2年半前に9匹目を保護したとき、家の猫たちがおかしくなった。
ニャーを中心とする諍いが頻発し、さらには粗相しまくりの大問題へと発展した。
当時の自分はニャーを叱るばかりで、猫たちの気持ちを理解しようとはしなかった。
ただ、わが家の頭数の限界が8匹だと、それだけは肝に銘じた。
しかしだからと言って、昨秋家裏に現れた子猫を見殺しにはできない。
保護した子猫は里親さんが見つからず、結局9匹目としてわが家に居残った。
その子猫ちびたんは、人は警戒するが猫社会にはすんなりと溶け込んだ。
すると、わが家の猫社会に2年半前と似た変化が起こり始めた。
今回はチキンの変貌に端を発し、変調の輪が広がる。
弱い者ほど影響を受けるのが世の常。
リンとクウの居場所がさらに奪われ、クウをはじめ粗相が本格的に再燃した。

今回はニャーの近況です
斯様な状況下、わが家の猫社会にもっとも影響力のあるニャーはどうなのか。
2年半前とは違い、今はオジンとの蜜月が以前にも増して堅調だ。
しかし追ったり逃げたり警戒したりの日常的な殺伐感に支配されると、
嫌でも闘争本能が蘇るのかもしれない。
最近のニャーは、猫社会を支配していた頃のあの目つきを見せるようになった。
ターゲットに照準を合わせ、瞬きもせずに執拗に追う。
狙われた方はたまったもんじゃない。警戒心だって増すだろう。
するとその警戒心に刺激されて、ニャーの眼光の鋭さ執拗さがさらに増す。
狙いはもともと警戒心の強いちびたんではない。
特にニャーを警戒する3匹、これまでと同じクウとリンとシロキだ。

後ずさりしてストーブの前をニャーに譲るシロキ(左)
ニャーの変化は他にもあります。
マーキングの頻度が増し、殆ど出なかったはずが少し出すようになった。
リン一家のトイレでやられると、入れなくなったクウが横に粗相してしまう。
就寝時も見回りをしたいのか、オジンベッドにいない時が多くなった。

マーキングは家の中でも外でも頻度が増した
ニャーのあの目線には保護者もどきどきしてしまう。
ただ、今のところは睨むだけ。たまに少し詰め寄ることがあるくらい。
一方保護者(自分)には相変わらず大の甘えん坊。ベタベタはしないがいつも傍にいる。
その良好な関係が、ニャーのそれ以上の危うい行動を抑えているようにも見える。

オジンの横で無防備に眠る
そうなんです。
2年半前のときとは大きく違うことがひとつ。それはオジン(自分)です。
ニャーを追い詰め過ぎて失いかけた2年前。
あれから死ぬほど反省して、猫たちの気持ちを第一義に考える保護者に変身しました。
今では、何が起こっても猫たちには悪意がないことを知っています。
だからきっと今回の問題も乗り越えれられる。
そんな気がしているのですが・・。

右からシロキ、ポニー、ニャー、ちびたん
(コタツの中にチキンとリン一家のリン、クウ、キーがいます)