そうなんです。サクラです。時の流れは、早いもんです。
サクラと出会ったとき、こんなに長くお付き合いするとは夢にも思わなかった。
気弱で警戒心が強く、気配を感じてから姿を確認するまで1週間以上。
灰白くん(ハリー)を保護し、ようやくシロキとの唸り合いを解消したばかりだった。
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今では中からならお腹に手を回して持ち上げても大丈夫
当時は1才弱ほどで、左耳がカットされていたサクラ。
やがてシロキと仲良く食べるようになったのも束の間、発情したシロキに追われ始めた。
シロキが保護されてからも、初代黄白、黄色、ルイ、(現)キジロが現れた。
次々と新手が現れる度に避け回り逃げ回り、それでも当家の家裏に通い続けた。
昨年も久々現れた新手、ちびたんに家裏のご飯場を奪われかけた。
その時はちびたんを保護するという、助け舟を出したのです。
そんなこんなで、外猫としての付き合い期間はモドキに次ぐ長さとなりました。
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サクラは気弱だけど芯が強そう
ちなみに、相方?のキジロは3年半でサクラに次いで長い。
この2匹が頑張っているせいか、最近はこの界隈で新顔を見る機会が滅法減った。
静かな2匹のおかげで、町内でのノラ問題が表面化することもなくなった。
袋小路の町内は交通量も少ない。
町の入口バス通りもさほど車が多くなく、カーブと2つの信号で速度が制限される。
モドキが暮らす店周辺の環境と違って、平穏と言えばそうなのだがものは言いよう。
平穏だけどいろいろあるのか。
いろいろあるけど平穏なのか。
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暑い中、キジロは家裏で休息することが多くなった
この春以降、サクラがまた勝手口から遠ざかるはめになった。
夏になって食欲も減ったし、一度に食べる量が増えて回数が減ったこともある。
でも最大の理由は、キジロが家裏で過ごす時間が増えたことだ。
キジロは逆に食欲が増えて来訪頻度が増し、それ以外にも休息にやって来る。
勝手口に近寄りたくても近寄れないサクラ。
不憫に思っていたところ、そのうち庭側に現れてリビング外からご挨拶。
そう言えば、昨年のこの時期も同じようなことがあったっけ。
とにかく喧嘩にならないところが、2匹が長続きするコツのようだ。
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久々、サクラが庭側にやって来た
一方のキジロ。
先日店からの帰宅時に、家近くの信号を曲がった道路の中央にキジロがいた。
道路の左中央でゴロゴロしている。
10mほど前で車を止め、降りて近づいたら道路の右側に移った。
車に戻ってそろそろと左側を通りながら、「気をつけろよ」と声をかけた。
そのまま行こうと思ったけど、先にあるカーブに対向車のライトが光ったのです。
(こりゃまずい。)
再び車を止め、降りてキジロをどかそうとした。
キジロは逃げるどころか「遊ぼうよ」のポーズ。
対向車が見えて来たので、慌ててキジロを道路脇の生垣の奥に追い払いました。
果たしてキジロは、自分(と車)がわかったのだろうか。
それとも誰にでも同じことをしているのだろうか。
まあいろいろ心配すればキリがないけど、とりあえず安泰の2匹ではあります。
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表情がとても落ち着いているキジロです