7月14日~15日に行われた「苫小牧2DAYSエンデューロ」の8時間3人の部に参加した。
メンバーは2013年道新杯S5チャンピオンの「パワーライダー」ちゃじさん、様々なスポーツを愛する「進撃のヒルクライマー」こと会社の後輩、そして自分の3名。
目標は優勝して参加費相当の賞金をゲットする事。
朝4:00に起きて、軽量化を完了して、後輩を迎えに行って高速道路で会場へ向かった。
高規格道路をそのまま進まずに、36号線沿いのコンビニで氷を購入したのが間違いだった。
大きな試験場なので、走っていれば看板もあるだろうし、近くを通ればわかるはずと思っていたのだけど、どこまで走ってもそれらしき場所にたどり着けない。それもそのはず高規格道路の北側を走っていたのだから。
CPチームの美しい女性も道に迷っていたようで地図看板を確認していた。
ようやくスマホで場所を確認できて、細くて目立たない道を進んだ。
すでに何組かが到着して準備していた。
自分たちも所定のピットに荷物を置いて自転車を組み立て始めたのだが、周りの雰囲気が自分たちと違うことに気がついた。
我々には日除けがなかったのだ。
他の参加者達は、テントやタープを張って直射日光を遮って快適にくつろいでいたが、我々は椅子とレジャーシートの上で直射日光にさらされていた。
同じ8時間3名のグループにはもう1チームの参加があり、高校生のチームらしかった。
「高校生に負ける訳にはいかない」とメラメラと燃え上がる闘争心を押さえ切れずに食欲に走った。(笑)
道央道の降り口を間違えて苫小牧へ行ってしまっていたちゃじさんも無事に合流し、ようやくチームメンバーが揃った。
僕らは「大人」なので、落ち着いてマイペースであることを装っていた。
内心は「ぼろ負けしたらどうしよう・・・だって高校生だぜ。回復力が全然違うじゃん。」ドキドキ・・・という情けないものだった。
それでもスタートが近づいてきたら、「オヤジ(2名)と本物のヒルクライマー(登山家)の底力を見せてやる!!」とネガティブな気持ちは消えていた。
スタートは「進撃のヒルクライマー」。
柄にもなく緊張していたようだが、スタートしたら天性のアスリート魂が黙っていられなくなったようで、先頭を牽いてピット前を通過した。
この勇士を見せられたオヤジ二人が燃えない訳がない。
ここから、我がチームの合い言葉は「牽いて牽いて牽きまくれ!!」になった。
チームの作戦は「3周全力で牽いて交代」というパターン。
他のチームは一人一人が長く走ってバトンタッチのタイムロスを最小限に抑える作戦のようだった。
2番手の僕はバイクとホイールとウエアはエアロを意識し、エアロバーまで装着していたので単なるロードレーサーに負ける訳にはいかなかった。
3周維持できる出力の最大値を探りながら300W前後で走り続けた。
後ろに誰がついていようと気にせず、前に走者が見えたら抜き去る事だけを考えて、前へ前へ進んだ。
3番手の「パワーライダー」も力強いペダリングで安定した速度で周回を重ねた。
「進撃のヒルクライマー」は疲れを知らないかのごとく、自分の出番では毎回全力を尽くしていた。それでも、次の出番までには回復していたのだからさすがという他ない。
自分の出番が4回目になってくると、さすがに3周すべてを300W以上で走り続ける事はできなくなってきた。
エネルギー不足なのか、筋力不足なのか?
しかし、太陽も高くなり暑さも厳しくなってきたこの頃から、自分の出番が待ち遠しくなり、力を出し尽くして走り終えると、これまでにない気持ち良さを感じるようになってきた。走り終える度に「疲れた~」ではなく「気持ちいい~」を連発していた。
強がっている訳ではなく、本当に気持ちよかったのだ。
バイクから降りてもしばらくの間ダラダラと垂れ落ちる汗がアスファルトの上ですぐに乾いてしまうくらい暑かった。
日焼けのダメージは関係なかった。逆に陽の光は僕らにエネルギーを与えてくれた。
「もっと走りたい」との気持ちからどんどん食べ物と飲み物を詰め込んだ。
エリートクラスの選手はさすがに速かった。
後ろにつけばもっとたくさん周回を重ねる事ができたかもしれない。
しかし、我々はそれを許さなかった。
真後ろにつくことはせず、左右に数メートルずれて走り続けた。
しかし、我々は他の自転車選手をリスペクトすることを忘れていなかった。
大きくて速い選手。あきらかに我々よりも速い選手がいれば、その選手の後ろについて走りを観察し、すぐさま先頭を交代してその選手が先頭に出てくるまで前を引き続けた。走り終わったらお互いに手を挙げて互いの健闘を称えあった。
そこにリスペクトがある。
自分のために利用するだけではなく、利用される、競争の中にもギブアンドテイクが存在する微妙なバランスの上に成り立っているのがロードレース。
互いのリスペクトなしでは、なにも生み出す事はできない。
結果は3人8時間のクラスで2位・・・そもそも2組しか参加していなかったのだけど。
1位は高校生のグループ。彼らとは1周の差だった。
彼らはエリート選手の後ろに付き続けていたので、もっと周回数が多いと思っていたのだけど。
自分の出番出ないときに補給をしっかりとることができた。
なかでも「パイナップル」は美味しかった。
このレース会場で陽除けタープがなかったのは我々のチームだけ。
ものすごく陽に焼けてしまった。
とてもいい天気で、気持ちよかった。
走っている間、苦しかったけど楽しかった。
また、こんな耐久レースがあったら出場したい。
メンバーは2013年道新杯S5チャンピオンの「パワーライダー」ちゃじさん、様々なスポーツを愛する「進撃のヒルクライマー」こと会社の後輩、そして自分の3名。
目標は優勝して参加費相当の賞金をゲットする事。
朝4:00に起きて、軽量化を完了して、後輩を迎えに行って高速道路で会場へ向かった。
高規格道路をそのまま進まずに、36号線沿いのコンビニで氷を購入したのが間違いだった。
大きな試験場なので、走っていれば看板もあるだろうし、近くを通ればわかるはずと思っていたのだけど、どこまで走ってもそれらしき場所にたどり着けない。それもそのはず高規格道路の北側を走っていたのだから。
CPチームの美しい女性も道に迷っていたようで地図看板を確認していた。
ようやくスマホで場所を確認できて、細くて目立たない道を進んだ。
すでに何組かが到着して準備していた。
自分たちも所定のピットに荷物を置いて自転車を組み立て始めたのだが、周りの雰囲気が自分たちと違うことに気がついた。
我々には日除けがなかったのだ。
他の参加者達は、テントやタープを張って直射日光を遮って快適にくつろいでいたが、我々は椅子とレジャーシートの上で直射日光にさらされていた。
同じ8時間3名のグループにはもう1チームの参加があり、高校生のチームらしかった。
「高校生に負ける訳にはいかない」とメラメラと燃え上がる闘争心を押さえ切れずに食欲に走った。(笑)
道央道の降り口を間違えて苫小牧へ行ってしまっていたちゃじさんも無事に合流し、ようやくチームメンバーが揃った。
僕らは「大人」なので、落ち着いてマイペースであることを装っていた。
内心は「ぼろ負けしたらどうしよう・・・だって高校生だぜ。回復力が全然違うじゃん。」ドキドキ・・・という情けないものだった。
それでもスタートが近づいてきたら、「オヤジ(2名)と本物のヒルクライマー(登山家)の底力を見せてやる!!」とネガティブな気持ちは消えていた。
スタートは「進撃のヒルクライマー」。
柄にもなく緊張していたようだが、スタートしたら天性のアスリート魂が黙っていられなくなったようで、先頭を牽いてピット前を通過した。
この勇士を見せられたオヤジ二人が燃えない訳がない。
ここから、我がチームの合い言葉は「牽いて牽いて牽きまくれ!!」になった。
チームの作戦は「3周全力で牽いて交代」というパターン。
他のチームは一人一人が長く走ってバトンタッチのタイムロスを最小限に抑える作戦のようだった。
2番手の僕はバイクとホイールとウエアはエアロを意識し、エアロバーまで装着していたので単なるロードレーサーに負ける訳にはいかなかった。
3周維持できる出力の最大値を探りながら300W前後で走り続けた。
後ろに誰がついていようと気にせず、前に走者が見えたら抜き去る事だけを考えて、前へ前へ進んだ。
3番手の「パワーライダー」も力強いペダリングで安定した速度で周回を重ねた。
「進撃のヒルクライマー」は疲れを知らないかのごとく、自分の出番では毎回全力を尽くしていた。それでも、次の出番までには回復していたのだからさすがという他ない。
自分の出番が4回目になってくると、さすがに3周すべてを300W以上で走り続ける事はできなくなってきた。
エネルギー不足なのか、筋力不足なのか?
しかし、太陽も高くなり暑さも厳しくなってきたこの頃から、自分の出番が待ち遠しくなり、力を出し尽くして走り終えると、これまでにない気持ち良さを感じるようになってきた。走り終える度に「疲れた~」ではなく「気持ちいい~」を連発していた。
強がっている訳ではなく、本当に気持ちよかったのだ。
バイクから降りてもしばらくの間ダラダラと垂れ落ちる汗がアスファルトの上ですぐに乾いてしまうくらい暑かった。
日焼けのダメージは関係なかった。逆に陽の光は僕らにエネルギーを与えてくれた。
「もっと走りたい」との気持ちからどんどん食べ物と飲み物を詰め込んだ。
エリートクラスの選手はさすがに速かった。
後ろにつけばもっとたくさん周回を重ねる事ができたかもしれない。
しかし、我々はそれを許さなかった。
真後ろにつくことはせず、左右に数メートルずれて走り続けた。
しかし、我々は他の自転車選手をリスペクトすることを忘れていなかった。
大きくて速い選手。あきらかに我々よりも速い選手がいれば、その選手の後ろについて走りを観察し、すぐさま先頭を交代してその選手が先頭に出てくるまで前を引き続けた。走り終わったらお互いに手を挙げて互いの健闘を称えあった。
そこにリスペクトがある。
自分のために利用するだけではなく、利用される、競争の中にもギブアンドテイクが存在する微妙なバランスの上に成り立っているのがロードレース。
互いのリスペクトなしでは、なにも生み出す事はできない。
結果は3人8時間のクラスで2位・・・そもそも2組しか参加していなかったのだけど。
1位は高校生のグループ。彼らとは1周の差だった。
彼らはエリート選手の後ろに付き続けていたので、もっと周回数が多いと思っていたのだけど。
自分の出番出ないときに補給をしっかりとることができた。
なかでも「パイナップル」は美味しかった。
このレース会場で陽除けタープがなかったのは我々のチームだけ。
ものすごく陽に焼けてしまった。
とてもいい天気で、気持ちよかった。
走っている間、苦しかったけど楽しかった。
また、こんな耐久レースがあったら出場したい。