今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

人知を超えた精神力 ~ルイ一周忌に捧ぐ~

2020年10月24日 | (故)ルイ(新手、顔白)
ルイ、あれからもう1年になるんだな
テンにみうと看取りが続いた昨夏
まさかお前まで続くとは
そして、ただのノラだったはずのお前が
あれだけ多くのことを教えてくれるとは

最初につけた名前は「顔白」、甘えん坊のノラだった

お前と出会った昨年の2月
はじめから人懐こかったお前は、元家猫だったに違いない
サクラやキジロとも折り合いをつけ
中のネコたちに挨拶するのが日課になった
お前はずっと、次のお迎えの候補だったよ


まるで家中ネコ社会の一員のような行動

お前がいた頃は楽しかったな
他人に迷惑をかけないお行儀のいい子だったし
愛想はいいし愛嬌もたっぷりだった
そう言えば
サクラに対して"その気"になっちゃったときもあったっけ


サクラとは仲がよかったが、そのうち色気づいてふられた 

周りを明るくする存在
ノラにもそんなのがいるんだな
サクラが新猫に追われたとき
お前が果敢に向かっていったのも覚えているよ


ルイの挨拶はどんどん積極的になっていった

お前をもっと早く迎えていたら
食べる量が落ちた理由をもっと真剣に考えていたら
まさかお前がFIPを発症するなんて・・
どんなに後悔しても、尽きることはない

勝手口を開けると入ってきそうな勢い

ただ事ではないお前の姿に
慌てて病院に連れて行ってからの1週間
お前の最後の闘いは3つの記事にしっかりと書き綴った
「頑張れ、ルイ」「ルイよ、ノラのど根性見届けた(前後編)」
そこには当時の自分の気持ちも素直に書き留めてある
お前の頑張りは、お前を介抱しながら感動で胸が詰まるほど見事だった


妻の撮ったこの写真、お腹の異様な膨らみが明白だった

本当に、お前たちノラには負の感情というものがまったくない
どんなにひどい目に遭っても、誰か(何か)を恨むということがない
どんなに不幸でも、自分の境遇を憂いたりはしない
逆境も悲運も降りかかる苦難としてありのままに受け止め
その中で自分ができる限りのことをする
そしていつも明るい未来を目指して、決して諦めることがない
そう、お前も最後の最後まで、生きようとしていたんだよな

最後まで意識を失うことなく、苦痛に耐えて頑張った

人間界では、トップアスリートと言えどもそれだけの精神力はないだろう
それはもう人知を超えた、神々の世界
あのときの感動は、お前の頑張りがあまりにも純粋で厳かなものだったからだ

ルイよ
短い付き合いではあったけど
お前には本当にたくさんのことを教わった
だから、このオジンがこの世にいる限り
決してお前の死を無駄にはしない
そして
いつかあの世で、巡り合えることを楽しみにしているよ


天国のルイは、また穏やかな暮らしを手に入れたに違いない
ありがとうな、ルイ

コメント
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