今年もニセコクラシックに参加させていただきました。
7/6(土)にタイムトライアル、7/7(日)に140㎞ロードレースでした。
もうコースは走り慣れているので試走はせずに、地元のマイコース(サンパーク周回)で調整を続けていましたが、6/30(日)に練習から帰宅してシャワーを浴びていると寒気を感じ、念のため葛根湯を飲んで昼からベッドで寝て回復を期待しましたが、夜に体温を測ったら37.1℃。平熱が35度台の自分にとってはかなりキツイ発熱でした。
ニセコクラシックの1週間前に発熱してしまい、コンディションが大きく落ちてしまうのはしょうがないので、とにかく出走を優先して7/1(月)から一切バイクに乗らず、食べて寝るだけの生活でニセコクラシックをむかえました。
7/5(金)になっても熱は下がらず、頭痛と腹痛を抱えたまま現地入りし、受付とTTコースの試走を済ませ、同行のチームメイトと倶知安市内の中華料理屋さんで夕食・・・食欲はあるので、なんとかなりそうな気がしました。
風邪薬を飲んで早めに布団に入り回復を願いましたが、枕が低すぎるのと布団の柔らかさになれず、しかも、イナーメのピンクオイルでマッサージした脚がほてってしまい、なかなか寝付けないまま朝を迎えました。
朝になっても頭痛と腹痛は続いており、熱っぽさも残ったままでしたが、TTは13㎞なので意を決して出走することにしました。
宿から車でTT会場近くの出場者駐車場まで移動し、知り合いとあいさつを交わしつつ、自分の出走時間に合わせてウオームアップを行い、最後にイナーメのCXを塗り込んでスタート地点へ自走で移動したところ、あの三船さんが自分の前走者だったこともあって、出走前の選手控え所で、お話をすることができました。どんな方にでも気さくに応対してくださる紳士な方でした。
三船さんによると、TTバーがあれば1㎞あたり3秒速く、ディスクホイールがあれば1㎞あたり3秒速く、TT用スペシャルバイクがあればさらに1㎞あたり3秒速くなるとのお話をされていて、そんな三船さんは今回は完全なノーマルロードバイクでした。
その3秒も、鍛え抜かれた選手同士を比較した場合の3秒なのだろうとチームメイトが言っていて、それもそうだなと共感しました。自分が機材をそろえたとしても、タイムは変わらないだろうと思います。
しっかりとしたスタート台の上から勢いを付けてTTがスタート!
スタートから2㎞ほどのアップダウンのある直線でしたが、三船さんはもう見えません(笑)
前半は追い風気味なのですが、突っ込み過ぎないように抑えながらアップダウンや交差点カーブをこなし巡行を続けました。半分くらいのところで前走者を追い越しましたが、残り5㎞あたりで2人に追い越され、なんとか離されまいとついてゆこうとするのですが、いっぱいいっぱいで、結局2人追い越して2人に追い越されて、ゴール前まギアをかけることもできずヘロヘロでゴール。
とりあえず、無事に完走できたことに感謝して会場から駐車場に戻りました。
駐車場でチームメイトと交流し、チームのヒルクラ女王のTT出走を応援に、炎天下の中、スタート地点まで歩いて移動しましたが、これがよくなかったみたいで、頭痛と体のだるさがMaxに・・・。
倶知安市内で昼食を食べて宿に戻り、風呂で汗を流して、部屋でぐったりと横になっていましたが、TTで張りを感じた足をケアしてもらうために、無料のフィジオサービスへよろよろと移動し、マッサージとテーピングを施術してもらいました。
毎年お世話になっているからか、名前を覚えてくれていてびっくりしました。
夜は宿の前でBBQで楽しく過ごしました。
食べ過ぎたので、せっかく落とした体重が・・・(笑)
夜は風邪薬を飲んで早々に布団に入り、4時ころまでぐっすり眠ることができました。
朝起きて頭痛と腹痛が少し楽になっていると感じましたが、薬の効果だったのかもしれません。スタート地点で出走を待っている間に、どんどん頭痛と腹痛がひどくなり、顔色が青白くなってきていることを知り合いから指摘され、完走できるのか心配になっていました。
そんな心配をよそに、レースは若い年代からのスタートで始まり、30秒おきに各年代カテゴリー毎のスタートが切られ、自分のグループは最終グループでのスタートでした。
去年と違って、花園に向かう途中の道ですべてのカテゴリーが合体して大きな集団となって花園への登りに入り、途中でリアルスタートが切られました。(リアルスタートがいつだったのかわかりませんでしたが、集団が加速したので始まったんだなと認識しました。)
いつも花園への登りがとてもきつく感じて、ここで大きく遅れてしまうのですが、体調のわりに、それほどきつくもなく淡々と登りをこなしてヒルクライムコースへと入り、もっともスピードの出る下り区間へと突入しました。
下り区間は慎重に前の選手に合わせてブレーキをかけながら安全に下りました。
下り切ってからの老古美の駐車場までの区間を足切タイムを気にしながらアップダウンをこなし、去年とほぼ同じ時間で駐車場を通過しました。
そのまま緩い登りが続くパノラマラインを登り、途中で強い向かい風に苦しみながらも集団でまとまって神仙沼駐車場をクリア。こちらも去年とほぼ同じ時間でしたので、体調が悪いながらも完走できる希望がわいてきました。
しかし、去年までと決定的に違うのは、パノラマラインの登りの途中で既に脚が攣っていたことです。これまでは足が攣ったのは黄金温泉補給処を過ぎてからの1段目の坂を登り切った後の辺りだったのですが、まだ半分も走っていないパノラマラインで攣ってしまったことは大きな不安材料でした。
下り切ってからの蘭越までの平坦を単独または少人数で走りたくないので、神仙沼駐車場から下りが始まる区間までの間に前の集団に追いつくためにかなりの足を使ってしまいましたが、下りは体重を活かしてほとんど踏まなくても他の選手たちよりも楽に下ることができました。
下り切ってから最初の補給処でスポドリを受け取り、補給のためにバラバラになった集団から前の集団にジョイントしようと知り合いの選手たちと必死に前を追いますが、なかなか追いつけずに諦めかけたところで、海への直線道路へ右折したところで追い風を感じ、後先考えずに全力で踏んで海に出る頃に前の集団に追いつくことができました。
もう脚はピクピクと細かい痙攣を繰り返していましたので、無理せず集団に潜んでいようと考えていましたが、海からの折り返しは強い向かい風だったため、集団の速度は上がらず、スピードアップしようと前に出ても、ローテーションは前の5名くらいでしか回せず、大幅にペースダウンしたまま新見の登りに入りました。
新見への登りでは抜かれることはあっても抜くことはほとんどなかった区間で、登り区間に入ったとたんに左右からざざ~っと音を立てて追い抜かれてきましたが、今年は逆で、抜くことがほとんどで抜かれることがほとんどないままピークまで登れ、日の出交点の関門も問題なく去年よりも早い時間でクリアすることができました。周りの選手たちが登りの苦手な選手達だったのでしょうか。
しかし、日の出交点からの下りは踏むこともできず、ほぼ攣ったまま無理矢理動かしてきた太腿の内側にピクピクとした痙攣を感じながら足をとめて下ることしかできませんでした。
黄金温泉の補給処で水とジェルを受け取り、一気に流し込んで、心理的に最も厳しい直登区間に入りました。
まっすぐなキツイ登りがずっと見えていて、どこまで登れば終わりなのかが見えず、心理的に嫌になってしまう区間です。
そんな直登も心を無にして(笑)淡々とこなし、ピークからの下りで脚を休め、橋の下をくぐって、最後の短い登り(これがまたキツイ)も心を無にして(笑)淡々とこなし、パークゴルフ場前の関門をクリアして、比羅夫へあと5㎞の看板を確認して完走を確信しました。
ここから先は、ただペダルを回すだけで、周りの選手のカテゴリーは気にせずに、とにかく距離をこなすことだけを考えて近づいてくるゴールだけをイメージしてペダルを回し続けました。
ゴンドラ坂をヘロヘロと登り、比羅夫坂への連絡通路をヘコヘコと登り、比羅夫坂の100mはギアをかけることもできずにシッティングのままゆるりとゴールしました。
体調が悪い中でも自己ベストのタイムでのゴールで驚きました。
全力を振り絞ったのか?と聞かれると、そうではなかったのですが、精いっぱいの内容だったと思います。
宿に戻って風呂で汗を流して、チーム集合写真を撮影して解散しました。
いつもの「ミルク工房」でお土産を買って、のんびり札幌へ戻りました。
帰宅してすぐに日焼け対策でスイカを食べていると、子供が帰宅して、まだ16:30というのに「スシロー」へ夕食に行くとのこと・・・スイカでお腹いっぱいだったので、5皿くらいしか食べられず・・・(笑)
それでも、スイーツは別腹で、帰宅してから、きのとやさんの「丸ごと桃」を食べて幸せでした。
「走り切れるわけない」と別世界の話のように感じていたニセコクラシックの140㎞を2016年から4回連続で参加させていただいて、なんとか4回とも完走することができましたが、今回が一番きつかったです。
このレポートを書いている時点で、まだ発熱が続いており、病院に行こうか迷っているところです。週末のMTBレースと翌週のサロベツのためにも早く回復しておきたいのですが。