Suzunobu project Riceは、生産者のお米が売れれば良いというものでは無く、地域が一体となってブランド米を目指して、地域全体が元気になることを考えていた。
なので、ブランド米として成長していくスピードが落ちないように、ブランド価値が空中分解しないように、ブランド米の計画や修正がスムーズで素早く反映できるようにと、取引する米卸を、あえて1か所に絞り込んでいた。
ブランド米として成長しようとしているそのお米が、自分が知らないうちに、自分とは違うルートで流通して、自分たちとは関係ないところで販売されてしまったとしたら、自分としては、その地域のブランド米としての成長を「諦めるしかない」。
自分が関与できないところで、自分の責任問題が出るのは納得できないし、そんなところに対して、自分のノウハウを使うつもりは無いからである。
ブランド米としての基準は、自分と産地で作り上げたもの。
しかし、産地としては、「基準が同じであれば、ブランド名は同じで、米袋も同じ」と、安易に考えてしまう。
なので、どこの流通に流しても、ブランド価値は保たれると考えてしまう。
でも、消費地流通は、そんなに単純ではない。
仲の良い流通もあれば、仲の悪い流通もある。
敵対関係の流通もある。
だから、自分が作っているブランド米は、米卸が指定されている。
産地にブランド米を作るために行ったときにも、このトラブルは避けるようにと、何度も言っていた。
1年もたっていないのに、もうすっかり忘れてしまったのだろう。
伸びると思ったていた産地なのに・・・・
バカすぎるな。