猫は過去を振り返らないので変わり身が早い。それが当ブログでの通説でした。
特に子ニャンは"こだわり"がないから直ぐに変わる。保護されたときの人馴れが早いし、知らない家でもずっと前からいたみたいにくったくがない。かつてのハナ以来、これまで出会った子ニャンはみなそうだった。ところが最近になって、その通説が崩れつつあるような・・。
クウのことです。齢7ヶ月近く、家に保護してから2ヶ月になります。物心つく頃は家裏で暮らしていたので、自分以外の人間との接触は殆どなく、人に対する特別な先入観はなかったはずだ。保護する前は、1週間もしないうちに甘えて来るだろと思っていました。
家裏で暮らしていた頃のクウ
それが何と、クウはいまだに完全ノラ状態なのです。触るだなんてもってのほか。人の顔を見る度に体勢を低くして警戒する。こっちが少しクウに向かって動くとダッシュで逃げ回る。家の構造が廊下と部屋を渡ってぐるぐる回れるので、こっちに驚いてダッシュで逃げたクウが後ろから当たって来たり。
とにかく猛烈な臆病ですぐにパニクる。その逃げ方も並大抵じゃない。クウは小柄で細身なので大変身軽。壁を伝って横にぐるぐる回ったり、天井に届くほどの大ジャンプをしまくったり、吹き抜け部分の2階の手摺から飛び降りたりと、こっちの心配をよそに大変なのです。
現在のクウ(上写真とあまり変わっていません)
かと思えば、先日パニックになったときは外に飛び出そうとして網戸に激突。その衝撃で網戸が外れた。窓桟側はガムテープで固定してあったが、中央部分が外側に大きく開いて50cmくらいの隙間ができてしまった。その部屋にはリンとちび太もいて慌てました。その直前にクウに引っかかれて右手が流血状態だったけど、とにかく窓の手当てを優先して事なきを得ました。
夜、保護部屋でリンやキーと寝ているときは落ち着いています。そのときはこっちが入っても近寄っては来ないがパニクることもない。(リンとキーはゴロゴロの甘えん坊状態。) クウはキー以外の猫には心を開かないので、リンをはじめ他の猫とのコミュニケーションが殆どない。部屋が開放状態のときキーが相手をしてくれなくなると、いつも探し回っています。(キーもクウが見えなくなると探します。) ちび太に絡まれると本気モードになって、そのうちいつもの場所に逃げ込んでしまう。
唯一心を開いているキーと
いつもの場所? そうなんです。保護当初にクウが見つけた隠れ場所です。保護部屋の床の間にオーディオセットやら何やらガラクタが積まれていて、その奥に妻が昔使っていた乗馬セットがある。その鞍(サドル)の下がクウの格好の隠れ場所なのです。当初は驚いたときだけだったけど、最近はまる半日(12時間)そこにいることもある。
つまり、最近のクウは家猫化どころか逆に退化(野生化)しているとさえ思えるのです。何かの理由で生まれながらにしてそうなのか、社会化がうまくいかなかったのか。そう言えば、みうもいまだに反射的に人を避けるし、前に書いたご近所の猫も、2年も一緒に暮らしているのに殆ど触れないとか。そういうこともあるんだな。問題は、このままだとクウの保護者さん探しに進めない。リンやキーとプログラムを切り離す必要があるかどうかです。当方にも事情があって、できたら早く進めたい。いずれ報告しますが、外ではモドキやミセミケ、それに白黄くんや灰白くんが次の候補として待っているのです。
細身で顔が小さく、ジャッカルを思わせる体型です
(写真がピンボケですみません)
そのクウに、最近になって小さな変化が。
何と言ってもまだノラ状態なので食事が最大の関心事。わが家のニャン食事はカリカリや缶詰・レトルトが主体ですが、ニボシをゆでたり(塩抜き)と調理もするので時間がかかる。すると保護猫たちや、最近ではニャーまでが足元に集結するようになった。と、ときどき足に何かを感じる。キーやちび太が絡みつくのとは違って、すっと抜けるようなかすかな感触。クウが尻尾をピンと上げて、何気にこっちの足をすり抜けていたのでした。
クウが初めて見せた自分への意思表示。嬉しかったですねえ。それ以来ニャン食事を作るのが楽しみになりました。ところがです、食い意地の張ったちび太が他の猫を追い払うようになった。ニャーは無理でも、人馴れして人を拠り所にしたちび太は、人の前では他の猫より強い。リン、クウ、キーの3匹はご飯待ちの楽しみを奪われてしまったのです。
それでちび太には悪いけど、今日からご飯準備中は隔離部屋に入ってもらうことに。果たしてクウとのスキンシップは、再び進展するのかどうか。
お母さん(リン)似で目の大きな美猫さんです
特に子ニャンは"こだわり"がないから直ぐに変わる。保護されたときの人馴れが早いし、知らない家でもずっと前からいたみたいにくったくがない。かつてのハナ以来、これまで出会った子ニャンはみなそうだった。ところが最近になって、その通説が崩れつつあるような・・。
クウのことです。齢7ヶ月近く、家に保護してから2ヶ月になります。物心つく頃は家裏で暮らしていたので、自分以外の人間との接触は殆どなく、人に対する特別な先入観はなかったはずだ。保護する前は、1週間もしないうちに甘えて来るだろと思っていました。
家裏で暮らしていた頃のクウ
それが何と、クウはいまだに完全ノラ状態なのです。触るだなんてもってのほか。人の顔を見る度に体勢を低くして警戒する。こっちが少しクウに向かって動くとダッシュで逃げ回る。家の構造が廊下と部屋を渡ってぐるぐる回れるので、こっちに驚いてダッシュで逃げたクウが後ろから当たって来たり。
とにかく猛烈な臆病ですぐにパニクる。その逃げ方も並大抵じゃない。クウは小柄で細身なので大変身軽。壁を伝って横にぐるぐる回ったり、天井に届くほどの大ジャンプをしまくったり、吹き抜け部分の2階の手摺から飛び降りたりと、こっちの心配をよそに大変なのです。
現在のクウ(上写真とあまり変わっていません)
かと思えば、先日パニックになったときは外に飛び出そうとして網戸に激突。その衝撃で網戸が外れた。窓桟側はガムテープで固定してあったが、中央部分が外側に大きく開いて50cmくらいの隙間ができてしまった。その部屋にはリンとちび太もいて慌てました。その直前にクウに引っかかれて右手が流血状態だったけど、とにかく窓の手当てを優先して事なきを得ました。
夜、保護部屋でリンやキーと寝ているときは落ち着いています。そのときはこっちが入っても近寄っては来ないがパニクることもない。(リンとキーはゴロゴロの甘えん坊状態。) クウはキー以外の猫には心を開かないので、リンをはじめ他の猫とのコミュニケーションが殆どない。部屋が開放状態のときキーが相手をしてくれなくなると、いつも探し回っています。(キーもクウが見えなくなると探します。) ちび太に絡まれると本気モードになって、そのうちいつもの場所に逃げ込んでしまう。
唯一心を開いているキーと
いつもの場所? そうなんです。保護当初にクウが見つけた隠れ場所です。保護部屋の床の間にオーディオセットやら何やらガラクタが積まれていて、その奥に妻が昔使っていた乗馬セットがある。その鞍(サドル)の下がクウの格好の隠れ場所なのです。当初は驚いたときだけだったけど、最近はまる半日(12時間)そこにいることもある。
つまり、最近のクウは家猫化どころか逆に退化(野生化)しているとさえ思えるのです。何かの理由で生まれながらにしてそうなのか、社会化がうまくいかなかったのか。そう言えば、みうもいまだに反射的に人を避けるし、前に書いたご近所の猫も、2年も一緒に暮らしているのに殆ど触れないとか。そういうこともあるんだな。問題は、このままだとクウの保護者さん探しに進めない。リンやキーとプログラムを切り離す必要があるかどうかです。当方にも事情があって、できたら早く進めたい。いずれ報告しますが、外ではモドキやミセミケ、それに白黄くんや灰白くんが次の候補として待っているのです。
細身で顔が小さく、ジャッカルを思わせる体型です
(写真がピンボケですみません)
そのクウに、最近になって小さな変化が。
何と言ってもまだノラ状態なので食事が最大の関心事。わが家のニャン食事はカリカリや缶詰・レトルトが主体ですが、ニボシをゆでたり(塩抜き)と調理もするので時間がかかる。すると保護猫たちや、最近ではニャーまでが足元に集結するようになった。と、ときどき足に何かを感じる。キーやちび太が絡みつくのとは違って、すっと抜けるようなかすかな感触。クウが尻尾をピンと上げて、何気にこっちの足をすり抜けていたのでした。
クウが初めて見せた自分への意思表示。嬉しかったですねえ。それ以来ニャン食事を作るのが楽しみになりました。ところがです、食い意地の張ったちび太が他の猫を追い払うようになった。ニャーは無理でも、人馴れして人を拠り所にしたちび太は、人の前では他の猫より強い。リン、クウ、キーの3匹はご飯待ちの楽しみを奪われてしまったのです。
それでちび太には悪いけど、今日からご飯準備中は隔離部屋に入ってもらうことに。果たしてクウとのスキンシップは、再び進展するのかどうか。
お母さん(リン)似で目の大きな美猫さんです