今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

夜の訪問者現る、だけど・・

2018年11月21日 | ソトチビ
急に寒くなって、いよいよソトチビが夜の訪問者として現れる季節がやってきました。
昨年はリン一家と度々合流していたので驚きはなかったけど、一昨年は結構不気味だった。当時はみうが家裏で暮らしていて、少食のみうのご飯がやけに減るようになった。怪訝に思っていたらそのうち何か不穏な気配を感じるようになって、用心していたらある夜に突然ソトチビと遭遇した。あのときは数ヶ月ぶりで、はじめのうちは勝手口が開くと同時にソトチビが逃げていたのでした。今年は別れてからもう9ヶ月にもなる。現れるにしても果たしてどんな現れ方をするのやら・・。


(再掲)ソトチビは律儀でやさしい、物静かなニャンコです

家裏にはまだ白黄くんがいて、先月準備したソトチビ用の寝床を使っています。。白黄くんはだいぶ馴れてきたけど抱きかかえようとすると猫パンチが飛んでくるので、家中にお迎えするにはもう少し時間がかかりそう。そこで、苦肉の策としてもうひとつ寝床を作り、昨年のようにアパート仕様に変更しました。新しい寝床は奥の方に設置、はじめて横型の二重入口式です。白黄くんはそのまま手前の寝床を使っているので、奥の寝床の奥の方にカリカリを少し置いて、誰かが来ればわかるようにしておきました。


左:昨年のような2棟方式に(奥に新顔ちゃんが見える)
右:新しい寝床も2重方式で、ソトチビ愛用のシーツを敷きました

2週間くらい前の夜のことです。
白黄くんと新顔ちゃんの残したご飯をまとめて夜食用に置いておいたのです。すると勝手口の外で気配が。すかさずニャーとちび太が駆け寄って、しかし唖然とした面持ちで換気口から外を眺めていた。何事かと思ってトイレに回って、小窓からそっと勝手口の外を覗いてみたのです。

何か大きなものがゆっくりと動いていた。それは、暗闇の中でもそもそと置き餌を食べる生き物でした。茶色か黒で、もふもふとした全身の毛が勝手口の換気口から洩れた光線に浮かび上がっていたのです。尻尾がやけに太く、自分はアライグマだと直感しました。慌てて勝手口に回って扉を開けたが既に何もいなかった。直前までそこにいたはずの白黄くんと新顔ちゃんも、どこかに消えていた。

「アライグマだ!」と妻に言ったら一笑に付された。そんなのがいたら大騒ぎになってるわよ、と。赤坂にアライグマが出現したニュースの影響じゃないの? 犬だのハクビシンだのといろいろ言われたが、あのもそもそ動いていた生き物が瞼に焼き付いて離れなかった。しかし何日も経ってくるとその記憶にも自信がなくなって、あれはもしかしたらソトチビだったのでは、などと思えたり・・。

そして1週間前。
その夜も白黄くんが寝床にいることを確認したばかりのことだった。家裏でバサバサッと大きな音がしたので慌てて勝手口から様子を伺うと、白黄くんのいた寝床が架台から落ちてひっくり返っていた。何事かと思ったがそのときはもう静かになっていて、白貴くんがストックヤードの向こう側の入口で小さく鳴きながら周囲を眺めていた。

何かが来たのだろう。それで慌てて白黄くんが寝床から飛び出したのだ。でも喧嘩声も唸り声も一切なく、何かが思わず白黄くんとニアミスしてしまい、慌てて去っていったような感じだった。その無言な何かが、あのもの静かなソトチビを思わせるのでした。

さらに一昨日の夜。
トイレの小窓から勝手口外側の様子を伺うと、いたのです、例のもそもそが。それはまた白黄くんの残り餌を食べていた。さらにその2mほど向こうに白黄くんが座って、もそもそをボーッと見ていた。そのときは前回よりも少しはっきりと確認できた。それは、やっぱり猫でした。暗闇の中、勝手口からの光線に浮いて大きく見えるが、実際は白黄くんと同じくらいか。光線に毛先が光って色や柄などはわからなかった。前回アライグマと見間違えた尻尾も、陰になって見えなかった。


(再掲)さほどご飯を食べるでもなく、何となく遊びに来ていた

それで意を決して勝手口に回って扉を開けたが、やはりもそもそは去った後でした。うーん、なんとも言えない。あれはソトチビだったのだろうか。それとも新手の猫なのか。雰囲気的には、一昨年の暮れにソトチビと再会する前に似ている。あのときも最初は不気味だった。ソトチビとは互いに見知った仲だけど、やはりブランクが長ければ彼も警戒するだろう。

ただ、久しぶりに会うと言ってもソトチビの方から見ればどうだかわからない。こっちが確認してないだけで、ソトチビはあの草原の向こうから何かとこの街に散策に来ているに違いない。わが家の様子を伺ったり、白黄くんがいればパスしたりしていたはずだ。そして毎年恒例の季節になって、そろそろ当家裏の寝床が恋しくなってお邪魔に来た可能性は十分にあるのです。

ソトチビがかつて推測したように旧農家さんの外飼い猫の一員だとすれば、集団猫生活には慣れているはずだ。最近の夜の訪問者に対して、白黄くんはいずれもその場にいたのに喧嘩声ひとつ聞こえなかった。ことによるとソトチビは、みうやリンの♀ニャンに限らず他の猫とうまくやる方法に長けているのかもしれない。パーソナルスペースさえ確保できれば白黄くんとの共存もできるのではないか。

などといろいろ考えながら、ソトチビの再来に期待する今日この頃なのです。


一昨年の冬も寝床の常連でした




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おっとりハリーのトライアル(... | トップ | おっとりハリーのトライアル(... »

コメントを投稿

ソトチビ」カテゴリの最新記事