日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

"Un eroe borghese"他3本のイタリア映画DVDを見ました@高円寺ピアッツアイタリア

2020年03月07日 | イタリア映画・映画
"Un eroe borghese"他3本のイタリア映画DVDを見ました@高円寺ピアッツアイタリア


高円寺ピアッツアイタリアの月イチの「ローマ歴史講座」も もう23回目... だいぶわかるようになり いただいたプリントも早く読めるようになりました その回の皇帝について調べてから聞くと まとめも早くできますが それでも2日がかりです(^.^)

そしてこの頃はピアッツアイタリアにある本やイタリア語字幕のDVDも借りています
お正月には 若い頃に見た「1900年(Novecento)」上下巻も見ました

今回(カラカラ帝をやった回)借りたのは3本 「La bestia nel cuore」「l'amico di famiglia」そして「un eroe borghese」です

la bestia nel cuore」は Giovanna Mezzogiorno (あの「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(Vincere)」で ムッソリーニの愛人イーダ・ダルセルを演じた) 演じるSabinaは恋人との間に子供ができて 彼女自身の子どもの頃の悪夢の謎を解きに アメリカで教師をする兄のもとを訪れる その謎がようやく解け 恋人のもとにもどった彼女だが その秘密を知らずに恋人から浮気を打ち明けられ 臨月の彼女は家を出る 列車の中でたった一人破水して危機に陥るも ようやく助かる...という話です 

l'amico di famiglia」は Paolo Sorrentino監督作品
高利貸しの老人が若い女性に惚れて最後は...というストーリー 他の最近の映画にも出てきたきれいな女優さんたちがまた出ていて楽しめました(^.^)

     *      *      *

そして最後に見たのが 「Un eroe borghese」一番気に入りました セリフも最も早口で難解でしたが 熱心に聞き取りました ラブストーリーよりも社会派の作品の方が私はいいですね💛

マフィアのマネーロンダリングをしていたミケーレ・シンドーナ(Michele Sindona)というシチリアの銀行家の不正を暴き 最後は暗殺されたジォルジォ・アンブロゾーリ(Giorgio Ambrosoli) というミラノの弁護士の実話です 迫力がありました

1974年にイタリア警察の金融犯罪担当調査官に命じられ 妻と3人のまだ小さな子どもたちのいるアンブロゾーリは 同僚のちに友人となる財務警備隊(Guardia di Finanza)の准尉(maresciallo)の力を借りて ニューヨークのホテルから命令を下すシンドーナの不正を暴いてゆきますが 脅しの電話がかかってきてそれを録音したり 家族がそれこそアンブロゾーリの命の危険を心配したり...そしてとうとう凶弾に倒れます あっけない最後でした...

子どもたちもまだ小さいのに 党のためではなく国のために闘ったのですね またマフィアのはびこる実態も明らかにしてくれました

これは見ていて 同じくマフィアの凶弾に倒れた「運命に逆らったシチリアの少女」「マフィアは夏にしか殺らない」を思い出しました 多くの命がマフィアの凶弾によって失われたのですね

見る前にネットであらすじ 主人公とまわりの人間の相関関係 場所や年代などをチェックしておき イタリア語字幕で見ます 早口すぎて字幕も一部しかついてなかったけど 大枠で理解できて堪能できました 実在の人物なのでそのセリフも再現されており 貴重な記録ですね

アンブロゾーリ調査官暗殺(Wikioediaより抜粋)

1979年7月11日に かつて弁護士としてプリバータ・イタリアーナ銀行の清算人に指名され その後同行とバチカン銀行 アンブロシアーノ銀行の関係と その投資内容を調査するイタリア警察の金融犯罪担当調査官となっていたジョルジョ・アンブロゾーリが 自宅前で銃撃され暗殺された

その後イタリア当局は捜査を進め 1981年7月にはシンドーナがアンブロゾーリ調査官の暗殺をマフィアに依頼したと断定し シンドーナに逮捕状を出した (中略) その後イタリアに引き渡されたシンドーナは 1984年3月にアンブロゾーリ調査官の暗殺により懲役25年の判決を下され イタリア国内の刑務所に収監された


また次のセミナーに行ったら 何か借りてこようっと♪ 今回はカラカラ帝やったところなんだけど あと何回だろう...?

* イタリアでも学校が一斉休校となったそうです 早く収束することを祈るばかりです 


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