SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

脚を「使い切る」ということ

2012-09-30 09:07:38 | 自転車
自転車トレーニングの教本「自転車競技のためのフィロソフィー」を入手して読んでいる。

その中で何度か登場するフレーズに「脚を使い切る」という部分がある。
まだちゃんと理解していないのだけど、根性とか努力とか精神面の問題ではなくて、人間のエネルギー供給システムの能力向上を効率よく進めるためには、トレーニングで「脚を使い切る」ことが重要なのかもしれないと感じている。
それが毎日だと、我々オヤジは回復が間に合わないので、現実的には週に一回が限界かな。

これまでに、「脚を使い切った」ことってあるのか?と思い返してみると、ほとんど思い当たらない・・・。
なんだかんだいって、セーブしていたのだと思う。
でも、脚を使い切る以前に心肺能力が足りなくて追い込めなかったというのが本当のところなのかもしれない。

自分の自転車は既にシーズンオフ。
元々屋外で走ることは少ないのだけど、残るシーズンは気楽に屋外を走ってみよう。
冬の間は、「脚を使い切る」ことを意識してトレーニングしたいけど、できないな、きっと。(笑)


3分間のマックスパワー

2012-09-27 18:18:51 | 自転車
ツールド北海道のロードレースを走ってみて感じたことは、常に高出力を出すことができればよいのは当然なのだが、そんなことは無理なので、限定された範囲で高出力を維持する能力を鍛えれば、勝負に絡めるようになるのではないか、ということ。

今回のロードレースでは、この限定された範囲を「3分間」だと感じた。
自分のトレーニングは、ほとんどがFTP付近を30分程度維持する内容であって、3分間とか5分間などの短い時間だけ高い出力を維持するようなトレーニングはほとんどやってきていない。
ある程度の長い時間にそこそこの出力を維持することに関してはトレーニングされているが、短い時間に高い出力を維持することはまったくトレーニングされていない。そこが弱点なのだと思う。

きついけど、インターバルやるか。


ブレーキシュー

2012-09-25 12:46:09 | 自転車
ツールド北海道市民レースは雨のレースだった。
ブレーキのあたり面もカーボンのホイールを雨天で使用するのは初めてだったので、「ブレーキが効かない」ことに対する恐怖心は大きかった。
使用したブレーキシューは、DURAのカーボンホイール用の茶色っぽいタイプ。
結果から言うと、まったく問題なくブレーキが効いた。

そもそも、グッとブレーキレバーを握ったのが白金ゴルフ場からの下りを下りきって右折する場所でオーバーランしそうになった1回だけだったので、「効いた」と断言してしまってよいのかどうか不安なところだが、集団内でのたび重なる減速にも遅れずに対応できたし、とてもコントローラブルだった。
それもそのはず、路面が濡れていた区間や降雨の区間では、積極的に軽くブレーキレバーを握ってホイーに付着していた水分を飛ばしていたのだから。
そのせいなのか、今回の走行でかなりシューが擦り減ってしまった。
予備のブレーキシューを買ってあるのだけど、Zipp純正のシュー・・・これは「効かない」という噂が・・・。

ブレーキシューは、どのくらいの頻度で交換するものなのだろう?
自分は走行距離の8割以上が屋内のローラーなので、ブレーキを握る機会が少ない。
2年に一回かな?


一区切りついた

2012-09-24 13:46:59 | 自転車
10年以上前に事故で壊れた膝のリハビリのために始めた自転車。
途中で再度膝を痛めてしまい、自転車は部屋の中で埃をかぶっていた。
元々スポーツが好きで、野球、サッカー、バドミントン、マラソン等、いろいろ身体を動かすことが楽しかった。
子供が生まれたこともあって、ほとんどスポーツをすることはなくなっていた。
そんなときに、自転車に誘ってくれたのがkuribo師匠。
初めての支笏湖線は雨で途中で引き返すことになってしまったけども、途中まででも辛くてたいへんだった。
これをきっかけに、自転車にのめり込んで、何度も支笏湖まで走った。
はじめは60分を切ることがぎりぎりだったけども、徐々に記録が伸びてゆくのが楽しかった。

最初はアンカーのクロモリバイクだったので、下り坂でフロントフォークの弱さに不安を感じ、TREKのMadone 5.9SLを手に入れた。
軽さにも驚いたが、下りでの安定感に驚いたとともに、もっと速く走りたいと思うようになった。
支笏湖線で55分を切った時はうれしかった。
その後も徐々に記録を伸ばし、現在の支笏湖線の自己ベストは51:30。

少しは走れるようになってきたと感じていたが、もう怪我は負いたくないと強く思っていたため、レースに出ようという気はまったくなかった。
自分がどこまで遠くへ、どこまで速く走れるのか、試すためにブルベに参加させてもらい、200kmと300kmであれば、なんとか走れるようになった。
ブルベでの競争相手は自分。もくもくと一人で走ることも楽しかった。

3年前にニセコでヒルクライムレースが開催されることになり、興味を持った。
ヒルクライムレースなら、落車の危険もロードレースほど高くないし、時間も短く終わるので、自分でもレースを楽しめそうだと第一回目の大会から参加させてもらい、自分の目標のひとつになった。
ヒルクライムの練習のために手稲山を登ることがあるが、いまだに30分を切ることができない。

今年の6月に開催された300kmブルベでクリート角度の調整ミスで膝が痛み出し、DNFしようと思ったが、一緒に走ってくれた「ちゃじさん」がしばらく前を曳いてくれたおかげで完走することができた。
このときに、他の人と一緒に走ることの面白さ楽しさに気付き、発想が飛びすぎかもしれないが、究極の集団走行であるロードレースで走ることに興味がわいた。
何度か躊躇しながらも、ツールド北海道の市民ロードレースにエントリーした。

正直いって、完走できるのか、足切りされるのではないか、不安ばかりだった。
膝の大怪我は手術して完治したとはいえ、スクリューが入ったままの膝は違和感も痛みも出ることがあり、不安がないわけではなかった。
しかし、不安を払しょくするためにはトレーニングするしかないので、毎日仕事が終わってから30分ローラーでトレーニングを続けた。
これまでやったことのないレース前の調整をおこなったり、栄養管理をしてみたり、できることはすべてやった。
足りないのは「レースの経験」だけだと言い聞かせてスタートラインに立った。

レースでは完走することができ、自分でも満足できる結果だった。
膝の怪我から10数年。
リハビリ目的で始めた自転車。
途中でやめてしまったけども、再開して自分で納得のいく結果を出せた。
一区切りだね。

次は自転車でなにを目標に走ろうか。
なにも成し遂げたわけではないけども、怪我のリハビリという当初の目標からは一歩前に踏み出せるような気がしている。


美瑛という街

2012-09-19 20:48:59 | 自転車
美瑛の町並みは統一感があって綺麗だった。
なんらかの決まりごとがあるのだろうか?
観光地でよくある派手派手しい装飾の看板は見当たらなかった。
屋根の形は三角屋根でほぼ統一されていた。
視覚が気持よいというか、無理なものが目に入ってこないというか、観光客にとっては居心地がよい街だと思う。

今年は、7月に旭岳登山の後に寄ったのを皮切りに、8月にツールド北海道市民レースの試走でも訪れ、9月に市民レースの本番で再訪した。
たった3回、ほんの数時間の滞在だったが、とても近しく感じる。
ブルベでも同じことを感じるのだけど、自転車で走った場所は、自動車で走った場所よりも強く印象に残っており、次に自動車で通った時に、より深いところまで親しみを感じる。
自転車のスピードは自動車よりもずっと遅いので、よりたくさんの事が深く記憶に刻まれるからなのかもしれない。
それとも、肉体的に辛い状態で通る場所の記憶は鮮明に残りやすいということなのかもしれない。

白金ゴルフ場の山は、RRがなかったら一生通ることはなかった道かもしれないが、近くまで来た時には特に用事はなくても寄り道してしまうかもしれない。
ほんの2時間弱だけど、ずっと幸運が味方してくれていた道だから。