物心つく前にわが家に来たチキンにとっては、この家が世界そのものだ。
幸い部屋数も多いし、3人の子供たちが独立した今は自由に使える。
8匹の大所帯でも不都合は感じてないはずだ。
いやむしろ、チキンにとって仲間の存在はプラスになっているに違いない。
網戸の外からは自然の匂い、自然の風、自然の喧騒が感じとれるけど、
仲間たちとの日々のやりとりに明け暮れていれば、外に憧れることもない。
チキンが成長する上で必要な刺激は十分にあるからです。
親と慕う保護者は必ず家にいて、留守番もなければ不安もない。
当然のことながら、他の生活があるなんて夢にも思ってないだろう。
チキン:ニャーとちび太とポニーに囲まれて
しかし、保護者は考える。
チキンが想像すらしてないこと・・・里子に出す話です。
かつては行っていた里親さんの募集。
ちび太が狭いケージ暮らしという不当な扱いを受けてひと月足らずで取り戻し、
トライアルが決まっていたチキンの話は、下見の時に断った。
かわいがりはしても、まだまだ猫という動物に理解のない人が多い。
それ以来里親さん募集は中断したまま。
その一方で、モドキにサクラやキジロのお迎え予備軍がいる。
かつて失踪したシャッポがいた時代にさんざん考えたノラの幸せ。
今はやっぱり、理解のある保護者との家猫暮らしが一番だと思います。
だから、彼らに何か起こる前に家に迎えたいという気持ちが強い。
さらに自分たち夫婦の年齢の問題もある。
夫婦が今の店で働ける期間もそう長くはないだろう。
辞めるとなれば、ココレオを引き取ることは必定だ。
振り返ってわが家の状況は。
2年前に家の保護猫が10匹まで増えたとき、
全員に明らかなストレス症状が見られ、諍いが増え、クウの粗相が始まった。
なにより、テンちゃんとみうを失った。
因果関係は定かでないけど、それ以来頭数を増やさないできた。
誰かを新たに迎えるには、誰かを出さなければならないのです。
里子に出すとすれば一番若いチキンとポニーが順当だ。
しかしいたいけな2匹を見ていると決心がつかないでいる。
そうこうしているうちに、2匹はもう2才になった。
情はもちろんある。でも独占欲はない。
信頼できるやさしい里親さんなら、ぜひお願いしたいのだけれど・・。
どこかで妥協しなければいけないのかな。
チキンとポニーに少々の不都合は我慢してもらう?
モドキたちにこれからも外で我慢してもらう?
家の子たちにさらなる頭数増加を我慢してもらう?
どれも受け入れ難く、それが目下最大の悩みです。
ひとつの手として、近くの保護団体に相談してみようかなと思っているこの頃です。
わが家の最年少2匹も2才になりました