今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫の煩悩とはこれ如何に ~ノラたちとの共存を目指して・場外編・1~

2021年07月10日 | シリーズ:ノラたちとの共存を目指して
食欲と性欲の関係について調べてみました。
・人間の3大欲求とは食欲、睡眠欲、性欲のこと。(=本能)
・本能と煩悩の違い・・基本は同じ、欲求の度が過ぎると煩悩?
・煩悩とは仏教の言葉で「迷いの原因となる心の汚れ。」 通俗的には性欲や物欲を指す。
・生物界において、煩悩を持つのは人間だけ。
・食欲と性欲の関係(人間の場合)
 ※キーワードは脳の「視床下部」「性中枢 」「満腹、摂食中枢 」
 男は空腹になると性欲が増す傾向がある。
 女は満腹になると性欲が増す傾向がある。(KIRARI「食欲と性欲の関係」より)
・猫の食欲と性欲
 「不妊手術で食欲が増す」「発情期は食欲がなくなる」
 猫の場合、食欲と性欲は反比例するようだ。(「猫の食欲と性欲」で検索)


「あたしゃカリカリ命です」(リン)

何でこんなことを調べたのかと言うと、シリーズ記事「ノラたちとの共存を目指して」の番外編4と5で、ノラ猫にエサを与えると出産が増えるという世間の通説に異論を唱えたからです。これは別のシリーズ記事「エサをやるなは殺せと同じ」でも同様で、実際、番外編4と5はこのふたつのシリーズが合体した記事でした。

もちろん通説に異論を唱えるだけの"裏取り"はしたのですが、自分の調査に偏り(確証バイアス)がなかったか、再チェックの意味でさらに念入りに調べていたわけです。その結果は、もう上の要約に書いてありますよね。

煩悩のなせる業として典型的なのが性犯罪。しかし前述記事に書いた通り、猫の世界には性犯罪などありません。お腹が満たされ健康になったからといって生殖行為が増すことにはならず、調べた結果ではむしろ減少することすら示唆されたのです。

「早く家においで」(ちび太、外はサクラ)

猫に限らず、動物たちの行動は本能に支配されています。煩悩が本能に勝ったりするのは人間だけ。本能とは快楽などとは無縁の自然の営みで、もともと純粋で奥ゆかしいものなのではないでしょうか。ご馳走が山ほどあっても自分が食べたくなければ見向きもしない。自分の生活がどんなに見劣りしていても自分が満足なら気にもしない。本能に基づく欲求とはそういうものなんだと思います。

では何故、ノラにエサを与えると増えるという通説が生まれたのでしょう。前述記事にも書いたように、エサを与えることでノラが生き抜けば、餓死させるよりその分ノラが増えるのは当然だ。しかし世にある殆どの関連記事が、(不見識ではあるが)エサを与えないことで餓死することを想定していない。つまり、エサを与えると元気になって生殖行為が盛んになると主張しているわけです。

「当初の名前はニャーモドキでした」(モドキ)

もうおわかりだと思います。
「ノラ猫にエサを与えると子供を産んで数が増える」という主張は、煩悩(快楽欲求)に満ちた人間が自らの本性をベースにノラの行動を邪推したに過ぎない。通説なんて、得てしてそんなものなんだと思います。

身勝手な人間に捨てられ、汚名まで着せられ、生死の狭間にまで追い詰められるノラたち。しかし彼らは、それでも清らかな自然の心を持ち続ける。そんな彼らを見ているだけで癒される人々は多い。でも本当は、学ぶべきことも多々あるのだと思います。

「最近、"マーキングニャー"の異名がついちゃいました」(ニャー)

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