なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

賀茂川で夏のカモを見る Part.2

2022-07-26 06:42:49 | 植物

昨日の続きです。
右岸をさらに上流に向かいます。
しつこく床止め。


おや、流れの手前に赤い花が見えますね。


やっぱり~
最近売り出し中のヒメヒオウギスイセンがこんなところにも出張っていました。


タイトルのカモはどうした!と言われそうなのでそろそろ・・・
ふと見ると、落差と落差の間の緩やかなところにカモがいるではありませんか。


何ガモかな~
その1は・・マガモの雄ですね。
頭が緑ではなく、黒っぽくなっているのがちょっとオシャレ。


その2も・・・マガモの雄でした~
いや~この羽の色、結構いいと思いますよ。


ピンク色の花が見えたように思いました。
狙ってみると、ムラサキシキブの花でしたね~
もうじいちゃん庭のコムラサキは全部青い実になっていますが、こちらのはまだ花も沢山。


ピンクといえばこちらも・・・シモツケですね。
なかなか美形でした。


こちらはキンシバイでしょうか。
半分くらいは花が終わっていましたが、まだ咲いている花も結構ありましたよ。
→タイリンキンシバイだそうです。さざんかさん、ありがとうございました!


またまた床止め(笑)


そこで見つけた岩の上の物体。
色が岩と同化してぺったんこなので最初分かりませんでしたが、これはひょっとしてスッポン!?
もしそうなら初見です!!


いや~、目立つものはありませんが地味~に楽しいですね!
そこにまたまたカモさん登場!
もうこの辺りまでくると、下流の方の鴨川の面影は全くありませんね。


お~、またまたマガモばかりかと思ったら・・・


中央のカモさんはカルガモ♡
右手はまだ緑頭のマガモですね。


カルガモは留鳥なのでもっと見かけてもいいと思うのですが、あまりいませんでした。
ちょっと流し目のポーズ。


時間はもう8時20分頃になっています。
次の橋でUターンしましょうか。
あの橋は御園橋という橋のようですね。
スマホのマップでチェック~
え・・・ちょっと行ったところにあの有名な神社があるって?
これは行かなければ・・・


御園橋を渡ります。
こちらは御園橋から上流をみたところ。
いつかもうちょっと上の方まで歩いてみたいです。
それにしても、晴れてきました。
実はこの日の朝、家を出るときにドン曇りで小雨がぱらついていたのです。
なので、傘はもっていましたが、帽子を持ってくるのを忘れていました。
大丈夫か、なつみかん!


ということで続きます(笑)

【撮影:2022/7/16  賀茂川

コメント (8)
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賀茂川で夏のカモを見る Part.1

2022-07-25 06:14:05 | 自然

「京都府立植物園早朝開園7:30から」
こんな案内を見て、これだ!と思いました。
猛暑が続いているとはいえ、こんな早朝だったら少しは涼しく、人も少ないはずです。
それで普段会社に行くのと同じくらいの時間に家を出て、よっしゃ~、開園前に到着!
・・・あれ、開いてない・・・
ガーン
私が行ったのが7月17日。
その前の週の週末と、その翌週の週末からは7時半開園でしたが、この週のみ通常開園だったのでした。
えーん、どうしましょう。
そうだ!久しぶりに賀茂川を歩いてみてもいいのでは・・・

ということで普段は鴨川デルタあたりから歩くところ、今回は北山通より上流に向けて歩くことに。
こちら北山橋から上流方向を眺めたところです。
行きは右岸、帰りは左岸を歩けば無駄がない、結構のんびり散策できそうです。


幸い雲があってカンカン照りではありません。
さあ、スタートです!
まず最初に目についたのがこちらのカモ。
鴨川名物、床止め(落差工)すれすれのところで何かエサを探していました。


この間ご紹介した通り、マガモの雄は夏になると雌と同じような羽の色になります。
でもこのカモはまだ頭に冬羽の色を残していますね。
あそこにいるのはハグロトンボでしょうか。遠すぎてよく分かりません。


さらに上流に向かいます。
先ほども書いた通り、賀茂川(鴨川)には沢山の段差があり、それを床止め(落差工)というそうです。
こう見えて結構賀茂川は急こう配。
増水時などに川床がえぐれてしまうのを防ぐため、ところどころにこのような段差を作っているのです。
調べてみたら、賀茂川の起点(出町橋)から賀茂川上流の柊野堰堤までの区間に30か所もあるとか。
そんな床止めをのんびり眺めながら歩くのも楽しいですね。


こちらは落差工の下でエサをとっていたマガモ。写真が下手すぎて見えないですね。

そんな川べりには色々な植物や鳥たちが見られます。
こちらはミントの仲間。御多分に漏れず、脱走植物ですね。


よほど環境がいいのでしょう。伸び伸び育っています。
アリさんも沢山くっついていますね。


ところで余談ですが、わが家の猫の額の庭にも沢山の蟻んこがいます。
庭で作業をしていると、いつの間にか背中に入ってきて、プチっと嚙まれます。
これって普通ですか?
余談終わり。

冬場は沢山の冬ガモやサギたちが見られますが、今は寂しいものです。
一番沢山いるのがおそらくこのハシボソガラスかと・・・
自然豊かな場所を好むのがハシボソだそうです。


また床止め。おや、向こうにいるのは・・・


コサギちゃんですね!


鳥がいなけりゃ蝶がいる・・・というわけで。
ヒメアカタテハがアカツメクサの蜜を吸っています。(fukurouさん、ご指摘ありがとうございました!)
熱中しているので、蝶は結構撮りやすいです。




またまた床止め。
ここにはヒメジョオンが群生・・まあ、普通ですね。


今回は川の方に注目して歩いていましたが、もちろん川辺には沢山の木も生えています。
これはケヤキ?
おもな樹種は、ケヤキ、エノキ、アキニレの3巨頭。
ここに生えていると伸び伸び育っていいですね。


1回で終わらせるつもりでしたが、まだあと同じくらい写真があるので、2回に分けますね。
もうちょっとお付き合いくださいませ~

【撮影:2022/7/16  賀茂川】


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ちょっと不気味なツチアケビ~大阪公立大付属植物園2022/7(3)

2022-07-24 06:24:00 | 植物

何もないことを覚悟して行ったとはいえ、花は少なかったですね~
なんせ、ホームページの今咲いている植物の写真にはヘクソカズラまでありましたから(笑)
でもタイトルにもあるように、珍しい実を見ることができました。
ではご覧くださいませ!

草本類で一番沢山咲いていたのがこちら、アキノタムラソウです。


シソ科アキギリ属。なるほど、アキギリの仲間なんですね。
よく見ると、透明感のある薄紫の花がとても綺麗です。


下から段々に咲き上るタイプですね。
とにかくアキノタムラソウだけはとても沢山咲いていました。


他に見られた花はというと、草本ではなく小低木なのですがコマツナギ(マメ科コマツナギ属)です。
特に、花木園の少し上の方にある竹・笹園の近くに沢山生えていました。
宇治川でよく見かけるトウコマツナギに比べると優しい感じですね。


近くに咲いていたのがヒメヤブラン(キジカクシ科ヤブラン属)の花。
最初葉を見てジャノヒゲかと思いましたが、花が違いました。




これまた近くで見つけたキノコ。
小さくて白くて丸くてトゲトゲが付いている・・・ヒメホコリタケでしょうか。


さて今回は鳥さんは全く見られず。
虫は少しだけ。
チョウのレストラン、ブッドレアに現れたアゲハチョウ(ナミアゲハ)。


ずっといてくれたので、沢山撮っちゃいました。




後はシロツメクサがお気に入りのベニシジミ。


羽がぼろぼろで可哀そう・・・


こちら、結構沢山飛んでいました。
お尻が白いアブ・・で検索したら「シオヤアブ(♂)」と・・・
最強の戦闘能力を持つアブで、何とスズメバチを捕食することもあるくらいなのだとか!!
キャー怖い!と思いましたが、幸い人間を襲うことはないそうです。
よかった~
ちなみにこのアブ、あちこちで交尾中のカップルを見ました。


日本産樹木見本林の突き当りの池の畔にあったエゴノキの実や


ツクバネウツギの萼片を見ながら進みます。


こちらはユリノキ広場です。
目的のツチアケビは、春にスプリングエフェメラルが見られる場所の近くにあるそうです。


ユリノキ広場の端の園路を進み、タブ型照葉樹林に向かいます。
すると、ありました!
オガタマノキの下に怪しい赤いブッタイ・・・まるで赤い玉串のようにも見えます。


近づくと、真っ赤なお芋さんのような実が沢山!


これぞツチアケビ(ラン科ツチアケビ属)の実です。
日本固有種で、ナラタケとラン根菌を形成する腐生植物です。

サイズが大きく、非常に目立つ実を付けるので、森の中にあるとかなりぎょっとすること請け合いです。
実はタンニンを大量に含み、とても食べられたものではないそうです。
アケビという名前に騙されてはいけません。
なお、民間では「土通草(どつうそう)」と呼ばれ、強壮・強精薬とされるそうです。


雨が降るかもとバタバタ回りましたが、最後までなんとかお天気がもちました。
わずか2時間足らずの滞在時間でしたが、十分堪能できました。
次は色々な花が咲いている時期に訪れたいです。

みんなよく知ってますね~
駐車場には一台の車もなし・・・


私は京阪電車私市駅から電車で帰りました。


おしまい。

【撮影:2022/7/16  大阪公立大付属植物園】

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スイレンが沢山!~大阪公立大付属植物園2022/7(2)

2022-07-23 06:09:33 | 植物

植物園に行く前に開花情報を調べて行かれる方が多いと思います。
私の場合は、出たとこ勝負で、たとえ何もなくても何かしら見つかると信じて行きます。
今回は特に「外出ついでに植物園」だったので、花が少なくても悔いはありません。

ということで、入り口近くの芝生広場とそこに続く水生植物エリアの植物、え、これだけ?
と思わずに見てくださいませ。
まずは今の時期のお楽しみの温帯スイレンです。
昼になっても、半分くらいは開いています。
黄色いスイレン。小ぶりです。




紫色のスイレン




薄紫のスイレン


微妙に逆さスイレン


蕾にイトトンボが止まっていました。


開きかけ~


バッチリ開いています。派手な濃いピンクは、目が痛くなりそうです。




こんな池で育てられています。もうちょっと時間が早ければもっと色々見られたのですが・・・


水生植物エリアの水槽には、他にも色々な植物が育てられています。
中には希少種などもあり、種の保存に力を入れています。
こちらはポンデリング・・・ではなくポンテデリア(ミズアオイ科)。
外国産ですね。


こちらは深泥池でも沢山みられるヒメコウホネ(スイレン科コウホネ属)。


今年初見のガガブタ(ミツガシワ科アサザ属)です!
このけば立った感じが可愛いですね~


エリアの縁には、ヘメロカリスが何種類か咲いていました。






品種は全く分かりません。というか書いていませんでした。
こちらが全体像。雨の予報だったので誰もいませんね(笑)


上の写真の右手、少し高くなったところに「西日本絶滅危惧種植物園」と「ハーブ園」があります。
勇んで行ってみましたが、見られたのは・・・
え、オミナエシ(オミナエシ科オミナエシ属)?
確かに野生では数が減ってきており、準絶滅危惧種に指定されているところもあるようです。
オトコエシはじゃんじゃん生えているんですけどね~


ムラサキ(ムラサキ科ムラサキ属)も少しだけ咲いていました。
ムラサキは根っこを乾燥させた色(紫根)で、花は白いです。


ハーブ園はというと・・・アップルミントの花が少しだけ。
これって、野生化している花の方が元気なような・・・


ブラックベリーは大繁殖していました。


植えてみたい気もしますが、クサイチゴの繁殖ぶりをみるとちょっとためらいます。
(ちなみに、クサイチゴは植えた覚えがありません)


こんなところでしょうか。
夏の花、キョウチクトウをどうぞ!
こちらが猛毒であることはもう有名ですよね。
切った木でお箸を作って食べないように、切った木で焚火をしないように。
とのことですので、よろしく!


明日は少しだけみられた草本と虫たちをどうぞ。
結構無理やりですが(笑)

【撮影:2022/7/16  大阪公立大付属植物園】


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ラクウショウの森から花木園へ~大阪公立大付属植物園2022/7(1)

2022-07-22 05:16:15 | 植物

先日所用で枚方市に行った帰り、電車でちょこっと足を延ばして交野市にある大阪公立大付属植物園に行ってきました。
そこってどこ?ですが、少し前まで大阪市大理学部付属植物園と呼んでいた場所です。
2022/4に、大阪市立大学と大阪府立大学が統合され、大阪公立大学が生まれたそうです。
・・・全然知らんかった・・・

まあ、母体は変わっても、植物園が変わるわけではありません。
研究施設でもあり、教育施設でもあるこちら、一般公開もされていて市民いこいの場所になっています。
この日は雨が降ったりやんだりの予報だったので、いつでも帰れるように一番見たい場所から回りました。

一番みたい場所はもちろん・・・


ここラクウショウの森です!
でも以前に比べると何となく神秘的な感じが少なくなって見えるのは何故なのか・・・
昔の写真をひっくり返して調べてみたら、対岸の白い大きな看板が昔はありませんでした。
これ一つでも随分雰囲気が変わるものですね。

それでもやっぱり素敵です。本当に小さな池なのですが・・・


畔にダイコンソウが咲いていました。気根とともに。

池の奥にはスイレンが咲いていたようですが、行ったのがもう2時過ぎだったので閉じていました。


そこから乾燥地の植物エリアを通り抜けて・・
咲いていたのはこちらのユッカのような花だけでした。


日本産樹木見本園の方向へ・・・こちら常緑樹。


待てば爺さん・・・じゃなくて、マテバシイです。


落ち葉からキノコが生えていました。


こちらは落葉樹です。
手前左手の大きな木がクヌギで、よく樹液に甲虫類やスズメバチが来ています。


この道の左手の方に花木園があります。
今の時期はほとんど花がないのですが・・・
名残のアジサイ


じいちゃん庭にも傍若無人に咲いているアメリカノウゼンカズラ


一日花なので下にも沢山落ちていますが、花も沢山咲いていました。


右奥に見えているのはニンジンボク(シソ科ハマゴウ属)。
ヨーロッパ原産のセイヨウニンジンボクはよく見かけますが、中国原産のニンジンボクはちょっと珍しい。
花が少し小さめですが、結構洒落ています。
日本には享保年間に薬用として入ってきたそうです。






名残のシモツケ(バラ科シモツケ属)


あら、花木はもう見終わっちゃった。
実はどうでしょう。
えーと、樹名板をちゃんと見るのを忘れましたが、カンボクの仲間の実だったと思います。


こちらはキンギンボク(スイカズラ科スイカズラ属)の実。
別名ヒョウタンボク。
見るからにジューシーで美味しそうに見えますが、
食べると嘔吐や下痢、けいれん、昏睡などを引き起こし、大量に摂取した場合死に至ることもあります
(山菜図鑑より)
とのこと。ぜーーーったいに口にしてはいけません。
見分け方は、透明感のある赤い実が、二個ヒョウタンのようにくっついていること。
でも一個落ちちゃってたら分からないカモ・・・


ということで、ちょっと寂しい花木園でした。
地面に沢山のタイサンボクの実が落ちていました。


さて、花が少なく、人にも出会いません。
次は入り口近くの水生植物エリアをご案内しましょうか。

【撮影:2022/7/16  大阪公立大付属植物園】

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