アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

食べかけの柿

2012-11-16 01:09:18 | アンティマキの場所に生きる動植物
    家の、入り口近くにハチヤ柿の木があるのですが、今年はほとんど実がならなくて、昨日見たときはたった2個が、赤く色づいているきりでした。

    ところが、きょう、柿の木近くの地面に、下半分だけ実がが落ちているではありませんか。木からただ落ちたのではない証拠に、すぐ近くにかけらがひとつ転がっています。かけらというより、皮をかじり取ったのでしょう。

     サルの仕業だな、とおもって、柿の木の真下あたりを見回すと、ありました!

     2個め。柿の葉に埋もれていて分かりにくかったのですが、やはり下半分だけです。かけらも2,3片散らばっています。

      木の下には大きな睡蓮鉢の割れたのを置いているのですが、その、穴になったような場所にも1個。これも、下半分です。

       柿の葉の上の皮。葉に開いている穴はなんでしょう。虫食いでしょうか。人の顔に見えます。

      今年は柿が不作だとか。たった2個と私は思っていましたが、実は3個あった柿の実、もうこれで終わりです。まだ熟柿にはなっていなかったから、色づいてはいてもたぶん渋かったはず。だから、先のほう半分しか食べなかったのだと思います。もう少し待って、全部食べたらもっとおなかの足しになったろうに。

     動物は、トウモロコシでもイネでも果実でも、おいしいときをよく知っているとききます。もしかしたら、サルは、まだ食べごろでないと分かっていても、空腹に耐えかねてつい食べてしまったのかもしれません。最近、上の畑にも現れているし、下の林からは鳴き声が聞こえてきます。けっしてかわいいとはいいがたいサルですが、柿の渋さにがっかりしたサルの気持ちを想像すると、ちょっとかわいそうになります。
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どんぐりの粉と椿油

2012-11-14 17:18:52 | たべもの
   先日の福蔵寺のご縁市のとき、碧南の松原孝史さんからどんぐりの粉をいただきました。

   彼は、豊森なりわい塾の方で、ご縁市のときはたいてい隣り合わせのお店になります。彼は、碧南の浜辺の防風林になっている椿の実から油を絞って、椿油を作っています。この椿油は、さらさらしていて気持ちがいいので、私は、髪だけでなく顔にも塗っています。

   さて、その松原さんがくださったどんぐり粉はこれです。

    椿と同じく、防風林として植えられているマテバシイの粉だそう。写真右の小さな実がそれ。粉はうっすら茶色がかっています。

    どんぐりを粉にするのは、あくがあって大変だろうと思ったら、マテバシイならあく抜きの必要がないとのこと。さっとゆでてからペンチで皮をむき、ミキサーで粉にしてから乾燥。でも、乾燥しても早く使わないとかびてしまうので、こちらは冷凍しておいたものだそう。

     なめてみると、ほのかに甘い。

     松原さんが作ったクッキーをいただきました。小麦粉とどんぐり粉がほぼ半々。ぜいたくなクッキーです。香ばしかった。縄文人の常食だったというどんぐり。縄文クッキーの主成分もどんぐりだったとおもいます。

     さて、この貴重などんぐり粉、どんなお菓子にしようか、しばらく悩みそうです。
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まいにちブルーベリーのお米

2012-11-14 16:29:08 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   私は、焼き菓子やパン、草木染め製品を、地元の道の駅の直売所・どんぐり横丁においています。それで、横丁には2日に1回は訪れるのですが、納品や返品の受け取りだけではなく、買物場所としても、とてもよく利用しています。

   年々にぎやかになり活気を呈しているどんぐり横丁。でも、前から私が不満に思っていたことがあります。

   それは、野菜や加工品は、個人の生産者の名前で出荷できるのに、お米に関してのみ、農協一括のミネアサヒという品種しか扱っていないことです。もち米や米粉はOKなのに、です。

   近隣の直売所、たとえば、車で10分ほどでいける、設楽町のアグリステーションなぐらでは、個々の農家のお米がいろいろ並べてあります。その中には、無農薬有機農法のお米もあり、その米の存在を知ってから、私は、大桑の筒井重之さんのお米が足りないときに買って食べています。

    どんぐり横丁より小規模の直売所でもやれるのに、横丁では、米に関してはなぜか自在さが欠けています。それで、これまで、生産者の一人としてアンケートなどに答える機会のあるとき、そのことについて何度も意見を書いたのですが、納得の行く回答をもらったことはありませんでした。

    ところがつい最近、友人の石橋徹さんから、長いこと交渉を続けた結果、やっと試験的に販売を許された、と聞きました。そして、きょう、彼のお米を横丁で買ってきました。彼は、稲武のブルーベリー園・まいにちブルーベリーの園主です。

     品種はミネハルカ。筒井重之さんの栽培しているお米と同じです。ミネアサヒよりももっと寒冷地で育てやすいよう品種改良されたもので、イモチ病に強いのだとか。そのミネハルカを除草剤を一回まくだけの栽培法で育てました。

   ところで、石橋さんのお米は1本ずつ手植えしています。普通は数本まとめて田植え機で植えるのだそうですが、彼はあえて1本植えに。細い苗が1本だけでは、倒れるのではないかとおもうのですが、そんなことはないのだそう。

    1本の領分が広いので十分根を張り、夏には、苗と苗の間の空いた部分が見えなくなるほど成長します。先日、そのようすを写真で見せてもらいました。数本まとめて植えた場合と遜色ないくらいよく育っています。米の袋にも、写真が印刷されています。

    そして秋にははざかけ。2反の田んぼのうち、1反は、彼一人ではざかけしたそうです。苦労して育て、苦労して販売許可を取った彼のお米、食べるのが楽しみです。数に限りがありそうなので、お求めになりたい方はお早めに。

    
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つるリンドウ

2012-11-14 15:38:08 | アンティマキの場所に生きる動植物
  今年も、ガレージのすぐそば、山側の崖下に、つるリンドウが花を咲かせました。
  
   毎年同じ場所に、ひそかに咲く花。1年間、忘れているのですが、咲くとうれしい。今年はひときわ紫色が冴えているように思います。

   今年は、すぐ近くでも見つけました。車の通る場所なので、なるべくつるを上に引き上げてやりました。

   さきほど稲武は、突然雹が降りました。頭に当って痛かった。今年は雪が早いかもしれないと、気になっています。
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豆腐屋しろの油揚げ

2012-11-13 23:42:59 | たべもの
   しばらく前から、私は、稲武の友人たちと、瀬戸市の豆腐屋さん・しろの商品をほぼ月1回の割りで共同購入しています。

   この豆腐屋さんとは、グリーンママンの朝市や福蔵寺のご縁市でたびたびご一緒するかおなじみ。先日のご縁市でもお目にかかり、豆腐と揚げを買いました。

   さてそのおり、店主の山内さんからこんな話を聞きました。

   彼は最近、油揚げを揚げるときに使う菜種油を、圧搾菜種油に替えました。すると、これまで、大量の油揚げを揚げるたびに必ずといっていいほど油酔いしていたのがまったくなくなり、かえって香ばしい香りに、いい気分になるようになったのだとか。

   油の値段は、これまでのものの2倍もするそうなのですが、揚げている人がまず気持ちよくなる油とは、すばらしい。

   その夜さっそく、前夜のおでんの残りの汁に、山内さんの揚げを入れてみました。

   もともと厚い揚げなのですが、汁で膨らんだこの揚げ、まるでがんもどきみたいな味がしました。その翌日、今度はすし揚げに切れ目を入れて、卵を落とし楊枝に止めて福袋風にしました。先日、どんぐり横丁で売っている揚げで作ったばかりのおでん種です(コチラ→)。
   食べてみました。こちらの揚げ、食感が、どんぐり横丁のものとはかなり違っていました。柔らかい!ふわっとしている! 卵との一体感は、すばらしい。

   油がいいからかどうか、前の揚げを同じような料理にしたことがないのでわからないのですが、どこまでが卵でどこからが揚げかわからないくらい。どんぐり横丁の揚げで感動していたけれど、こちらもかなりのすぐれもの。さすが、山内さんの油揚げです。今度はいなりずしを作ってみたい!

   

   
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タカドヤ湿地の風景

2012-11-13 22:42:54 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
稲武地区黒田のタカドヤ湿地に、初めていってみました。

   うちからだと、蓬莱泉の稲武吟醸工房のちょっと向う、水別峠の交差点を左に曲ります。しばらく行くと、T字路に。標識どおり、右に曲ります。

    紅葉のトンネルをぬけると下に降りる道らしい、なだらかな坂があります。そこを下りると、タカドヤの湿地帯。

   沼や湿地を囲むように作られた細い道の両側に、赤や黄色に色づいたカエデが見事な姿を見せています。落葉も色とりどりです。

   このあたり一帯は、愛知県の国定公園。だから、だと思うのですが、クリやホオなどの広葉樹と、スギやヒノキの常緑樹が入り混じって、雑木林を作っています。こういう林は見ていて飽きません。稲武では珍しい場所です。

    湿地の上に、歩道が作られています。木でできているのですが、上に網が張ってあります。滑らないように、それと、ちょっとくらい木が朽ちても足が挟まれないように、という配慮なのでしょう。歩きやすかった。小道は、ふかふかのじゅうたんみたい。

     水鏡にうつる紅葉もいい。

     たぶん、蘆原。煙っているように見えます。

     車の通る道方面を撮ったところ。後ろの山の向うには、黒田ダムがある方向だと思います。

     幻想的。こんな素敵な場所が稲武にあるなんて知らなかった。最近、有志が集まって整備して、散策路を作ったとか。いいことしてくれました。

     平日の午後3時。人影はまばらなので、落ち着いてゆっくり見物できました。気持ちよかった。

     ところで、この場所は、車道から眺めていても、なにか看板があるわけではないので、はっきり特定できません。わたしは、もっと奥のほうに目指す湿地帯があるのかしらとおもって、初め素通りしてしまいました。

    途中から巾の狭い地道になり、ついに行き止まりに。Uターンはなんとかできましたが、クマやイノシシに出会うのではないかと、ちょっと緊張しました。「タカドヤ湿地」の標識からはすぐ。仮設トイレがあるところあたりに車を止めるのがよさそうです。あと数日は、この美しさが続きそうです。
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今朝の紅葉

2012-11-13 10:09:15 | アンティマキの場所に生きる動植物
   うちの南側のイタヤカエデです。かなり色づいてきました。でも、下のほうの葉は黄色。このまま黄色で終わるのか赤にそのうち変わるのか、わかりません。こういういろいろな色があるのがいい。

    紅葉の美しさにも新緑のすがすがしさもに、こちらにくるまではさして気がつきませんでした。いまは、どちらも、じっと見ていると涙が溢れるときもあるくらい、感動します。よその土地とは色の冴え方が違うのか、単に私が年をとり、感傷的になっただけなのかわかりませんが。

    ついでに、おわりかけのトマトの写真を。もうすっかりなくなったと思っていたのに、この間久しぶりに植わっている場所に行ったら、はぜた実がたくさん転がっていました。まだ無事なのがいくつかあったので採取。この赤色、心なしか旬の頃より濃いような気がします。

   
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福蔵寺ご縁市終わりました。

2012-11-12 18:37:01 | イベント記録
   昨日11日(日)、豊田市旭地区の福蔵寺で、m-easy主催のご縁市が開かれました。昨年5月に始まったこの市、わたしは初回から欠かさず参加しています。

   顔なじみになった出店者に加えて、新しい方々も。朝から、小さな山寺が賑わいを見せています。

   でも、お昼から冷たい雨が降り始めました。ご縁市で雨が振るのは初めてのこと。おまけに寒い! たくさん着て行ったつもりなのに、足りなかった。

   あいにくの雨のせいか寒さのせいか、お客様はいつもより少なかったのですが、顔なじみになった方々にお会いできてうれしかった。とくに、お小遣いのなかから迷うことなく穀物クッキーを選んでくれる小学生の姉弟や、たびたび試食しに訪れる小さな男の子に、また会えて幸せでした。

  この日は、はじめて助っ人になってくれたYさんが一緒。おかげで、いつもよりゆっくりお店を見て回れました。

   買ったものは次の通り。豆腐屋しろの豆腐と揚げ、玄米おかゆパン、福住さんの野菜包子、米粉たこ焼き、m-easyとてくてく農園と梅の家の野菜、万古焼きの急須(500円!)、それにもんぺなど。

   急須は、骨董や古道具も扱う梅の家のブースに並べてありました。40,50年前の急須だそうで新品。大きめの急須がほしかったので、ちょうどよかった。気に入ったものが安く手に入って、うれしい。ところで、急須の蓋を包んであった紙は、漫画雑誌をちぎったもの。よく見たら、「巨人の星」でした。

   もんぺは、先日の足助夢里まつりの野良着ファッションショーで、何人かの若い人たちがはいていたのと同じ型。茶色で、生地も形も気に入りました。今度の掛川のイベントにはいていくつもりです。 

   ご縁市は来年4月の終りか5月のはじめに再開。今年もそろそろ山里の冬篭りがはじまります。 
  
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大好きなおでん種

2012-11-10 21:43:52 | 手作りのたべもの
    おでんがおいしい季節になりました。うちは、先日来、おでんを食べ続けています。種を変え、だし汁をあらたに仕立てては、毎日の夕飯の(ときには昼ごはんの)副食になっています。

    おでんといえばジャガイモ、ダイコン(あまり好きではなかったのですが、最近おでんのダイコンのおいしさに少しだけ目覚めました)、こんにゃく、それにゆで卵。と、私は思っていますが、ゆで卵にまさるともおとらない種がこれ。卵詰め油揚げ。

    このおでん種は、京都にいたとき、ある豆腐屋さんに教えてもらったもの。いわば、簡単な福袋なのですが、卵にも揚げにも味がよくしみたところが、なんともおいしい。ゆで卵だと、はふはふして咽喉が詰まりそうになることもありますが、こちらはちゃんと水気があるので、大丈夫。

    きょうは、どんぐり横丁で買ったネバーランドの大杉豆腐の油揚げを半分に切って、上矢作地区のらんらんの自然卵を割りほぐしたのを入れました。この油揚げ、前にも書きましたが、2枚で420円という高い品物。たま~に買いますが、おでん種にしたのは初めてです。

    予想通り、分厚い油揚げと卵が合体したところに、おでんの汁がたっぷり含まれて、おいしい! 安物の薄い揚げだと、卵に揚げが負けますが、こちらは、両方が立派に主張していて相乗効果抜群です。4個作ったので、あしたまだ家人と1個ずつ食べられます。うれしい。

        
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あしたは福蔵寺ご縁市

2012-11-10 21:13:18 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   あした、11月11日(日)は、豊田市旭地区の福蔵寺で、m-easy主催のご縁市が開かれます。アンティマキは、初回から参加していて、今回も出店。夕方、準備が終わりました。いつものイベントより早めに終り、今ほっとしているところ。下の写真は、味噌&クルミパンです。久々の登場です。おいしそうに焼けました!

   ほかに持って行く商品は、ジャムサンドスコーン、クルミ黒糖スコーン、カカオニブスコーン、穀物クッキー4種、ハーブ入りフォカッチャ、小豆パン、チーズとハーブのパン、それにおからのガトーショコラです。イベントの詳細は以下のとおりです。

  *日時;11月11日(日)10時から2時ころまで
  *場所:豊田市旭地区福蔵寺 豊田市大田町蟹田6
  *問い合わせ;m-easy ℡0565-68-3025

   
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