SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

モエレ沼TT S3

2015-08-31 13:43:46 | 自転車

「モエレ沼タイムトライアル」去年はS4で表彰台に乗った大会だったので、今年も去年のタイムを更新する意気込みで臨んだ大会でしたが、去年は先輩たちの教えを忠実に守ってペース配分して良い結果が出たにも関わらず、出たとこ勝負の一発狙いで玉砕してしまいました。

帰宅して早速本日のレースのデータをPCに読み込んで分析してみました。

今年のデータ(出力と速度のグラフ)

去年のデータ(出力と速度のグラフ)

今年のレースでは、スタートから第一コーナーまでと第二コーナーまでの区間でパワーを出し過ぎ、ケイデンスも全体的に自分の得意なケイデンス(80付近)より10以上オーバー(90以上)してしまったことが重なって、第三コーナーを曲がってから下りきったところで完全に脚が終わってしまい、そのあとはゴールまで400Wに届かない低出力でした。
「出力配分およびケイデンスの選択ミス」によって後半まで足を残せませんでした。

スタート直後は写真の雰囲気からもわかるように、「踏みすぎないように」と注意しながら冷静にスタートしていましたが、冷静だったのはここまで。...
追い風でスタートからスピードが乗るのでシフトアップをしないまま(上から5枚目)第一コーナーを理想的なラインでクリアし、そのままのスピード感を維持しようとして、せっかく追加したTTバー先端のシフターを活かすことなくケイデンスを高く保ったまま第2コーナーまで走ってしまいました。これが最初の間違い。
そのまま第2コーナーを回ったところで強烈な向かい風に無理をして回していた脚がたれはじめ、それでもスピード感を維持したくて頑張って回してしまいました。これが二つ目の間違い。
第3コーナーをクリアした直後の下りでバイクが不安定になるのをおそれてTTバーを握るのが遅れ、ケイデンスが高いままだったのでギア飛びをおそれてシフトアップも遅れ、ケイデンスを回しきってしまったためシフトアップしても力強く踏むことができません。
第4コーナーまでの区間では「300W」という1.3kmのTT中とは思えない信じられない数字も見えてしまい、ここで心が折れました。
最後の直線はなんとか頑張って踏んだものの、時すでに遅し…。

データは自分に現実を叩きつけてくれます。
今回、自分の単位時間あたりの限界出力とケイデンスは、トレーニング時と変わらず、レース時のアドレナリン効果も短時間高強度には関係なかったようです。
レースになると楽しくてついつい先頭に出て集団のスピードアップを試みたり、少し飛び出して遊んでみたりしてしまうのですが、登り区間やゴール前に脚を残せず自らの首を絞めているだけなのは自分のパワーデータを考えてみれば自明なこと。
「大人のレース運びをしなければ。」と誓うのはレース直後だけで、レースになると忘れてしまって楽しく走ることだけ優先しているという同じ事の繰り返しからそろそろ卒業しなければ・・・と思ってみるものの、それじゃまったく面白くないので、やっぱり大人にはなれそうもありません。


第6回 ニセコ花園ヒルクライム S3

2015-08-04 11:17:30 | 自転車

第一回から毎回連続出場させていただいている「ニセコ花園ヒルクライム」に出場しました。

リザルトは確認せず完走証も受け取らずに札幌に戻ってきたため、現時点で自分の公式リザルトは不明ですが、春からコンディションが上がってなかったことを考えると、徐々に戻ってきているのかなと実感した大会でした。

朝4時に起きて朝食(いつもの「おはぎ」)を食べて、軽量化を完了し、5:00に自宅を出発。
大会終了後に自走で札幌まで戻ってくるうという会社の後輩をピックアップして倶知安までおよそ2時間。
天気が良く、羊蹄山も綺麗に頂上まで見ることができました。
気温が高く蒸し暑いのかと思っていましたが、それほど蒸し暑い事は無く、さわやかなヒルクライム日和でした。

受付を済ませ山頂で受け取る荷物を預けた後にGOKISOのブースを見ていると、「山の神」森本選手がふんわりとした雰囲気のオーラをまといながら登場。
「あ、森本さん。こんにちわ。」と声をかけると、気さくに「どうもどうも。」と応えてくれました。
森本選手は腰から上が細かったです。

駐車場に戻ってteam pandaの皆さんと、会社の後輩とで少し上までウオームアップに出ました。
突然、「プシュ~」という音を出して、コンクリート工場の手前あたりでIさんのタイヤがパンク。
コンチネンタル・スーパーソニックという決戦用の薄くて細いタイヤにVittoriaのラテックスチューブという仕様だったためか、ホイールの耐えられる最高気圧まで空気を詰めていたためか、たまたまとがった物を踏んでしまったのか。
パンクは不運でしたが、幸運にもすぐに奥様の車が到着してフロアポンプを入手できたため、パンク修理はスムーズに完了しました。

スタート地点に戻ってから出走サインを書いて、バイクを並べました。
第一スタートグループということで、少しだけ誇らしい気持ちになりました。

今回のバイクは、AVEDIO VENUS01にホイールがENVEのクリンチャーでした。
特別に軽量化は意識していませんが、7kg台だろうと思います。
もっともっと本気を出して自己ベストの大幅な更新を狙うのであれば、ZIPP303を使うべきでしたが、自分にはレースでのパワーデータの方が大切なので、あえて重たいENVEクリンチャー with PowerTapを履きました。

スタートして農業高校前まではパレードで、スピードもそれほど速くなく落ち着いた走行でした。
計測開始ポイントを過ぎてスピードアップしましたが、エリートとS2が前にいる割には、例年と比べても特に速かったという印象は受けませんでした。
コンクリート工場を過ぎたあたりから少しずつ登りの勾配が強くなってゆきますので、選手間の速度差が出てきますが、ここはスピードを維持したままうまく集団を抜けることができたと思います。

今回は、道が細くなるまではフロントはアウター、リアは23までで走ることにしていましたが、道が細くなってからもしばらくはアウター(ただしリアは25)のままでした。
そのためか、心拍は160まで上がらず、近くの選手達とおしゃべりしながら(「今年は毛虫が見当たりませんね~」とか、他愛もない話。)登る余裕がありました。自己ベストを目指すのであれば、そんな余裕を持っていてはいけないのかもしれませんが、これ以上ペースを上げたら急速に疲労するギリギリだったのかもしれません。

自分の周りの選手たちがS2やS3の選手ばかりだからだったのか、集団密度が低いあたりで走っていたからなのかもしれませんが、今回のレースでは一部の大学生を除いて、ふらついたり、やたらに斜行する等のマナーの悪い選手はおらず、全行程を気持ち良く走る事ができました。

「残り5km」までが短く感じたのもつかの間、そこからが長かったですが、もうダメ・・・というほどのきつさでもなく、もっとも勾配がきついといわれている黄色と黒の縞々のガードレールが出てくるあたりも、座る位置を前に変えて前のめりになって重心を変えることでうまく対応できたと思います。

残り2kmから徐々にペースを上げて、後続に追い抜かれないように頑張ってゴールしました。最後は追い風だったのかもしれません。

公式リザルトはまだわかりませんが、自分のサイコンではわずかに自己ベストのはずです。
平均出力は250W、ノーマライズドパワーは256Wでしたし、ゴール後にひどくゼエゼエ苦しくもなかったので、追い込みが足りなかったようです。
それでも、10min~30minのピークパワーは更新できたので、現時点でのベストなワークだったと言えるでしょう。

ゴール後はチームのみなさんや知り合いの皆さんとお話しし、「山の神」の森本さんと記念写真を撮ったりして少しゆっくりしてから、ミルク工房を目指して爽快なダウンヒルを楽しみました。ダウンヒルの様子を動画撮影し、短く予告編風にまとめてみましたので、よろしかったらご覧ください。
https://youtu.be/BlFZuXaoXPQ

倶知安に戻って、車でミルク工房に戻って家族へのお土産を買って札幌に戻りました。
天気も良く、知り合いともたくさんお話しできて、楽しい一日でした。
来年もぜひとも参加できればと考えています。