今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

変な名前つけられちゃいました

2021年07月18日 | ニャー
まったくもって、おひさしで~す
オジンがさぼるのでニャーの出番は少なくなる一方だ
ところで最近、オジンとオバンが変なこと言ってます

「あやつ、本当に手術済なんかい」とオジン
というのも、かれこれ6年近く前
店で出会った頃はニャーを♀だと思ったらしい
しばらくして♂だと気付いて、手術済なのかなと
病院でも先生が「見事な手術跡だ」と感心したそうです

「最近はつい童心に帰って遊んじゃうことが多くなりました」

店から今の家に移ってしばらくして
多分庭でソトチビと何度か睨み合った頃
ニャーがマーキングをするようになったらしい
でもその頃は"空打ち"専門だったとか

そのあと、家の中が大所帯になってくると
ニャーは家の中でもマーキングし始めた
初めは相変わらずの"空打ち"だったけど
そのうち少し出るようになった
それで、オジンとオバンは大慌て

「ニャーの切ないマーキング」をはじめ
いろいろとオジンに書かれました
何だか縄張りを主張するのとは違うような・・とか
原因がわからなくて悩んでる
ニャーに訊かれたってわかんないから
自分で考えなさい、なんて

「高い所からの見回りも怠りません」

手術してもマーキングしてたのはテン爺だ
でも若い頃手術すればマーキングはしないはず?
いやいやニャーは、マーキングを楽しんでるんです
部屋で壁に向かってシッポを上げてピピピッてやると
必ずオジンかオバンが飛んでくる
それが嬉しいんだニャ

だからマーキングするときはオジンかオバンの顔を見ながらだ
おちょくってるみたいで、これがまた面白い

昔はマーキングの場所が決まってたんで
そこに吸水シートが貼ってあります
でも最近は場所を選ばず
リンやクウのトイレの中でもやっちゃいます

オバンが新調したバッグにだってさっそくだ
泣きのオバンに、そりゃ油断だと他人事のオジン
そのオジンは完璧防備を自負してるけど
この間はチキンにおやつの袋盗まれたと探し回ってました

「オジンが"ながらPC"やってるときはテレビの裏でうたた寝」

かくしてニャーは、ヒマさえあればマーキング
別に他の連中が気になるわけじゃないけど
ちょちょっとやるフリするだけでもオジンとオバンが慌てまくり
もう病みつきなんだニャ
それでとうとう、「マーキングニャー」という異名を頂いちゃいました

ところでニャーって、本当に手術されたんかいニャ?

「オジン、手術後のスプレーの原因第1位はストレス、第2位はトイレ環境なんだってさ」

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リン一家の居場所

2021年07月16日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
当家での暮らしは優に3年を過ぎたリン一家。
家裏時代を合わせるともうすぐ4年の付き合いです。
クウはいまだに触らせもしないし、リン同様他猫から逃げ回る生活。
幸せとは縁遠い? かと思いきや、結構楽しそう。

最近は以前のように、他の子たちと一緒に食べる機会が増えました
(左手前の左からリン、クウ、キー、右手前からニャー、チキン、ちび太)

リビングのテーブル下を根城にし、1日の大半をそこで過ごしていた。
窓辺は他猫に占領されて参加できず、おかげで日に当たることが殆どない。

キーと椅子の上にクウ

でも猫というのは、それならそれなりに楽しみ方を見つけるんですね。
いやホント、見習うべきことが多い。

リンの楽しみは・・・カリカリ待ち?

でも、一家の生活もようやく春を迎えそうな兆し。
何と言ってもニャーがこの一家に眼つけしなくなりました。
よかったな、リンとクウ。

食器棚の上で、リンとクウ(左)

最近の一家の休息所は専ら食器棚の上。
キーとクウの専売特許だった場所にリンが合流した。

キー(左)とリン

たまにちび太も棚上にお邪魔。
そういえばテーブル下の一家専用トイレ、最近はニャーも使ってます。
ニャーがたまにマーキングするとクウが横に粗相。
今後の課題なれど、一家も以前のように他のトイレを使い始めた。

少しづつ生活の場を広げ始めたリン一家です。
でもこれって、元に戻ってるだけなんだけどな。

冷房の効いたリビングより隣のキッチンの方がいいらしい
(左からリン、キー、クウは足と耳だけ)

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かつて、猫たちの暮らしは質素だった ~旧3匹時代の思い出~

2021年07月12日 | (故)テツ 
テツを亡くして以来4年間書き続けた「テツとの対話」シリーズ。
ようやく卒業し、テツの面影を思い出に変えたのが1年前。
久々にテツのことを書こうと思ったら、ハナくもなしには書けないことがわかりました。

若かりし頃の3匹

槍のように相場が突出したバブルのピーク時に購入したわが家。
地獄のような経験を持つ一家も、新居にはそれなりに満足だった。
小川と田園、神社の森に囲まれた閑静な住宅街。
当時は何故か捨て猫が多かった。

そのうち拾われていった子猫たちだったが、当家は参加しなかった。
しかし3年も経った頃、小学性だった息子がノラの子猫を持ち帰ってきた。
街の外れに捨てられ年上の子たちにいじめられていたのを、勇気を出して助けたのだという。
その行為を褒めたたえ、まさかその後に猫を捨ててこいとは言えなかった。

利発な子だったハナ

そうしてまだ齢4,5ヶ月のハナがわが家の一員になったのです。
それからは妻の動物好きに火がつき、半年後には文太(ワンコ)、5年後にはテツ、7年後にはくもがわが家にやってきた。
妻の友人がブリーダーから引き取ったというくも以外は、みんなノラの子だ。
当時の世話役は専ら妻、遊び相手は中高生となった3人の子供たち(女女男)。
自分は海外出張が多く、ワンニャンと接することはあまりなかった。

ハナ:在籍1993~2014年 敗血症にて他界・享年22才 
文太:在籍1993~2009年 ガンにて他界・享年17才
テツ:在籍1998~2016年 IBDにて他界・享年19才
くも:在籍2000~2015年 甲状腺機能亢進症にて他界・享年15才

リビングでくつろぐ3匹

やがて子供たちが独立して家を出、自分は外資系を早期退職して家中心に戻った。
夫婦とワンニャンの暮らしが始まりました。
当然ながら、妻の見様見真似で自分もワンニャンの世話をすることに。
そのうち自分は今の店に身を置き、製薬会社に勤めていた妻もやがて退職して今の店に合流した。

当時の猫たちの暮らしは今とは比較にならないほど質素なものでした。
ご飯も小さめのお椀に缶詰とカリカリ、たまに種類を変える程度で毎日同じ。
トイレは1階の廊下にひとつだけ、結局最後までそれで通した。
ハナとテツはリビングを中心に、大人になったくもは2階のオジン部屋を根城にした。
それでも、昼間は何かと3匹一緒にいることが多かった。

3匹の食事風景

夜になるとくもはオジンと、ハナとテツはオバンの両側に潜り込んで寝るのが日課。
特筆すべきは3匹ともリード散歩が大好きで、よくまとめて3匹連れ出した。
猫の気まぐれに翻弄される散歩姿が町内でも評判になったものです。

3匹はそれぞれ1度づつ、保護者の手間をかけたことがある。
ハナは晩年脳梗塞で倒れ、早期の処置が幸いして奇跡の復活を遂げた。
テツはリードで外にいるとき行方不明となり、必死の捜索も見つからなかったが、1週間近く経った夜中に感動的な帰還を果たした。
くもは2階の屋根から落ちて骨折、大手術の後見事に回復した。
どれもこれも懐かしい思い出だけど、結果がよければこその話。
諦めずに最善を尽くすことの大切さを学んだのです。

晩年のくも

文太と3匹の晩年、自分は介護に明け暮れた。
文太のガンとの闘い、その闘病も介護も壮絶を極めた。
安楽死まで考えた保護者に、つらい決断はさせまいと文太は逝った。
ハナは復活といっても完全ではなかったし、その1年後に倒れたときは夫婦が留守だった。
夜間病院では見過ごされ、翌日敗血症と診断されて入院したが、入院先で息を引き取った。
くもはハナの看病に追われている間に肝臓病、腎臓病を併発してガリガリに痩せていた。
気づいたときは手遅れで慌てて入院したが、入院先でハナを追うように息を引き取った。

くもに自分のご飯を譲るテツ

どんなに懺悔しても足りない、くもに対する贖罪と自責の念。
ハナとくもを病院で独り寂しく逝かせてしまったことの後悔。
残された夫婦とテツは、寂しさを共有した。

テツと文太

そのテツは、IBDの末期だった。
一進一退を繰り返しやがて憔悴していく不治の病。
でも保護者とテツは、二人三脚でこの病魔と闘うことを決意しました。
それからの1年と8ヶ月、苦しいけど楽しい日々だった。
外猫だったみうがふたりを励ましてくれたのもこの頃。
やがてテツにはわかったのだろう、それとなく合図が。
そのおかげで、自分は落ち着いてしっかりとテツを看取ることができたのです。

テツは終生の友と言うべき猫でした。
彼を看取った後、保護者はノラたちの保護活動を決意することになるのです。

ハナとテツ
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猫の煩悩とはこれ如何に ~ノラたちとの共存を目指して・場外編・1~

2021年07月10日 | シリーズ:ノラたちとの共存を目指して
食欲と性欲の関係について調べてみました。
・人間の3大欲求とは食欲、睡眠欲、性欲のこと。(=本能)
・本能と煩悩の違い・・基本は同じ、欲求の度が過ぎると煩悩?
・煩悩とは仏教の言葉で「迷いの原因となる心の汚れ。」 通俗的には性欲や物欲を指す。
・生物界において、煩悩を持つのは人間だけ。
・食欲と性欲の関係(人間の場合)
 ※キーワードは脳の「視床下部」「性中枢 」「満腹、摂食中枢 」
 男は空腹になると性欲が増す傾向がある。
 女は満腹になると性欲が増す傾向がある。(KIRARI「食欲と性欲の関係」より)
・猫の食欲と性欲
 「不妊手術で食欲が増す」「発情期は食欲がなくなる」
 猫の場合、食欲と性欲は反比例するようだ。(「猫の食欲と性欲」で検索)


「あたしゃカリカリ命です」(リン)

何でこんなことを調べたのかと言うと、シリーズ記事「ノラたちとの共存を目指して」の番外編4と5で、ノラ猫にエサを与えると出産が増えるという世間の通説に異論を唱えたからです。これは別のシリーズ記事「エサをやるなは殺せと同じ」でも同様で、実際、番外編4と5はこのふたつのシリーズが合体した記事でした。

もちろん通説に異論を唱えるだけの"裏取り"はしたのですが、自分の調査に偏り(確証バイアス)がなかったか、再チェックの意味でさらに念入りに調べていたわけです。その結果は、もう上の要約に書いてありますよね。

煩悩のなせる業として典型的なのが性犯罪。しかし前述記事に書いた通り、猫の世界には性犯罪などありません。お腹が満たされ健康になったからといって生殖行為が増すことにはならず、調べた結果ではむしろ減少することすら示唆されたのです。

「早く家においで」(ちび太、外はサクラ)

猫に限らず、動物たちの行動は本能に支配されています。煩悩が本能に勝ったりするのは人間だけ。本能とは快楽などとは無縁の自然の営みで、もともと純粋で奥ゆかしいものなのではないでしょうか。ご馳走が山ほどあっても自分が食べたくなければ見向きもしない。自分の生活がどんなに見劣りしていても自分が満足なら気にもしない。本能に基づく欲求とはそういうものなんだと思います。

では何故、ノラにエサを与えると増えるという通説が生まれたのでしょう。前述記事にも書いたように、エサを与えることでノラが生き抜けば、餓死させるよりその分ノラが増えるのは当然だ。しかし世にある殆どの関連記事が、(不見識ではあるが)エサを与えないことで餓死することを想定していない。つまり、エサを与えると元気になって生殖行為が盛んになると主張しているわけです。

「当初の名前はニャーモドキでした」(モドキ)

もうおわかりだと思います。
「ノラ猫にエサを与えると子供を産んで数が増える」という主張は、煩悩(快楽欲求)に満ちた人間が自らの本性をベースにノラの行動を邪推したに過ぎない。通説なんて、得てしてそんなものなんだと思います。

身勝手な人間に捨てられ、汚名まで着せられ、生死の狭間にまで追い詰められるノラたち。しかし彼らは、それでも清らかな自然の心を持ち続ける。そんな彼らを見ているだけで癒される人々は多い。でも本当は、学ぶべきことも多々あるのだと思います。

「最近、"マーキングニャー"の異名がついちゃいました」(ニャー)

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ご難続きのサクラ

2021年07月08日 | サクラ(新顔)
今月で付き合い歴が3年になったサクラです。
3年前、住民問題にまで発展したハリー(灰白くん)とシロキの食事場争い。
何とかハリーを保護して騒動が収まると、新しい猫の気配。
その存在にしばらく気付かなかったほどサクラは影の薄い子でした。

その後も恋心に満ちたシロキやルイの追いかけから逃げ回り、
黄色と(大人)黄白の主導権争いに巻き込まれまいと警戒し、
やや遅れて現れた(現在の)キジロと、身を隠しながら食べに来ていた。
当時はサクラもキジロも推定1才未満、サクラの左耳は既にカットされていた。

勝手口で中のちび太の鳴き声に反応するサクラ

やがてシロキを保護、争っていた2匹は自然に消え、ルイがFIPで急逝。
その2年前の秋以来、わが家の家裏はサクラとキジロの時代が続いています。
みう(当時おかあさん)とソトチビの1年半を抜いて、最も長くなりました。

そのサクラとキジロの関係は。
キジロの来訪は夜が多く、昼型のサクラとは殆ど会わない。
警戒心の強いサクラは小食早食いで、その代わりに何度も食べにくる。
昨冬は、サクラのいる寝床の上でキジロが休んでいたこともあった。
みうソトチビのように仲睦まじくとはいかなくても、まあ相互不可侵でいるらしい。
と、思っていた。

この春あたりからキジロが昼にも来るようになり、不意の接触事故も数回。
この3年の間にサクラの警戒心が薄れてきたことあるのだろう。
小さな声ではあるが「ギャッ」と叫んだり「ミュウミュウ」と怯えたり。
サクラはひたすら逃げ、キジロも追いかけはしない。
まあ、大事に至ることも騒動になることもなかった。

やや、サクラがリビングの窓から覗いてる

しかしここにきて、雨日が多いせいかキジロが家裏に居座ることが多くなった。
同時にサクラの出番がめっきり減った。
そこでサクラのとった苦肉の策。
サクラは、庭側に現れるようになったのです。

かつてのルイのように、リビングや和室の外から中猫たちに挨拶するサクラ。
一番興味のありそうなのはちび太。
ニャーだってまんざらでもなさそう。
困ったのは保護者。何しろ庭側にご飯出すのは結構面倒臭い。
それに夜雨戸が閉まっているとサクラの声は殆ど聞こえないのです。

中のちび太にご挨拶

先日の朝、リードで外にいるニャーにご飯を出したところ、何とサクラが来て食べ始めた。
これにはさすがのニャーもちょっとおしおき。
「ギャッ」と叫んで逃げたサクラ、家裏ではキジロが食べてる最中でした。
その日は午後にまた恐る恐る食べに来たけど(勝手口)、自分の型が定まらないサクラです。

それにしても、当初は姿すら確認できなかったサクラが随分進歩したもんだ。
何より、少々のことには動じない度胸がついた。
この家は何があっても自分を見捨てないのだと理解してもらえたのだろうか。
そんな相互信頼が醸成したら、何よりです。

ニャーに気に入られたら鬼に金棒だけど・・

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