1年半くらい前に、「寄り逃げ猫」という記事を書きました。
当時テンチビと呼んでいた店のレオのことでした。
警戒心の強いノラが、人が持っているご飯を食べたいときの動きとは違います。
要は人が怖いのにかまってちゃん。
わが家ではリンにキーにシロキ、それに何と言ってもポニーがそうだ。
ポニーはご飯だろうが何だろうが、こっちから近づけば必ず逃げる。
しかもその逃げ方が尋常じゃない。
その場で手足を高速回転の空回りさせてから一気にダッシュ。
漫画でよく見るあの逃げ方だ。
おかげでわが家のフローリングは傷だらけ。
右からポニー、チキン、シロキ
かと思えば、こっちが座っているときは身体を寄せて来て伏せの姿勢。
かまってちゃんの合図です。
このときはどこを撫でようがつかもうが満足そう。
遠慮がちなところがなんともかわいいのです。
ちび太の横にくっついたポニー、手前はキー
ポニーはニャーと同じであまりつるむタイプではないようだ。
チキンに絡まれて何かと相手をしているが、本当はひとりがいいのかも。
ただ家猫修行の賜物か、最近は他のネコたちと一緒にいることが多くなった。
よくキーとクウを追いかけるけど追い詰めることはない。
ニャーを追うときは逆に弄ばれてる感じ。
それ以外のネコたちは、相手をしてくれないので追わなくなった。
ここはニャーの場所だけどポニーも棚の上が大好き
(よくニャーと見間違えます)
ポニーが店に迷い込んできたとき、生後半年は経っていると思われた。
その後しばらく、事務所入口脇のラック上で「屋根下の住猫」として過ごした。
群雄割拠のノラたちから身を隠すためだと思っていたけど、
人間との間を保つ護身術だったのかもしれないな。
半年もの間独りで生きてきた子猫は、相応の知恵を身に着けているのだろう。
それもそのはず、店時代は"屋根下の住猫"だった
猫として優れていることと人に好かれることは違う。賢い猫はそう簡単には人に懐かないけど、人は自分に懐く猫を賢い猫だと思う。そこに猫の世界の皮肉がある。賢いから幸せになれるとは限らないのだ。いや、むしろ賢い猫ほど嫌われる? でも、もし人間がもっと賢かったら、賢い猫を正当に評価することができたら、猫族がもっと知恵をつける励みになるに違いない。
僚友チキンといることが圧倒的に多いポニーです