アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

晩秋のアンティマキの場所

2012-11-22 16:00:26 | アンティマキの場所に生きる動植物
   朝夕、すっかり冷え込んできました。昨夕どんぐりの里付近の温度計は4度を指していました。暖房は欠かせなくなり、布団から出たくなくなる朝が続いています。

   さて、急激に温度が下がってきた稲武ですが、きのうのうちの裏庭のハナノキは、こんなにきれいな姿でした。樹形が、いかにも絵に描いた典型的な気の姿をしているため、カエデとはまた違う美しさがあります。

    でも、柿の葉は、今年なぜか紅葉しないまますべて散ってしまいました。黄色や茶、赤の中に黒い点々の入ったような複雑な色と柄の柿の紅葉、すきなのですが、ここ数年、あまり見かけません。いつのまにかすべてなくなってしまいます。

    草原と化したもと畑の中で、ブルーベリーがつる草に覆われて、そこここに立っています。鎌で蔓を切ってやると、まっかに紅葉した木が現れました。

    小ぶりの葉がかわいらしい。

    もと畑の中にはフェンネルも生き延びていました。今年は、種が落ちないうちに採取できました。食べてみると、香りが高くてしかも甘い!

    もっとハーブを育てたい。来年こそは本腰を入れて土いじりしようと、一面枯草のもと畑を眺めながら、またまた決意を新たにしました。
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今月の藍染め工房のワークショップに参加しました。

2012-11-22 11:26:46 | 草木染め
   18日の日曜日は、 岐阜県中津川市阿木のしずく地藍工房のワークショップ、最終日でした。このWSは、今年4月の種まきにはじまって、ほぼ毎月一回の開催。私が参加したのは6月から。この日で4回目の参加です。

   最終日はいよいよ藍染め。こちらが藍の工房です。

    WSに参加したのは5人。この5人が思い思いに模様をつけた手ぬぐいです。私のは一番右。

    最初に、布を薄い灰汁につけます。布の染まりをよくするための作業。灰汁はあたためたものを使います。

    こちらは、先月のWSで建てた藍の液。ちゃんと藍の華がひらいています。

    下の写真は、板締めした布を灰汁につけているところ。浮いてこないよう、重石をします。

    昼の休憩の後、いよいよ染めに。藍甕のなかに板締めした布をつけているところです。こちらの場合も、沈まないようざるをあらかじめ入れておき、布を入れたら、今度は浮いてこないようもう一つ別のざるで重石にします。この技、普通の草木染めでも使えそうです。

    壁に掛けられたこのざる、すっかり青く染まっています。なぜ染まっているのか、やっとこの日にわかりました。

     藍に染まった手。

     最初の染めは5分間。こんなに紺色になりました。藍の力が相当強い。インド藍の色とはだいぶ違います。

     5分染めたら、その後5分間空気にさらし、またその後染め液に。そして空気にさらし、また染めに。計3回繰り返します。そして水洗い。できました!

     上はそろばん玉のような柄になった板締め。下は、屏風だたみした布の上下に十字型の木切れを置き、長めの板で締めて作った模様です。

     5人の作品です。左から2番目が工房主の戸塚みきさん。彼女が持っているのは、私の手ぬぐいです。絞りで曲線を作ってみました。

    一晩水につけて洗って乾かした手ぬぐいがこちら。左端は3回目の染めを控えたため、ほんの少し薄くなっています。右端の模様も、2回目で輪ゴムを解きました。いろいろへたくそですが、自分の手で作った手ぬぐい、いとしい。

      藍染めした布は、一年間暗い場所に寝かせておきます。そうすると、藍が布に定着するのだそうです。早く使いたいけれど、我慢します。

      この日のしめくくりは、藍の種を焙じて淹れた藍茶と、戸塚さんが作った藍茶団子。どちらも香ばしくて、滋味を感じました。藍の葉は虫さされ、切傷、火傷、口内炎などの薬として昔から使われてきたのだそう。農民たちは、藍染めの衣服を着ることで、マムシやハチから身を守ったとも聞きます。種にも当然薬効があるそうで、私は今年、ぜひこのお茶を作ってみようと思っています。

      ところで、藍液作りに使うのは、石灰、木灰、純米酒、ふすま。環境に負担を掛けないものばかりです。そして、藍の液は、何度も調節して染められるのですが、そのうち染める力がなくなります。そうなったら、畑にまき、次の年のための肥やしにします。 

    「種まきに始まり、藍染めに終わるこのWSは、私が工房を立ち上げたときに、一番やりたいと思っていた講習会です。土に始まり、土に還る藍染め作業は、毎年つながっていきます。土や水を汚さず、自然の美しさと大切さを感じてもらえるとうれしい」と、戸塚は語ります。 

    来年は、たくさんの藍を育てて、すくも作りまではできないとおもいますが、生葉や乾燥葉での染めを、ぜひともやりたいと思っています。たのしいWSでした!

        



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