フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

感情と行動について

2020年09月06日 07時00分00秒 | 日々の出来事・雑記

感情をコントロールするのは不可能ではありません。

しかし、非常に難しい。というのも、感情は人間にとって原始的な機能だからです。

感情は脳の扁桃体という部分で作り出されます。そして神経がすごく発達している。

ヘビを見た瞬間に、すぐに怖いと感じないと逃げられないからです。

生存に関わっているから、スピード重視です。

この扁桃体の興奮を抑えるのが前頭前野です。これは、理性や論理に関わる脳の部分です。

この部分で、感情をコントロールするわけです。

しかし、感情のコントロールはかなり難しい。

だから、感情のコントロールを放棄して、感情的になったまま適切な行動をしようというのが、今日のテーマです。


これは「本番に強い子の育て方」という本に書かれていた方法です。

例えば、子供がサッカーの試合に出るとします。

いつもはすごくうまいのに本番になると緊張して、いつものプレーができないタイプの子供だとします。

普通は、緊張を和らげる方法を考えますよね。

しかし、そうではなくて、緊張してもいいんだと考えるわけです。

むしろ、自分の感情を自覚することに焦点を当てます。

感情をコントロールするのではなく、いま自分の感じてる感情を分析するわけです。

オッケー、わかった。いま緊張しています。そして、ビビっています。

その感情を持ったまま、行動してみるのです。

人間は緊張したり恐れていたりしていても、きちんと行動はできます。

もちろん、行動の良し悪しはありますが。

そして、緊張してもできたという成功体験を積み重ねることで、緊張が怖くなくなります。それが重要です。

自分は緊張した状況でも、ちゃんとできるんだという気持ちが、自己肯定感を生み出します。

感情をコントロールするのではなく、行動をコントロールするわけです。

これができると、不意打ちを食らって、動揺しても、きちんと行動できるようになります。

この考え方は、僕たちにも応用できますよね。

例えば、怒りです。

怒った気持ちをコントロールするのは難しい。

しかし、怒った状態で、穏やかに話すことは可能です。

感情をコントロールするのではなく、それを認めた上で、適切な行動をする。

そういうことを心がけると、色んな意味で有意義に人生を送れるでしょうね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする