17時50分、PC2を出発。いよいよ麦草峠越えに入る。R152の上り坂がゆるゆると続き、ここまで179キロ走ってきた脚には結構応えるものがある。
辺りは既に暗くなってしまった。時折通る車のヘッドライトに路面が照らされありがたいがやはり飛ばしてくる鉄の塊は怖い。むしろ、真っ暗になっても自分のHL520が映しだしてくれる静かな路面の方がありがたいかな? 大自然の夜の息吹もあちらこちらから聞こえてくる。秋なんだなぁ~、なんのこっちゃ(^^;
やがてR299へ入る。ふぉ~これがあの299なんだ!真っ暗な先にはそれ相当の坂道が待っているはずなんだけど、真っ暗なおかげで目の前の坂道は実感できない。ただひたすら黙々とペダルを踏みしめてゆく。もちろんF26×R27でね(^-^)v
299は車が比較的通るので得体の知れない生物に対する恐怖感はない。これだけでもありがたいことなのか・・・・・。期待していた満点の星空は残念ながら中途半端な月明かりとうす曇のおかげで何も見えないじゃないの、残念。
2組4名のブルベライダー達が下っていった。どういうことなの?
ここはペンションが多数あるのだろうか?「予約制会席料理旅館」とかオサレな宿泊施設がたくさんある。時折、若い男女たちが楽しそうに野外BBQをやっている。うん、ちょっとビビらせてやろう!気分転換も兼ね、得体の知れない雄たけび「フェーンフェーン」とあげてみたりする。どーだ ( ̄━ + ̄)
やがて、辺りの気温がぐぐっと低くなってきて、停車すると寒い・・・・、下りに入ると身に応えそうだ。
右に左にヘアピンカーブを繰り返しだいぶ上がって来ただろうか、一台の車がオーバーヒートして止まっていた。この後、この車は湘南自転車オヤジの行く先はるか前で停車してエンジンを冷やし、こちらが抜くとまたはるか前方で停車しエンジンのご機嫌をとっている。こちらにしては非常に目障りなんだよな。気を利かせてワタシの後ろで停車しなさい!!
稜線が目の前に迫ってきた21時15分、やっと麦草峠に立つことができた。自宅からここまで206+21キロ自走できたことに、もの凄く感激!やればできるじゃん!
ふと道端に目をやると明かりをつけた未確認物体が横たわっておりビビりまくる。「noahponさん?」 その声はtakaさん、相当お疲れのようでご苦労さまです。時間を告げると30分で佐久まで下らないとマズイらしい。先行してもらい1分差でスタート。
直線はなんとか速度を上げることができるが、コーナーはやはり慎重にならざるを得ない。結局、R141に出た時点でPC3のクローズ時間まであと15分(@@;
ここからは走りにはしりましたぞ~。30キロをキープ!PC3にざざざ-と赤唐辛子号とともに休憩中のライダーたちの前を通過したら皆さん驚いていたようだ。そのままフェンスにつっこんでしまったかと思ったそうだ。
急いで買いものをしレシートを受けてチェックすると、22時15分。クローズまで5分という際どい時間であった。これからは信州路。きっとこの貯金はマイナスになるんだろうな。覚悟を決めてかからなければならない。しかし、そう思うともの凄く気持ちが楽になってきた。
続く・・・