今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

心因性脱毛症

2023年03月22日 | ちび太
正式にはそんな呼称らしいですが、要はストレスハゲのことです。
ちび太は2度通院して、結局原因はストレスということになった。
精神安定剤も試したが効果なく、ストレスの元を改善するしかないという状況です。

そうは言っても、その要因を突き止めるのはたやすいことじゃない。
・ケンを追い始めたのはどうやら転化行動のようだ。
・オジンに怒られ続けたことは直接の要因じゃなさそう。
・”空腹ストレス”なんてのもあるらしいが、都度与えてみても改善しなかった。
・過度のグルーミングは一向に治まらず、ハゲはますます広がっている。
・診察した先生が言うように、やはり多頭化と関係がありそうだ。
今回は、ある「心当たり」について書き留めておこうと思います。

ちび太のケン追いは気分次第だが、最近は執拗になってきた
(左からケン、チキン、ちび太、シロキ;まだちび太のケン追いが始まる前)

昔、ハナテツくもの3匹時代、ハナは後から来た子猫たちの面倒をよく見た。
ハナはオジン部屋が大好きで、そこからベランダに出て日光浴するのが日課だった。
しかしくもが大人になるとオジン部屋を根城にし、ハナの出入りを拒むようになった。
結果、ハナはオジン部屋もベランダでの日光浴も諦めることとなり、
夜はオバンベッドでテツと一緒にオバンの両腕の中で寝ることになった。
でもくもは、オジン部屋以外ではいつもハナを慕っていた。

ちび太は超甘えん坊。だけどはにかみ屋で、他の猫がいると甘えてこない。
オジン部屋はもともとニャーの領域だったけど、いつしかちび太と共有するようになった。
ちび太がテリトリー意識に目覚め、ニャーを追い出すようになったのは昨年の夏頃から。
今では、ニャーはかつてのハナのようにオジン部屋を諦めました。
しかしその頃はもう1匹オジン部屋を共有する子がいて、それが滅法諦めが悪い。
チキンです。

かつてのオジンベッドは和気藹々の大混雑だったけど・・
(1年前の3月:手前からチキン、シロキ、ちび太、奥にニャー)

猫たちが保護者に甘えるには一応のルールがあって、他の猫が甘えているときは邪魔しない。
ちび太はもちろん他の子もしかり。かつて頂点に君臨していたニャーでさえそうだった。
しかし、チキンは他の猫が甘えている最中でも関係なし。
平気で重なるようにくっついてくるし、気が向けばオジン部屋にも居座る。
猫社会暗黙のルール無用の、新人類ならぬ新猫類なのです。
オジン部屋でちび太がイラついてもチキンは素知らぬ顔。
結局ちび太が自分で出ていくようになってしまった。

当時のちび太の記事で、何故(ちび太が)自分の部屋と決別したのか訝しがった。
最近、ちび太が意識しているのはチキンなのではないかと思うようになったのです。
チキンは存在感をどんどん増している。
ケンが誰かに脅かされると、兄貴分として労わる行動を見せたりする。
今やオジンの一番近くにいる存在。
ニャーはべったりタイプではないのでさほどでもないが、ちび太は面白くないのではないか。
そして、ケンへの八つ当たりが始まった。

ちび太が居場所を変えた理由のひとつ
ベット下のケンを見張るためだった(オバンベットにて)

当時オジンに怒られ続けたことが拍車をかけたかもしれない。
しかし今のちび太は、前のようにオジン部屋にいることも一緒に寝ることも増えてきた。
ただしチキンがオジンベットに来ると、イラついた声をあげて出て行ってしまう。
一方チキンはあくまでもくったくがない。そして人懐っこく猫懐っこい。
遊びたいときは誰かれなく追うけど、誰とでも平気でくっついて寝る。
物心つく前から当家で育ち、保護者を親と慕いまくる。
ちび太の代名詞だった「天真爛漫」は、今やチキンの枕詞になった。

今のところ、以上は自分の仮説にすぎません。
しかしちび太の状態を見ればのんびりしてはいられない。
落ち着いてはいるけど、身体のハゲは着実に広がっている。
このままだと顔と首以外はスフィンクスという無毛の猫さながらになりそうだ。
でも保護者としては、ひとつひとつ仮説を立ててつぶしていくしかないのです。
当面は、ちび太が本来の根城(オジンベッド)で安息できるように協力してあげようと思います。

リビングでは一緒にくつろぐチキンとちび太(手前はポニー)

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危険な賭け・再び

2023年03月18日 | ハチ(キジロ)
日が暮れて、朝からの冷雨がようやく止みました。東京の昼雨、大阪の夜雨は健在だ。
夜降リ出した雨が朝には止むなんて(天気予報通りなら)、関西地方の人たちが羨ましい限りです。
さて、今年は当ブログ猫達の厄年なんでしょうか。年初よりのご難が続きます。
今度はキジロ。前回記事(2/9)で"優等生"と書いたばかりなのに。

いたって手間のかからないキジロだったけど・・

キジロは1日1回大抵は晩に、たまに朝にも顔を出して2回食べます。
当住宅街に沿ったバス通り(交通量は多くない)の向こうに広がる草原の方からやって来る。
冬になるとひっつき虫(センダングサの種)をいっぱい身につけて来るので、
食べてる間に手で暖めがてらとってやってます。
今月はじめのこと。
顎下のひっつき虫をとっていたら、ボソッと皮膚のついた毛の束が落ちた。

顔を持ち上げて顎下を見ると、500円玉くらいの大きさで皮膚がえぐれて血が出ていた。
これはやられたかと最初は思った。
それにしてもそんなに簡単に喉元をやられるもんだろうか。
鉄条網をまたいで引っかかった、なんてことも考えられる。
本人(猫)は食欲もあるし元気そうなので、とりあえずしばらく抗生物質を投与することとした。
キジロは中からなら触れるが、病院に連れていくとなるとかなり大変だ。
常備薬が、また役に立った。

やがて胸元にも小さなえぐれが・・

ところがしばらくすると、今度は胸元に小さいけど同じようなえぐれができた。
顎下の大きなえぐれもそうだが、ぐじぐじしていて治りそうな気配がない。
1週間くらい経って、これはケガではないと確信。
7年前、ソトチビが患った'白癬 'という病気。要は皮膚糸状菌(真菌=カビ)による水虫の類だ。
当時はまったくの自己診断で、塗り薬が使えないので飲み薬を探しまくった。
そして海外の友人に頼んで購入してもらったのが「ニナゾール」という薬。
もともとは人間用のものだけど、1日1/6錠を数日投与して見事に治ったのでした。

顎下のえぐれと胸元のえぐれはほぼ乾いて来た

で、同じことをキジロに考えた。
しかし薬は冷蔵庫保管とはいえ7年前当時のもの。有効期限はとっくに切れてる。
かと言って何もしなければ、真菌は広がる一方だ。
ソトチビのとき以上の危険な賭け。決行することにした。
3日与えて2日休んで様子見て、また3日与えた。抗生物質の投与も続けました。
現在傷口はほぼ乾いたが、まだまだ赤く痛々しい。
ただ、キジロは一時落ちた食欲も復活して元気そのもの。
このまま様子をみて、再悪化しない限りニナゾールの投与は終了です。

今朝のキジロ、いたって元気です

注)
当時の記録は過去記事「危険な賭け(診断)」2016.11.22、「がんばれソトチビ~投薬開始~」2017.5.11参照下さい。
ニナゾールは内臓を害する副作用が懸念されるので長期使用は避ける、とあります。
薬事法では認められてないが個人輸入は可。今では輸入販売しているサイトもあります。
今回の内容はおススメできませんので、あくまでも自己責任での判断をお願いします。

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ノラの暮らしははかなくも、せつなくも

2023年03月16日 | その他・一見さん
ミーが忽然と姿を消しました。ミーの記事を書いた翌日(日曜日)のことです。
記事を書いた晩は例によって爆食い(缶詰2缶)してからSC内?の散歩に。
それからモドキやシンの分を出す。ただこの2匹は来たかどうかがわからない。
と言うのも戻ったミーが残りをきれいに平らげちゃうので。
しかしその翌朝は、モドキやシンが食べ残したまま。ミーの気配がなかった。

1日待って月曜の朝から、例の3点セットに確認をとってます。
清掃局、警察、愛護センター。事故事件の情報はない。
とは言え、事故で大怪我をしてどこかに隠れて養生、なんてこともあり得る。
そのまま朽ち果てて・・なんて悲しい例もかつて店にはありました。
SC内外の植栽帯や隠れそうなところをくまなく探したけどいなかった。
もっとも猫が本気で隠れたら、そう簡単には見つからないだろうけど。

写真写りが悪いので没にしたんだけど・・(本当はクリクリお目目です)

ミーが消息を絶ってから今日で5日目。
自分の意志で場所を変えたのか、あるいは戻れなくなったのか。
ココの見張りを嫌ったのか、人の通行(事務所への出入り)を嫌ったのか。
おかわり無制限の最高の場所を、ミーは後にしたようです。
人間社会で暮らすノラは人との関りを受け入れないと生きていけない。
ミーは、ダメだったということなのか。
ノラの哀しい宿命(さだめ)をまた垣間見た思いです。

こんなことならもっと写真撮っておけばよかった

8日間の短い付き合いだったけど、喪失感は意外と大きい。
ミーのいなくなった事務所周辺が妙に無機質に、静かに感じる。
こんな時自分は、あの言葉を思い出す。
ノラ保護を始めたばかりの頃、シャッポの突然の失踪に何ヶ月も足を棒にして探し回っているときに出会った言葉。
「出会いがあれば別れもある、シッポの生えた天使たち。」

ミーはこの店に来る前にも、誰かのお世話になっていたはず。
その人とお別れをしてこの店にやって来た。
そして今度はこの店とお別れして、出会った誰かにお世話されながら癒しまくるのに違いない。
ただただ、優しい人に出会うことを願うばかり。
ノラとの付き合いはこちらが受け身一方、願うことしかできないから。

ミーがいた頃の定位置で今も待ち続けるココ

いやいや、まだ過去形にするのは早いぞ。
レオだってココだって、5日以上いなくなって戻ってきたことがある。
モドキやカブキのように何ヶ月もいなくなって再来した子も多い。
それどころか、シンやミセミケは1年以上経って再会した。
この界隈は優しい家が多そうだから、意外と近くにいるのかもしれません。

ミー、また会おうな

コメント (2)
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エサをやるなは殺せと同じ・第8弾 ~偽善はもう許されない~

2023年03月14日 | シリーズ:エサをやるなは殺せと同じ
最近このカテゴリーでは怒り狂ってばかりで気が引けてます。
それでも書かずにはいられない。ノラたちのために。

当シリーズの前回記事(昨年11/19)で、長崎市で動物の愛護及び管理に関する条例が施行され餌やり禁止のごとき文言があったために餌やりさんが一斉に身を引いてしまい、多くのノラたちが痩せ衰えて餓死するノラも出て来たと伝えました。その時の担当者(動物愛護センターの所長さん)の言葉が「条例の理念が理解されてない、餌やり禁止がひとり歩きしている・・」と。いやいや違うでしょ、そう解釈するように書いているでしょ、というのが自分の指摘でした。

先月28日長崎市議会にこの問題がかけられたと長崎国際テレビが報じた。市長の殺処分0にしたい気持ちはわかる。しかし昨年7月に条例を施行して以来、餌をもらえなくなって餓死するノラ猫が増えたと今度はボランティア団体の代表が指摘。驚いたことに状況は未だに改善されてなかったのです。代表曰く、「餌を与えるなの言葉だけが先行して、条例が正しく理解されてない」と。どうやら正しい理解とは不妊化のことらしいが、「餌をあげて繁殖を繰り返すのは(悪い)人」とも言っている。つまりあなたも、餌をやるなと言ってるわけだよね。

こんなことでいいのでしょうか。ノラたちにとってはまさに生きるか死ぬかの問題なのに、揃いも揃ってあまりにも愚鈍すぎませんか?

お店とわが家で最後の2年半を過ごした天国のテンちゃん

「不幸なノラを増やさないために餌をやるな。」
今や役人やボランティア団体の誰もが言う決まり文句。今いるノラに子を産ませない、そこまではいい。それであれば餌をやるやらないに関わりなく不妊化手術を進めればいいのです。なのに餌をやるなということは? 子を産ませないためにその猫に死んでもらう(餓死させる)という以外に意味がありますか? 如何にも猫の味方、動物愛護の顔をしてその実殺処分よりも怖いことを平気で言う。これが偽善でなくて何なのか。

以前に紹介した、(広島県だったかの)ある市の条例改正案。
「餌はあげてもいいのです。道端でお腹をすかした痩せ細った子猫に出会ったら、どうぞ餌をあげて下さい。でもできたら、動物愛護団体などに連絡して下さい。そして、毎日何匹もの野良猫を集めて餌をあげたいときは、当市にはルールがあるのでしっかり守って下さい。」
これならお子さんにも通じ、情操教育にも役立ちますよね。

テンちゃんはお店の風景によく溶け込んでいた

何よりこうしたすべての話のおかしさは、猫捨て問題を餌やり問題にすり替えていることです。これも何度も言ってきたが、どのようなノラであってもそのルーツを辿れば間違いなく捨て猫にたどり着く。つまり猫捨て(飼い猫を野に放つこと)を防止しない限り、どんなに保護しても不妊手術してもノラの数は減らないのです。猫を捨てる人間を野放しにして、捨てられた猫を哀れと食べ物をあげる人間を非難する。餌やりさんを非難する人たちは、その餌やりさんよりも動物愛護の精神に欠けているということだ。どうして、一緒にノラたちを守ろうという姿勢がとれないのか。

同時に大事なことは、世の中のあらゆる猫捨て行為を糾弾すること。まるで古い慣習のような一般人の猫捨てのみならず、ブリーダーの大量遺棄、ペットショップの売れ残り猫を引き取る闇屋の存在。不都合な真実としてこれら人間のエゴに目を背ける限り、ノラ問題は解決しないことを肝に命じるべきなのです。この点では政治家や特にメディア人の不作為も大きい。この問題にどこかの番組が目覚めて先駆者となり、日本に、いや世界に大きな猫捨て禁止の波が沸き起こることが自分の願いです。もちろん対象は猫に限りません。人間に利用され、人間のエゴによって捨てられ無残に絶えていくすべての命が対象です。

テンちゃんは人に捨てられたが、人をこよなく愛し続けた

◆エサをやるなは殺せと同じ:シリーズ過去記事一覧
第7弾   エサをやるなは殺せと同じ「だから言ったじゃないの」 2022.11.19
第6弾   エサをやるなは殺せと同じ「殺処分か餓死か」2022.7.13
第5弾   エサをやるなは殺せと同じ「コメント欄に見る世相」2022.2.25
第4弾   エサをやるなは殺せと同じ「言葉の真相を暴く」2021.3.31
第3弾後編 エサをやるなは殺せと同じ「→ノラたちとの共存を目指して・番外編4」2020.8.31
第3弾前編 エサをやるなは殺せと同じ「→ノラたちとの共存を目指して・番外編3」2020.6.30
第2弾     エサをやるなは殺せと同じ「理屈で勝負の巻」2018.8.23
第1弾     雑感:エサをやるなは殺せと同じ 2017.6.30
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新顔子猫、ミーちゃん

2023年03月11日 | その他・一見さん
春は新猫の季節、当店にも早速やってきました。
まだ7,8ヶ月の子猫です。3度目ココの捕獲に失敗して諦めた前日のこと。
夜モドキが来る前に現れた。凄い大食漢だったがその日はあっさり消えた。
翌日ココ捕物失敗で落ち着かない折、スタッフがSC裏手を駆け巡る子猫を見た。
その夜子猫が来て缶詰2缶(モドキの5倍、シンの4倍)食べた。

SCの草むらを駆ける子猫(スタッフのビデオより)

その翌日からは昼間も子猫が店に見え隠れするのでココレオが落ち着かない。
レオはそれほどでもないけどココはかなり執着。見張りに余念がない。
子猫は事務所の床下に隠れる。
事務所の床下は大人の猫には入れない。
ココは終日事務所の周りで過ごすことになりました。

事務所床下に潜む

そんな状態がかれこれ5日、今も続いています。
子猫は店や周辺にいるので夜早く食べる。
なので十分食べさせてから出ないとモドキやシン用の置き餌が食べられてしまう。
で、どんどん与えていると、4日目の晩だか驚いたことに4缶食べた。
警戒心の強さから見てどうやら純粋なノラの子らしい。
彼(彼女)にとって、こんないい場所に巡り合うなんて幸運に違いない。

当初は警戒心強く人に姿を見せなかった

これまで春先に現れた子猫は多くない。
冬に親離れするノラの子は、人の手がなければまず生きていけないからだ。
チビやモドキにココ・・みんな強運の持ち主だ。
(※シャッポやレオも春先に来たけど、既に人のお世話になっていた。)
ただ、この子猫が落ち着くかどうかはこれからが勝負。
ちび太のストレスを診た先生は、わが家の頭数を減らすことを提案した。
少なくとも増やさない方がいいと。
でも、と言うことはもう保護できない?
懸念していたことが、現実になろうとしているのです。

ラック下に出たところをココ(手前)に睨まれる

とりあえずしばらくはこのまま見守ることに。
昼間は事務所の床下に隠れ、ココに見張られながら過ごす子猫くん。
たまに床下から出ようとしてココに睨まれ、ミーミー鳴いている。
ココはどういうつもりなのかわからないけど、攻撃するわけではなさそうだ。
夕食時になるとレオと一緒にさっさと屋内に入るので、子猫は開放される。
最近はだいぶ暖かくなって、夜になるとSC内を遠征しているようだ。
今朝はモドキ用の寝床に入っていたとか。
今年はモドキには無視されたけど、ひょんなことで役に立った。
外観はアメリカンショートヘアそのもの。ミーミー鳴くので名前はミーです。

今ではこっちの姿を見ても逃げなくなった

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