アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

干しきのこと豆乳シチュー

2010-01-10 19:22:53 | 手作りのたべもの
 干し野菜が流行しています。私も時々干して使いますが、日当たりがあまりよくない私宅では、なかなか上手に干し上がりません。でも、薪ストーブを焚きだしてからは、ストーブのそばに置いて干しています。こうすれば、ごくごく簡単に干し上がるのです。

 なかでも干しシメジと干しマイタケは簡単にできます。いつでも使えるよう、せっせと作りためています。
 生のシメジやマイタケもずいぶんいい出しが出ますが、干したきのこの味は格別。ちょっともどして、出し汁も一緒に使います。

 きょうは、この干しきのこをつかって豆乳のホワイトシチューを作りました。ルーを作るためにバターを使いましたが、ほかには、動物性の食品は入れていません。スープの素も使っていません。でも、濃厚な味になりました。干しきのこの力です。
 りんごも入れたので、甘酸っぱい面白い味になりました。明日は、残ったシチューに白味噌を入れて、味をちょっと変えてみようと思います。
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カメムシの大発生と大雪

2010-01-10 13:10:12 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
 稲武は今朝も雪でした。今年の冬は例年になく、雪の多い年になりそうです。
  昨年秋、カメムシがあちこちで大量に発生しました。

 洗濯物を干しておくと、シャツの袖口やポケットから1匹や2匹はかならず落ちてきました。靴下の中からもよく現れました。しっかり調べないではくと、もぞもぞ動くものを指先に感じます。カメムシだな、とおもったらそうっと脱ぎます。そうしないで無理やり除こうとすると、悪臭を放ちます。カメムシにとっては、この悪臭が敵を倒す武器。昨秋は、この悪臭がしょっちゅうどこかで漂っていました。

 カメムシを見たのは稲武がはじめて。他地域から稲武に来た人はたいてい「稲武ではじめて見た」といいます。カーテンの陰や掃きだし窓のレールの溝のところに、じっととまっているのをよく見かけます。秋ぐちに出没するようになり、春にはすっかり姿を消します。

 くさいし、飛んでいるときはけっこう大きな羽音を出すので、うるさい存在ではあるのですが、とりたてて害はなく、見つけたらガムテープでくっつけて捨てる、という対処法で済ませてきました。

 それが昨秋から今冬にかけての大量発生は異常と思えるほど。お客のために布団を干してはたき、二つに折ってたたんでおき、いざ、敷こうと広げたら、カメムシがざっと10匹ほど張り付いていました。つぎに広げた布団もまた同じ。布団の上に四つんばいになり、ガムテープで退治しました。ガムテープがもったいないので、一枚で2,3匹捕りました。3枚の布団に、ざっと40匹はいたようです。

 このカメムシ大発生はうちだけではなく、稲武のあちこちで同じ状態だったようです。そのうち、こんな風聞が聞かれるようになりました。

 「カメムシの大発生した年の冬は、大雪になる」

 大発生が始まったころは、例年になく暖かい秋で、紅葉が1,2週間ほど遅れそう、と取りざたされていました。だから、この「カメムシの大発生=大雪」説は、なかば冗談交じりの時候の挨拶のように、交わされていました。

 ところが、この話をある人にしたら、彼女は「福島にいたとき、同じ話を聞いた」といいました。

 遠く福島でも同様の話があるなら、もしかしたらほんとにそういうことがあるかもしれません。「とにかく、冬が過ぎてみないことにはなんとも判断できないね」と、地元の人たちと言い合ったことでした。

 それが、このところ続く久しぶりの大雪。やはり、カメムシはなんらかの前触れを感じて、寒い冬でも全滅せず、一族?の何割かは何とか生き延びることができるよう、大量発生という事態を起こしたのかもしれません。

 写真は軒下に置いてあった薪の中にいたカメムシの群れ。じっとしています。仮死状態なのかもしれません。でも、暖かい部屋の中にいれると、急に活発になります。

 くさいだけでなく刺されると痛いこの虫、これだけいると、無視できない存在になりました。ガムテープでは追いつかなくなり、最近、稲武のあちこちの家庭でつかわれている手製のカメムシ捕獲容器をうちでも使い始めました。
 作り方はいたって簡単。ペットボトルを上から五分の一くらいのところで切り、上の部分をさかさまにして下の部分に重ねます。重ねたところにセロテープを貼り、中に洗剤や酢を入れます。
 
 カメムシを見つけたらボトルをすっと近づけ、中に入れます。いったん入り込んだカメムシはがんばって這い出ようとしますが這い出ることは無理。一巻の終わりです。この容器で、今冬は何匹捕ったことか! でも、生き延びるカメムシはこの何十倍もいるはず。春になったら山や畑でのびのび飛び回ることでしょう。

 ところで、このペットボトル改造カメムシ捕獲容器を見た名古屋の知人が、「あ、この容器、会社で掃除のおばさんたちが使ってるよ」といいました。掃除するためのスポンジを入れて、水を切っているのだそうです。いいアイデアです。私もやってみます。
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