こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

ここまで落ちると、お中元には使えない

2009年07月03日 21時29分42秒 | Weblog
スーパーでは、値下げ競争が繰り返されていて、お米もその中に含まれてしまっているが、それとは別に、売れなくて値下がりしてしまっている産地があるのだ。

2ヶ月ほど前に、「地元のコメは地盤沈下で危機的状況にある」といった、異例の「自己批判」をしし、「地元コシヒカリの評判に安住する一方で、他産地が必死に努力してきた」「いま対策を打たないと、際限のない縮小スパイラルに陥る」と反省の弁を言っている産地で、最近スーパーに行ったときに、「あれっ」と感じるほどの低価格でお米を売っている産地といえば、ピンとくる人もいるだろう。

そう、あの最大の米どころの新潟県なのだ。

自分のブログでも、消費者に恥かしくて売れないほどの低品質のお米があると、何度か書いているが、その自分に対する甘さが、新潟コシヒカリを売れない米にしてしまい、このままだと膨大な数量が、今年の秋の新米の時期となっても売れ残ってしまうという、最低の状況を作ってしまったのだ。

新潟コシヒカリというと、他の産地のお米よりは割高だが、品質が良いし美味しいお米だというイメージがあるが、現在スーパーなどで売られている新潟コシヒカリには、既にその面影はなく、5kg1980円という特売価格になってしまっているのである。

今は丁度お中元の時期で、お米を贈る人も多いのだけれど、この価格でスーパーで販売されていると、とてもではないがお中元には使用することが出来ないので、せっかく販売が延びる時期であるのに、販売数量は伸びないだろう。

他の産地のお米は、ほぼ完売となり始めている中で、唯一、膨大な売れ残りとなる新潟県としては、背に腹は変えられないのだろうけど、あまりにも惨めな末路だな。
だから、新潟県の現状に危機感を持っていた「佐渡」や「妙高」などが、新潟の名前に頼らない独自ブランドを目指しているのだ。

なのに相変わらず、独自ブランドを目指している地域に対する、JAからの締め付けや嫌がらせは続いている。

どこまでも、愚かな・・・
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新しいブランド米の名前が決まった。

2009年07月03日 20時37分55秒 | Weblog
このごろブログの中で頻繁に登場している「高知県長岡郡本山町の棚田ヒノヒカリ」の、正式なブランド名が、昨晩、協議会の中で決まった。

ブランド名を決めるにあたっては、生産者だけでなく、地元の学生などからも広く募集して、50弱の名前が集まったのだが、その中から、既に似ている名前があるものなどを削除していった結果、半分程度が最終候補に残っていた。

その中から、さらに、この「棚田ヒノヒカリ」のイメージに合うものを絞り込みながら選んでいった結果、「土佐 天空の郷」と決まり、さらなる展開も考えて、もう一つの名前も、今回の中から決めた。

「土佐 天空の郷」の「土佐」は、高知県の土佐のお米であることを現し、「天空」は、急斜面を空へと続いている棚田であることと、その最も上部にある水田から見渡す風景は、まさに空に浮かんでいるように見えることを教え、「郷」は、その棚田が集まっていて、その棚田のほとんどでお米が作られていて、今もシッカリと生活が息づいているいることを現している。

米袋のデザインなどは、まだまだこれからとなるが、このお米にとって最も大切な、ブランド名は決まった。
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アンケートへの協力、ありがとうございます

2009年07月03日 20時06分04秒 | Weblog
 今朝の9時過ぎに、1~2日に実施された、山形県の新品種「つや姫」のパッケージを決めるアンケートが無事に終わったとお礼の電話が入った。

週末などのように、来店のお客様の多い日では無い、普段の日の実施だったし、米袋のデザインを決めるという、今までに前例が無い試みだったため、正直不安があったのだが、嬉しいことに、200名ほどのお客様から、アンケートを頂けたそうだ。

細かく比較すると違いはあるのだが、お米は産地や品種を言ったとしても、基本的には同じで、楕円で白い色をしているだけなので、お米にとって、名前と米袋のデザインは、非常に重要なのである。

もしも似たような名前だと、お客様がその名前をうる覚えだったりすると、違うお米を選んでしまうこともあるし、最初から違う品種の名前で覚えてしまうことがある。
米袋は、親しみやすさ・見た目の覚えやすさ・手の取りやすさ(購入のしやすさ)などもあるし、産地からメッセージでもあるので、安易に考えることはタブーなのである。

だから山形県は、この新品種を大切に考えているからこそ、アンケートを実施したのだ。
今日の午後くらいから、アンケートの集計を始めていると思うが、どんな結果が出るか、とても楽しみである。
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