりかけたカキに・・・



木の根元にはヤブランが一輪。



階段を降りると・・・



ひと月後には一面ミゾソバの群生地となる、奥山田川。



サルスベリ園を通り抜けて・・・



美月橋に戻ってきました。もう夕暮れが近づいています。
天気が悪くても、短時間でも十分楽しめましたよ~

     

(おしまい)

【撮影:2019年9月13日 大阪府枚方市 府営山田池公園】

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