今日は予告通り上野公園で見た木をクイズ仕立てでご紹介します。
全部で10問あります。皆さん何点とれるかな~
第1問
簡単ですね。まだ完全に黄葉せず、一部分に緑が残っているのも趣があります。
別の場所にあった大きな木を見上げてみました。かなりごつごつした樹皮です。
下には一面の落葉。遠くに見えている屋根は清水観音堂。
ハトが沢山歩いていました。
引いて写すとこんな感じ。歩道の落ち葉掃きは大変そう!
答えはイチョウです。珍しい裸子植物の落葉樹。
確か東京都の木だったような・・・上野公園には沢山あるようで、遠目にも黄色く目立っていました。
第2問
これだけでは難しいかも。
言葉で補うと・・・幹には比較的大きな剝がれが目立ちます。
葉の裏がざらざらしまるでやすりの様なのが特徴。
答え、書いてありますね(笑)
答えは、ムクノキです。実は熟すと少し発酵したように甘くなり、鳥の大好物です。
なつみかん庭にもありますが、落ち葉掃きが大変すぎるので、今年は落葉前に剪定してもらいました。
黄葉が綺麗な木です。
第3問
遠目にも近づいても暗い木。常緑広葉樹です。
葉の裏は少し茶色がかっています。
答えは、スダジイ・・・多分。
特徴がぴったりです。
第4問
こちらもかなりの大木ですね。
先の方の葉が黄葉しかけています。
まだ緑の葉ですが、いきなり枯れ始めています。
今年の黄葉は不調ですね。赤や黒っぽい小さい実が沢山付いています。
答えは、エノキです。
第5問
冬の桜ですね!
木全体はこんな感じで、花は小さくぽつぽつと咲いていました。
フユザクラよりも少し花が小さいようにも思えます。
こちらは多分シキザクラではないかと。自信はありません。
第6問
黄色はイチョウですが、問題は手前の木です。
まさにクリスマスカラー!
緑の葉に沢山の赤い実が付いています。
大きな葉の裏に尖ったもので字を書くと、黒く浮かび上がってきます。
その特徴から、ハガキの木とも呼ばれます。
答えはタラヨウです。
第7問
清水観音堂から下りて行く途中に赤い花が咲いた木がありました。
ズームで撮ると、なつみかん庭にある木と同じでした!
うちの庭でもやっと少しだけ咲き始め、メジロが顔を出すようになりました。
答えは、サザンカです。
第8問
大きな木なので、一瞬何かなと思いましたが、幹を見るとその特徴が。
写真では分かりにくいですが、すべすべです。
葉はほとんど落ちていましたが、一部紅葉した葉が残っていました。
地元でも、何の紅葉?と目を疑うような真っ赤になったこの木を見ました。
花は夏の間中長く咲きます。
答えは、サルスベリです。
第9問
フレアスカートのような幹の根元。
オレンジに紅葉した葉には、カラカラになった丸い実が沢山。
不忍池の鵜池のほとりに生えていました。
背が高く、枝が重みに少し垂れ下がっています。
答えは、ラクウショウです。
第10問
ラスト問題です。写真は1枚だけ。
幹が緑、大振りの葉は黄葉しています。
答えは、アオギリです。
これでおしまい。
上野公園はツリーウォッチングの名所であると分かりました!
【撮影:2024/12中旬 上野恩賜公園】
蓮だらけの蓮池と道を隔ててボート池があります。
その名の通り、ボートが沢山。
寒いので乗る人はぽつぽつ、ほとんどのボートが暇そうに休んでいます。
さすがにここにはハスはありません。
代わりにいたのが・・・
オナガガモ♡
ごく一般的なカモですが、なぜか地元にはいません。
なので見られて嬉しい!
水面採餌ガモなので、くちばしで餌をこしとって食べるようです。
その姿は、地元の池にいるハシビロガモそっくり。
岸に上がって休んでいるカモもいました。
昔と違い今は餌やりが禁止され、人を見てもカモが近寄ってくることはないようです。
その方がいいですね。
コンクリの護岸から顔をのぞかせていたのはオオバン。
その向こうに、何やら不思議な鳥の姿が現れました。ズームで覗いてみると・・・
大きな枝を加えたカワウが泳いでいきます。半分婚姻色になったようなお顔。
ひょっとして巣作り!
少し近寄ると、慌てて飛び立ちました。
うわ~逃げろ!
絶対枝を離さないのがすごいです!
なんか騒がしいわね~と白鳥ボートさんたち。
最近暇すぎ、とぼやいていました。
さらに進むと、浮きの上に沢山のユリカモメ!!
お久しぶり~
横で休んでいるのはキンクロハジロ?
足が赤いのが成鳥です。見たところ、幼鳥はいませんでしたね。
そして、ユリカモメの休み場の向こう側の池には・・
キンクロハジロが沢山!
よく見ると、頭が茶色いホシハジロも少し混じっていました。
みな目を開けたまま寝ています。こちらは雄。
雌も。
たっぷり楽しみましたが、なんせ寒い!
そろそろ疲れてきたので、戻ることにしました。
途中、上野動物園の入口があるのですが、その手前の池が不忍池の最後の一つ、鵜池です。
蓮の生えた池の向こうに枯れた木がおどろおどろしく立っています。
なんの木なのか分かりませんが、ちょっと不思議な光景・・・黒い点々は何でしょう。
わ~黒い点々は全部カワウでした。
しかも、無数に巣が!
1本の木にいったいいくつの巣があるのでしょう。びっくりしました。
不忍池のボート池と鵜池、結構楽しみました。
ということで、明日はお待ちかねの木クイズです!
【撮影:2024/12中旬 上野恩賜公園】
不忍池の遠い記憶と言えば、岸にわさわさ上がってくるカモの群れ。
そんな場所を期待して不忍池に行ったわけなのですが・・・
予想に反して、枯れたハス、ハス、ハス
岸辺に咲いていたツワブキに思わずカメラを向けました。
何やら花が咲いているような緑の木。
萩の花が散りそびれたように咲き残っていました。
水鳥はおらず、ピィーピィーと甲高い鳴き声を上げながら飛ぶ鳥が沢山。
ヨシ原?オギ原?に入ったところをパチリ。
ヒヨドリでした。
枯れた花托が点々と。
とりあえず、池の周回路を歩くことにしました。
一面の枯蓮の向こうにさっき参拝した辨天堂が見えています。
池に浮かぶ花托
夏はどれだけ綺麗だったでしょう。
諸行無常ですが、こんな雰囲気も嫌いではありません。
とはいえ、夏に東京に行く機会があれば、ぜひ花咲く蓮池を再訪したいです。
蓮池とボート池を隔てる道の方に曲がりました。
ボート池にはなにやら水鳥もいそうです。
そちらの様子は明日。
【撮影:2024/12中旬 上野恩賜公園】
今回上野に行ってみようと思った理由のひとつは、国立科学博物館で開催されている特別展「鳥」。
一生分の鳥が見られるとのことで、すごく惹かれました。
ところが滞在できる時間は3時間ほど、不忍池で実際の水鳥も見たい、ということで今回は断念。
2月24日までなので、また機会があればその時に行ってみることにしました。
(それより、関西に来ないかなあ)
ということで、不忍池を目指します。
まずは弁天さんにご挨拶・・・と不忍池辨天堂に参拝。
知ったように書いていますが、人々がぞろぞろと向かう姿を見て「何、あれ?」
と思ったのが正直なところ。
こちらも東叡山寛永寺のお堂のひとつ。
昨日も書きましたが、寛永寺は比叡山延暦寺に見立てて作られたお寺です。
では、この辨天堂はどこに見立てて建てられたのでしょうか?
ヒントは、この辨天堂が建てられている場所は、昔は不忍池の中の島だったということ。
ということで、答えは「不忍池=琵琶湖」、「辨天堂=竹生島にある宝厳寺」なんだそうです。
東京の方々には常識なのかもですが、私は初めて知ったので感動。
まずは手水舎で手を浄めるのですが、ここの龍はなかなか端正。
さらに目を引いたのが、横にあった満開の桜!
冬桜の一種だと思うのですが、ここまで沢山咲いているのはめったに見られません。
一重で結構花が大きめですね。ということはザ・フユザクラかも。
ちなみに、上野公園桜マップというのが公開されていますが、残念ながらこちらは載っていませんでした。
この階段の上がお堂なのですが、手前にいらしたこの顔が人で体が蛇の像。
どこかで見たようなお姿は・・・地元三室戸寺にもいらっしゃる宇賀神様でしょうか。
ググってAIの説明を見ると、
「古くから信仰されていた福の神の総称で、食物神や農業神ともされる。
幸福や利益、知恵、財力の神とされている弁財天と同一視されることが多い。」
なんだそうで、あの琵琶もった美人の弁天さんと、この異形のオジサマが同じなんてちょっと不思議。
ということで、お参りを済ませ、御朱印もいただき辨天堂をあとにしました。
宇賀神の後ろ姿です。
こちら参道。何軒かの屋台もありました。
そして、先ほどの桜の木の反対側にも桜の木が!
こちらの方が花の数は少ないですが、なかなか綺麗でした。
ジュウガツザクラかな?
可愛いです~
ということで、辨天堂を出たあと、不忍池の周りを歩いて見ることにしました。
【撮影:2024/12中旬 上野恩賜公園】
仕事で東京に行く機会があり、最終日は午前中で終了。
すぐに帰るのは勿体ないので、久しぶり(ん十年ぶり)に上野公園に行くことにしました。
公園の正式名称は上野恩賜公園、日本初の都市公園なんだそうですね。
なんと開園は明治6年だというのですから!
(ちなみに、京都御苑が整備されたのは明治ですが、国民公園に指定されたのは昭和24年だそうです)
上野公園といえば西郷どんの像ですね。
思えば何度か上野公園を訪れていますが、この像を見るのは初めてかも。
先走りました。
仕事帰りで荷物が多かったので、東京駅で預けて・・と思っていたのですが、人の多いこと!
何とか昼食は待たずに食べられましたが、コインロッカーはどこも使用中。
(余談ですが、東京駅のコインロッカー、スマホで空き場所を探したり、予約もできるそうです。)
仕方なく上野まで荷物抱えて行き、上野駅構内のロッカーに預けました。
上野駅の公園口から上野公園に入り、木々を見ながら歩いていると西郷どんに行きついたという次第。
(木々については最終回にクイズにしますね~)
意外と歩いている人は少ない感じ。
公園はとても広いので人が分散するのか、平日だからか・・・
どこに行こうかと思いましたが、何やらお寺のような建物があったので行ってみました。
朱塗りの建物がなかなか華やかです。残念ながら紅葉はもう終盤でした。
お堂の手前に看板があり、ここは「東叡山寛永寺 清水観音堂」とのこと。
なるほど、前にブロ友さんのブログで拝見したことを思い出しました。
公園の中にお寺?とその時思ったのですが、確かにありました。
しかも、寛永寺といえば徳川家ゆかりのお寺として、時代小説などにも度々登場しているお寺。
比叡山が京都御所の鬼門を守ったのと同じく、江戸城の鬼門を守るお寺として天台宗天海僧正が開山。
広大な上野のお山に、比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂宇を建立したそうです。
清水観音堂もその一つで、その名の通り清水寺に見立てて舞台造りで建てられました。
創建は1631年(寛永8年)、本堂は重要文化財に指定されています。
へえ!です。
今年は比叡山を2回も訪れたこともあり、とても親近感を覚えました。
まずは手水で手を浄めます。
それにしても、この網は何なのでしょう。
石段を登ると朱塗りの本堂。平日ということもあり、来訪者はほぼ外国人観光客でした。
私も参拝し、御朱印もいただきました。
舞台といってもそれほど広いわけではありません。
見下ろした景色はこんな感じ。
松に雪吊り? 雪なんて降るのかしら。
舞台を横切って向こう側の石段から下に降ります。
紅葉もわずかに残っていました。
ナンテンの実が鮮やかです。
そして、先ほど見下ろしていた舞台を今度は見上げてみます。
おや、あのレンズのように丸いものは何でしょう。
かわらけ投げの的? まさかね~
「月の松」という看板がありました。
なんと、松の幹がぐるっと一周回っています。その様子を月に例えたのですね。
ちなみにこの月の松は、浮世絵師歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれています。
それもすごい!
この後、不忍池弁天堂に向かいました。その様子は明日・・・
【撮影:2024/12中旬 上野恩賜公園】