
『トゥッリオ・ペリーコリ展 ランゲ-風景のかけら-』開催のお知らせ(2016.5.14~6.4)&「自然とイマジネーション イタリア絵画のなかの風景」講演リポート@イタリア文化会館
久々に行ってきましたイタリア文化会館のイベント! 今回は風景画の展覧会と風景画についての講演会です:
トゥッリオ・ペリーコリは 文学作品の挿絵や文化人の肖像画などでイタリア内外で広く知られた画家 イラストレーターです
一方で 20年ほど前からは風景画にも本格的に取り組むようになり 今や肖像画と並んで ペリーコリの制作活動の中心となっています
本展では ピエモンテ州南部に位置し 2014年にイタリア50番目の世界遺産となったランゲ地域を描いた油彩画21点を展示します
バローロやバルバレスコといったイタリアを代表するワインを生み出す葡萄畑など その美しい自然景観を 独自の色彩とタッチで描いたペリーコリの作品を ぜひご堪能ください
日程: 2016年5月14日(土) - 2016年6月4日(土)・時間: 11時~18時
・会場: イタリア文化会館エキジビションホール
・主催: イタリア文化会館
・協力: FIAT(FCAジャパン株式会社)
※入場無料。
ペリーコリの油彩のタッチはキャンバスに厚い塊を四角くのせて 釘などで効果を入れてゆくという手法でかなり立体感を感じさせてくれます まるで風景パッチワークのようで見ていて楽しかった
ランゲ地方が2014年に50番目のイタリアの世界遺産に認定された記事は こちら
* * *
関連講演会「自然とイマジネーション イタリア絵画のなかの風景」講演に行ってきました(2016年5月17日火)
講師: クラウディオ・チェッリテッリ(ミラノ・ブレラ美術学院教授)
ミラノ・ブレラ美術学院の教授が帰国を翌日に控えてのこの講演会 美術に造詣の深いイタリア人も多く聞きに来られていました
ジォットから今日の現代美術に至るまでの風景画の変遷を 作品をひとつひとつ見ながら紹介してくださいました
ジォット アントネッロ・ダ・メッシーナ G.F.バルビエーリ(グエルチーノ) ジョヴァンニ・セガンティーニ ウンベルト・ボッチョーニ* ジャコモ・バッラ(車のスピードを描こうとした) ジョルジョ・ディ・キリコ ジョルジォ・モランディ オズヴァルド・リチーニ そしこの展覧会のトゥッリオ・ペリコリらの作品を紹介しながら 風景という主題は 現実の形態から空想の形態 自然の光の再現から視覚でははっきりと捉えられないもの 自然主義的なありかたから 内的ヴィジョンの共鳴へと移行し 風景がというひとつのジャンルを確立していったことを 丁寧に深く説明いただきました
風景画を描くというよりは 「絵画が風景になる」とでも言いましょうか
質疑応答では未来派(futurismo)についての質問があり 長い長い説明(未来派とファシズムは分けて考えるべき等々)をどうやって訳すのだろうかと(イタリア人同士だったので早口で長くなった)思っていたところ 的確にポイントをとらえて立派に訳されて 講師も驚き通訳の方に称賛の握手!! 芸術関係の通訳は専門用語も多岐にわたり大変と思いますが実に素晴らしいです!! 来てよかった~
詳しくは こちら
* ウンベルト・ボッチョーニのWikipediaのページにある写真を見たら イタリア文化会館入り口にある赤い像とそっくり!!これは未来派の作品をわざわざ日本に持ち帰ったそうですので もしかしたらこれがその...と驚きました!!
* 素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます
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久々に行ってきましたイタリア文化会館のイベント! 今回は風景画の展覧会と風景画についての講演会です:
トゥッリオ・ペリーコリは 文学作品の挿絵や文化人の肖像画などでイタリア内外で広く知られた画家 イラストレーターです
一方で 20年ほど前からは風景画にも本格的に取り組むようになり 今や肖像画と並んで ペリーコリの制作活動の中心となっています
本展では ピエモンテ州南部に位置し 2014年にイタリア50番目の世界遺産となったランゲ地域を描いた油彩画21点を展示します
バローロやバルバレスコといったイタリアを代表するワインを生み出す葡萄畑など その美しい自然景観を 独自の色彩とタッチで描いたペリーコリの作品を ぜひご堪能ください
日程: 2016年5月14日(土) - 2016年6月4日(土)・時間: 11時~18時
・会場: イタリア文化会館エキジビションホール
・主催: イタリア文化会館
・協力: FIAT(FCAジャパン株式会社)
※入場無料。
ペリーコリの油彩のタッチはキャンバスに厚い塊を四角くのせて 釘などで効果を入れてゆくという手法でかなり立体感を感じさせてくれます まるで風景パッチワークのようで見ていて楽しかった
ランゲ地方が2014年に50番目のイタリアの世界遺産に認定された記事は こちら
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関連講演会「自然とイマジネーション イタリア絵画のなかの風景」講演に行ってきました(2016年5月17日火)
講師: クラウディオ・チェッリテッリ(ミラノ・ブレラ美術学院教授)
ミラノ・ブレラ美術学院の教授が帰国を翌日に控えてのこの講演会 美術に造詣の深いイタリア人も多く聞きに来られていました
ジォットから今日の現代美術に至るまでの風景画の変遷を 作品をひとつひとつ見ながら紹介してくださいました
ジォット アントネッロ・ダ・メッシーナ G.F.バルビエーリ(グエルチーノ) ジョヴァンニ・セガンティーニ ウンベルト・ボッチョーニ* ジャコモ・バッラ(車のスピードを描こうとした) ジョルジョ・ディ・キリコ ジョルジォ・モランディ オズヴァルド・リチーニ そしこの展覧会のトゥッリオ・ペリコリらの作品を紹介しながら 風景という主題は 現実の形態から空想の形態 自然の光の再現から視覚でははっきりと捉えられないもの 自然主義的なありかたから 内的ヴィジョンの共鳴へと移行し 風景がというひとつのジャンルを確立していったことを 丁寧に深く説明いただきました
風景画を描くというよりは 「絵画が風景になる」とでも言いましょうか
質疑応答では未来派(futurismo)についての質問があり 長い長い説明(未来派とファシズムは分けて考えるべき等々)をどうやって訳すのだろうかと(イタリア人同士だったので早口で長くなった)思っていたところ 的確にポイントをとらえて立派に訳されて 講師も驚き通訳の方に称賛の握手!! 芸術関係の通訳は専門用語も多岐にわたり大変と思いますが実に素晴らしいです!! 来てよかった~
詳しくは こちら
* ウンベルト・ボッチョーニのWikipediaのページにある写真を見たら イタリア文化会館入り口にある赤い像とそっくり!!これは未来派の作品をわざわざ日本に持ち帰ったそうですので もしかしたらこれがその...と驚きました!!
* 素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます



