テンちゃんの近況です。
テンちゃんのことを書くのは正直言ってつらい。病状(検査値)や年齢から慢性腎不全の末期と診断され、ネットやもろもろの本で調べても、その平均余命はもって200日というところ。テンちゃんはこの夏を越えられない可能性が高いのです。
しかしテンちゃんはまだまだ元気。リードフリーのわが家では音も立てない素早い動き。高いところも大好きです。ちなみに、他の猫たちとは不干渉主義でうまくやっています。これまで一切のトラブルなしはむしろ優良ニャンコの域だ。食欲も増して、往年と較べれば半分もないけど、みうのような少食猫よりは食べている。しかし体重は減る一方で、直近ではついに3.7kgまで落ちました。
最近は冷蔵庫の上がお気に入りの居場所
唯一の悩みは輸液嫌いなこと。家で老夫婦が相手ではまったく言うことをきかず、病院でも次第に抵抗を増してきた。そのうち看護師さんの手にも負えなくなって、ついには若い新人の先生を相手に大暴れ。しかも2回続けて繰り返したので、"要注意猫"のレッテルを貼られてしまいました。家でトライしてもまずダメなので、1日か2日おきに通院してベテランの先生に施してもらっています。
「本当は1日に1回か2回は必要なんだけどね」と先生。まだ食欲があると言うと「不思議だ」を繰り返しています。ただ、輸液なしで3日目になるとさすがに動かなくなって、食べるどころか水を飲んでも吐いちゃう始末。輸液が命綱になっていることは明白です。
家でも日光浴が大好き (右はみう)
ところで移動が大嫌いだったテンちゃんでしたが、この問題はすっかり解決しました。もともと横から押し込み式のキャリーケースを断固拒否、そのためスポーツ用のバッグで運んでいました。当初は落ち着いていたテンちゃん、そのうちそのバッグも拒否するように。今にして思えば、やはり外が見えないので怖かったらしい。それで横と上から入れる専用のソフトバッグを購入。今ではそれがお気に入りになって、移動じゃなくても何かと自分から入って休んでます。これで保護者は救われた。
お気に入りのケースの中、病院の待合室にて
先生は言います。「こんなに輸液嫌いの猫を、果たしてここまでして延命するかどうか。何が猫にとって幸せかなんてわかんないよ。」 通院と大嫌いな輸液のストレス。そのストレスに見合った余生じゃないと、テンちゃんにとっては割りに合わないというわけだ。そして、それを判断するのが保護者の役目だと。
しかもノラ保護の観点から言えば、テンちゃんに要している時間や手間やお金をまだ外にいる連中に回せば、直ぐにでも救いの手を差し伸べることができるかもしれない。1匹でも多くのノラを救うためにはある程度の妥協も必要だろう。家の子志願のノラたちから、「不公平」だ「差別」だと訴えられても仕方のない状況だ。
でも、だからって、テンちゃんを見放すなんてことできますか・・・??
こと命に関する限り、"総論"なんてものはあり得ない。個々の命を十把一絡げにして話すなんて、暴論に過ぎると思うのです。何故ならテンちゃんの命は、他の何物にも代えられないからだ。 かくしてわが家は、テンちゃんが「もういいよ」と言うまで、いや、弱気になったときは励ましてでも、最後の最後までお付合いすると決めているのです。
暖かくなった今日この頃、緑になった店裏の草むらにて
テンちゃんのことを書くのは正直言ってつらい。病状(検査値)や年齢から慢性腎不全の末期と診断され、ネットやもろもろの本で調べても、その平均余命はもって200日というところ。テンちゃんはこの夏を越えられない可能性が高いのです。
しかしテンちゃんはまだまだ元気。リードフリーのわが家では音も立てない素早い動き。高いところも大好きです。ちなみに、他の猫たちとは不干渉主義でうまくやっています。これまで一切のトラブルなしはむしろ優良ニャンコの域だ。食欲も増して、往年と較べれば半分もないけど、みうのような少食猫よりは食べている。しかし体重は減る一方で、直近ではついに3.7kgまで落ちました。
最近は冷蔵庫の上がお気に入りの居場所
唯一の悩みは輸液嫌いなこと。家で老夫婦が相手ではまったく言うことをきかず、病院でも次第に抵抗を増してきた。そのうち看護師さんの手にも負えなくなって、ついには若い新人の先生を相手に大暴れ。しかも2回続けて繰り返したので、"要注意猫"のレッテルを貼られてしまいました。家でトライしてもまずダメなので、1日か2日おきに通院してベテランの先生に施してもらっています。
「本当は1日に1回か2回は必要なんだけどね」と先生。まだ食欲があると言うと「不思議だ」を繰り返しています。ただ、輸液なしで3日目になるとさすがに動かなくなって、食べるどころか水を飲んでも吐いちゃう始末。輸液が命綱になっていることは明白です。
家でも日光浴が大好き (右はみう)
ところで移動が大嫌いだったテンちゃんでしたが、この問題はすっかり解決しました。もともと横から押し込み式のキャリーケースを断固拒否、そのためスポーツ用のバッグで運んでいました。当初は落ち着いていたテンちゃん、そのうちそのバッグも拒否するように。今にして思えば、やはり外が見えないので怖かったらしい。それで横と上から入れる専用のソフトバッグを購入。今ではそれがお気に入りになって、移動じゃなくても何かと自分から入って休んでます。これで保護者は救われた。
お気に入りのケースの中、病院の待合室にて
先生は言います。「こんなに輸液嫌いの猫を、果たしてここまでして延命するかどうか。何が猫にとって幸せかなんてわかんないよ。」 通院と大嫌いな輸液のストレス。そのストレスに見合った余生じゃないと、テンちゃんにとっては割りに合わないというわけだ。そして、それを判断するのが保護者の役目だと。
しかもノラ保護の観点から言えば、テンちゃんに要している時間や手間やお金をまだ外にいる連中に回せば、直ぐにでも救いの手を差し伸べることができるかもしれない。1匹でも多くのノラを救うためにはある程度の妥協も必要だろう。家の子志願のノラたちから、「不公平」だ「差別」だと訴えられても仕方のない状況だ。
でも、だからって、テンちゃんを見放すなんてことできますか・・・??
こと命に関する限り、"総論"なんてものはあり得ない。個々の命を十把一絡げにして話すなんて、暴論に過ぎると思うのです。何故ならテンちゃんの命は、他の何物にも代えられないからだ。 かくしてわが家は、テンちゃんが「もういいよ」と言うまで、いや、弱気になったときは励ましてでも、最後の最後までお付合いすると決めているのです。
暖かくなった今日この頃、緑になった店裏の草むらにて