リン一家が、逃げ場所でもあった食器棚上の根城を卒業しました。
一家の隠遁生活に貢献した天空トイレも、片付けようかと迷っております。
必要がなくなったのか、夏になってキッチンの天井近くが暑すぎるのか、理由は本人(猫)たちに聞いてみないとわかりません。
しかし理由はどうであれ、一家は仲間猫との共同生活に向けて踏み出したのです。
キーはニャー一派の端くれなので、もともとみんなといることが多い。
ニャーとちび太の下に居れば、ポニーやチキンに追われてもやり過ごせる。
リンの生活は、ニャーの変化とともに画期的に変わりつつあります。
怖かったニャーが穏やかになってリンの存在を認め始め、今では並んで過ごすことも。
もともと気丈なリン。そうなればポニーやチキンなど相手にしない。
ちび太のナメナメ接待にさへ慣れれば、リンの完全復活も遠くない。
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わざわざ同じ箱に入っておしくらまんじゅうのリン一家(手前からキー、クウ、リン)
思えばリン一家の逃避型隠遁生活、いつ頃から、そしていつの間に始まったのだろう。
同居を始めて間もなくの頃、やはりきっかけはニャーだったような気がします。
家裏で暮らしていて、家に迎えたら今度はニャーの迫害を受ける。
何だかみうの時と似ています。
ニャーとみうは1年足らずで打ち解けたけど、リン一家はもう4年越しだ。
いい加減に平穏な生活を手にしてもらわないと、保護した自分の立つ瀬がない。
そして、クウは如何に。
親兄弟が自分の立場を開拓していくのを見て、クウの心境はどうなんだろう。
家庭内ノラも4年越し。いまだに触らせてもくれません。
2度繰り返された粗相問題。合わせて1年以上も悩み続けました。
猫社会においても、相変わらずニャーやチキンやポニーからは逃げ回り。
食器棚上の根城を卒業しても、結局またリビングのテーブル下に戻りました。
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かつてのテーブル下、粗相防止の段ボール上がクウの新しい根城?
とにかく警戒心が強すぎるせいか、社会性がイマイチのクウ。
もし当家に保護されなかったら、生きていけたとはとても思えません。
だからこそ、保護してよかったなと思うのです。
どんなにゆっくりでも、わが家にいれば自分の生活を築くまで見守ることができるから。
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やや、食器棚から見えているのは・・
クウにだって、何の進展もないわけではない。
今ではすぐ傍を通っても逃げなくなったし、
近くから見つめても警戒のない眼差しで見つめ返してくるし、
時々親近感を込めて目をしばしばさせるし、
何かしてほしいことがあれば見つめてきたり鳴いたりスリスリしたり、
触れない以外は、人懐っこい他の連中と変わりません。
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クウの足と尻尾でした
今はリンやキーにくっついて少しづつ居場所や活動範囲を広げています。
クウが正真正銘の家猫になるとき。
それはもすぐそこまで来てるような気がするのです。
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キーと一緒に懐かしい保護部屋を探検