一緒に暮らしていた猫をある日突然捨てる。その猫がどんな思いをしようが、どんなに過酷な運命になろうが知ったこっちゃない。相手が猫だからできるの? いや人間の本性なんてそんなに割り切れるもんじゃない。こういった連中にとっては相手が人間だろうが同じなんです。
突然捨てられればその日の食べ物にも困る。お腹を空かせ、それでも必死で生きようとする猫たちにさらなる追い打ち。面白半分で飼い犬をけしかけて狩りの練習をさせる。逃げ惑い、大怪我をし、時には命を落とす猫たち。そんな猫たちに今度は面白半分の人間の魔の手が伸びて来る。弱い者に牙を剥き出す人間の、何と卑屈で残虐なことか。
この映画は長年かけて作成したドキュメンタリーです。我々の身の回りで起こっている現実です。しかも登場する悪人たちはごく普通の一般市民、プチブルジョアジーと呼ばれる中流階級の連中だ。ただ救いは、その一方でそんな猫たちを守ろうとする人がいる。多摩川の河川敷で暮らすホームレスのおじさんたち。第6話の「おじさんと河原猫」もしかりで、弱き猫たちを守るのはいつも社会の底辺にいる人たちなのかもしれない。それは、「心の痛み」がわかるからなのだろうか。
前回(11話)のテーマは少し重かったですね。さて今回は、ちょっとした息抜きの意味である小話を紹介します。
最近の自分は佐竹茉莉子さんの記事を読み漁っています。ノラたちにとってあまりにもむごいニュースが多い昨今、佐竹さんの話は一服の心の清涼剤のように感じるからです。今回はそんな佐竹さんの小話を紹介。もう1年半くらい前の記事ですが、いずれ紹介しようと思ってお気に入りに入れたまま忘れてました。
3年ほど前、新宿東口にあるクロス新宿ビルに巨大な猫が現れたことはご存じの方も多いでしょう。何ともリアルで、堂々としていて、いかにもそこで暮らしているかのような猫が道行く人々に挨拶してくれるのです。随分と話題になりました。
実はあの猫にはモデルがいて、それが佐竹さんと暮らしていたナツコだったのです。紹介するのは佐竹さんがそれを知った時の小話。ただそれだけなんですが、選ばれた理由を読むと「なるほど」と。猫はやっぱり偉大なり?
Back No.
第1話 「飼い主を亡くし野良になった母猫 ボロボロの姿に『幸せにしたい』とさしのべられた手」
第2話 「お日様はあたたかいって知った」7年間も閉じ込められた母猫、病魔に倒れるも幸せつかんだ最期の日々
第3話 「ヨロヨロの野良猫「困ったらおいで」 すると翌朝わが家に現れた (庭猫スンスン)
第4話 海辺の街に捨てられ、漁師たちに可愛がられた猫の「最後の日々」
第5話 最後の力を振り絞って子猫を託しにきた母猫、保護主のもとに運び終わると……
第6話 河川敷に餌をもらいに来ていた白猫「シロ」 ふたりのおじさんに愛され、生き抜いた
第7話 もうすぐ28歳!路地の人気者、黒猫「ぴーちゃん」 地域猫として町の人に見守られて
第8話 「母の愛」は炎より強い!全身やけどを負って子猫を助け、伝説になった母猫 米国
第9話 「猫の神様」がくれた生きる力、後ろ脚なくても生き抜き天国へ…その名は今も“二代目”に受け継がれ
下半身不随の猫「らい」が“家族”に与える笑顔。認知症犬「しの」と過ごしたかけがえのない時間 ・他4
第10話 路地でクルクル回っていた全盲の子猫 あるがままの自分を生きる
第1話 「飼い主を亡くし野良になった母猫 ボロボロの姿に『幸せにしたい』とさしのべられた手」
第2話 「お日様はあたたかいって知った」7年間も閉じ込められた母猫、病魔に倒れるも幸せつかんだ最期の日々
第3話 「ヨロヨロの野良猫「困ったらおいで」 すると翌朝わが家に現れた (庭猫スンスン)
第4話 海辺の街に捨てられ、漁師たちに可愛がられた猫の「最後の日々」
第5話 最後の力を振り絞って子猫を託しにきた母猫、保護主のもとに運び終わると……
第6話 河川敷に餌をもらいに来ていた白猫「シロ」 ふたりのおじさんに愛され、生き抜いた
第7話 もうすぐ28歳!路地の人気者、黒猫「ぴーちゃん」 地域猫として町の人に見守られて
第8話 「母の愛」は炎より強い!全身やけどを負って子猫を助け、伝説になった母猫 米国
第9話 「猫の神様」がくれた生きる力、後ろ脚なくても生き抜き天国へ…その名は今も“二代目”に受け継がれ
下半身不随の猫「らい」が“家族”に与える笑顔。認知症犬「しの」と過ごしたかけがえのない時間 ・他4
第10話 路地でクルクル回っていた全盲の子猫 あるがままの自分を生きる
第11話 いったい多摩川でいま何が起きているのか?棄てられ、虐待される猫たちの現実をまず知ってほしい
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